
前回まで、いままで当たり前だと思われていたお金の使い方、住宅購入や保険の加入について疑問を投げかけてみました。
他にも常識と考えられていることにも疑問に感じることがいくつもあります。
今回はそうした事柄についても述べてみたいと思います。
◆【その保険は本当に必要?】 保険の見直しで投資の原資を生み出せる
◆低リスクで家を購入したいなら投資の視点で住宅を見よう!
◆【投資するお金をどう捻出する?】お金の使い方を見直してみよう
◆初心者にインデックスファンドをお奨めする理由とは
◆資産形成の基礎はインデックスファンドを活用しよう
◆【投資信託活用法】初心者が投資リスクを減らす“分散投資”の分かりやすい考え方とは?
◆【分散投資】初心者も簡単!一番手軽な投資信託を活用しよう
◆投資先を分散させると、どうしてリスクは低くなるのか
◆初心者には投資信託がオススメ! その理由とは?
◆定期預金だけで大丈夫? 安全第一に潜むリスク
◆【主婦でも簡単】1万円から可能!初心者にお薦めできる投資先は?
借入は計画的に、リボ払いは厳禁
借金を絶対にしてはいけない、とは思いません。お金が貯まるまで待っていては逃してしまうチャンスもあります。
お金を借りてでも経験しておいたほうがいいことが世の中にはあるでしょう。
たとえば、資格試験のための学校に通うとか、大学院に進学するなどはこれに当てはまると思います。
しかし、だからと言ってやみくもに借りてしまうのはダメです。

きちんと返済の計画を立て、目途をつけてからでないと、いつの間にか借り過ぎの状況になりかねません。
まして、日々の買い物で借金をしてはいけません。特にリボ払いは厳禁です。
リボ払いは、利用金額や件数に関係なく、毎月一定額ずつ支払う方式です。そのため、借入の総額を把握できず、借り過ぎの状況に陥る危険が大きくなります。
さらに、借入額が増えると、月々の返済金額のうち、ほとんどが利息にあてられ元本は少ししか減っていかない状況になってきます。

キャッシュレス時代と言われていますから、カードは使うのは当然にしても、あくまで一括払いに限定しておきましょう。
「老後資金」の俗説に惑わされない

「リタイア後には1億円必要!」「定年までに5千万は貯めておけ!」
週刊誌などの見出しで、こうしたセンセーショナルなタイトルを見かけます。この金額を見て不安に思う人もいることでしょう。まして「人生100年時代」などと言われると一層、不安は募ると思います。
しかし、それでハイリスクな金融商品を購入したり、詐欺まがいの投資話に乗ってしまったりしてはいけません。
その前にやることがあります。

リタイア後、一生の無収入になるわけではありません。一定の年齢に達すれば、公的年金がもらえるからです。
それがどのくらいになるか、まず把握することが重要です。
みなさんは「ねんきん定期便」を見たことがあるでしょうか?
年金制度に加入している人なら毎年、自分の誕生月に送られてきます。
50歳未満の人は「これまでの加入実績に応じた年金額」が記入されているだけで「老齢年金の見込額」については自分で計算する必要がありますが、「日本年金機構」のホームページから「ねんきんネット」に登録すれば、簡単に試算できます。

さらに働いている人なら勤め先の退職給付制度―退職一時金や企業年金―がどのくらい見込めるかを調べてみましょう。
こうして、おおよその収入額がわかったうえで、それでは自分で貯めておかなくてはいけないのがいくらぐらいになるか考えましょう。
リタイア後にいくら必要かは、人それぞれです。結婚しているのか、子どもはいるのか、いるなら何人いるのか、会社勤めなのかフリーランスなのか、勤めているならそれはどんな企業なのか。それぞれ違ってきます。

ネットなどにあふれるセンセーショナルな俗説に惑わされることなく、まずリタイア後の収入見込みを可視化して、冷静に行動することが大切です。
◆【その保険は本当に必要?】 保険の見直しで投資の原資を生み出せる
◆低リスクで家を購入したいなら投資の視点で住宅を見よう!
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◆【分散投資】初心者も簡単!一番手軽な投資信託を活用しよう
◆投資先を分散させると、どうしてリスクは低くなるのか
◆初心者には投資信託がオススメ! その理由とは?
◆定期預金だけで大丈夫? 安全第一に潜むリスク
◆【主婦でも簡単】1万円から可能!初心者にお薦めできる投資先は?
中小企業診断士、ライター。転職を繰り返していたため、他人より退職金が少ないことに不安を覚え、2008年ころより資産形成のために投資信託を活用した金融投資を開始。当初はインデックス投資を中心に運用していたが、徐々に投資哲学に共感できるアクティブファンドに軸足を移す。ただし、積立を基軸とする「コツコツ投資」のスタイルは維持している。
中小企業診断士兼ライターとして多くの経営者にインタビューさせてもらう中で、成長する経営者の「お金に対する哲学」を学ぶことができた。
現在は、経営者の資産形成のアドバイスもできるようになることを目指している。
主な執筆先は、クーリエジャポン、企業診断(同友館)、道経塾(モラロジー研究所)、など