みんなのお金事情 貯金・財テク・投資

投資先を分散させると、どうしてリスクは低くなるのか

投稿日:

投資先を分散させると、どうしてリスクは低くなるのか

分散投資はリスクを低減するための有効な手段の一つだ、と前回書きました

今回はその理由について少し説明していきます。基本の考え方がわかれば、その後自分なりに応用していくことも可能になってくると思います。

1つのカゴに卵を盛るな!

投資先を分散させると、どうしてリスクは低くなるのか

卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした時には、全部の卵が割れてしまうかもしれません。

しかし、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、一つのカゴを落として、そのカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすみます。

これは、分散投資のメリットを表す格言として語り継がれている言葉です。

特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に投資を分散させることで、リスクを低減できるとの教えなのです。

投資先を分散させると、どうしてリスクは低くなるのか

具体的な例を出してみましょう。円高になると値上がりする(円安になると値下がりする)商品があるとします。

もし相場が円安局面を迎えた場合、この商品だけを持っていたら、資産価値を下がってしまうことは確実です。

ここで、円安になると値上がりする(円高になると値下がりする)を半分持っていたとします。その場合は、お互いが補完し合って、資産価値の下落を防ぐことができます。これが、分散投資によるリスク低減の基本的な考え方です。

投資先を分散させると、どうしてリスクは低くなるのか

もちろん、このふたつの商品だけを持っていたのでは、資産は減らない代わりにいつまでたっても増えませんから、実際には複数、4つ程度の商品を組み合わせるようにします。(こうした金融商品の組み合わせをポートフォリオと言います)

投資するタイミングも分散できる

投資先を分散させると、どうしてリスクは低くなるのか

「下がった時に買い、上がった時に売る」
必ずもうかる秘訣はこれに尽きます。

しかし、一般の人に可能でしょうか。プロのトレーダーのように徹底的に市場をチェックする時間は私たちにはありません。

そこまでしているプロのトレーダーでも、市場の動きを予測るのは困難です。

ですから、一つの時点だけで購入し、それだけを持ち続けるのは、やはりリスクがあるのです。

投資先を分散させると、どうしてリスクは低くなるのか

このリスクを低減させるには、買うタイミングを増やすことです。

毎週・毎月など時期を決めて、一定額を投資し続けます。相場が低い時期は多くの口数が購入でき、逆に高い時は少ない口数になります。

投資先を分散させると、どうしてリスクは低くなるのか

仮に、2006年7月から10年間、日経平均株価に連動する投資信託を毎月1万円購入したとしてみましょう。
投資額は120万円ですが、投信信託の額面は約187万円になり、単純な(差し引かれる税金などを考慮しない)利益は約67万円になりました(筆者のシミュレーションによる)。

この10年の間に、リーマン・ショックや東日本大震災による株価の大幅下落があったにも関わらず、です。時間を分散させることでも、リスクを低減させられることがわかります。

投資先を分散させると、どうしてリスクは低くなるのか

そして、投資先の分散と時間の分散とを組み合わせることで、よりリスクを低減させながら、リターンを期待することも可能になるのです。


中郡久雄
中小企業診断士、ライター。

転職を繰り返していたため、他人より退職金が少ないことに不安を覚え、2008年ころより資産形成のために投資信託を活用した金融投資を開始。当初はインデックス投資を中心に運用していたが、徐々に投資哲学に共感できるアクティブファンドに軸足を移す。ただし、積立を基軸とする「コツコツ投資」のスタイルは維持している。

中小企業診断士兼ライターとして多くの経営者にインタビューさせてもらう中で、成長する経営者の「お金に対する哲学」を学ぶことができた。

現在は、経営者の資産形成のアドバイスもできるようになることを目指している。
主な執筆先は、クーリエジャポン、企業診断(同友館)、道経塾(モラロジー研究所)、など


金運占い燕京無料

-みんなのお金事情, 貯金・財テク・投資
-

関連記事

【貯蓄額は?】旦那に先立たれることを考えて、老後資金はどのくらい必要?

【貯蓄額は?】旦那に先立たれることを考えて、老後資金はどのくらい必要?

今回の相談者:子なし共働き夫婦、将来の老後資金が不安な主婦さん 夫婦共働きの子どもなしの主婦です。将来の経済的なことが不安です。 旦那と二人で老後過ごしていくのわけですが女性の方が長生きするので世の中 …

低リスクで家を購入したいなら投資の視点で住宅を見よう!

前回、住宅購入には高いリスクがついてくる、と書きました。 「住宅は買うべきではない」と言いたいわけではありません。「家を買うのは当たり前」「家も持ってこそ一人前」などいままでの常識に縛られて購入するの …

専業主婦と共働き、貯蓄が多いのはどっち?

専業主婦世帯と共働き世帯、どちらの貯蓄が多いと思いますか? 「ふたり分の収入がある共働き世帯の方が貯蓄は多いにきまっている」 そう思っている方が多いのではないでしょうか? ところが、金融広報委員会の『 …

【2018年~2019年版】今年こそ始める!ふるさと納税をわかりやすく解説します!

「納税」と聞くとチョット難しそうですが、いざやってみると「すごくお得」な“ふるさと納税”を皆さんはご存知ですか? 一見難しそうに聞こえますが、実はとっても簡単に始めることができるふるさと納税。 確定申 …

初心者にインデックスファンドをお奨めする理由とは

「インデックスファンドは万能ではありません」前回の最後に、そう書きました。 インデックスファンドが必ず儲かるわけではありません。 長期にわたってインデックスファンドを上回るリターンを生み出しているアク …