
前回、住宅購入には高いリスクがついてくる、と書きました。
「住宅は買うべきではない」と言いたいわけではありません。「家を買うのは当たり前」「家も持ってこそ一人前」などいままでの常識に縛られて購入するのは危険だということです。
リスクを理解したうえでなお、自分の家が欲しいと思うのは、価値観の問題、みなさんの人生における優先順位の問題です。
ですから、いまや贅沢品であると認識して家を購入するのはいいと思います。
それでも、できるだけリスクを下げて購入できるに越したことはありません。どんなことに気をつければいいか、考えてみましょう。
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低リスクで家を購入したいならローンの期間を短くする

一般的に、住宅ローンの期間は長く設定されています。そうすることで月々の返済額を少なくするようにしています。
毎月の返済額が少ないということで一見、負担が少ないように感じてしまいますが、総支払額は大きなってしまいます。
前回書いたように、4000万円のマンションを35年ローン(金利1.5%)で購入した場合、総額の支払いは5140万円強、つまり1140万円以上の利息を払うことになります。
これは、元金の25%以上の利息として払う計算になります。
ですから、支払いの期間を短くすることを考えましょう。
できれば10年、長くても20年でローンを完済できるような、しかも月々無理のない返済額で購入できる範囲で購入を検討してみましょう。
また、住宅購入を考え始めたら、頭金のための貯蓄をスタートしましょう。
購入を検討し始めてから実際に購入するまでにはタイムラグがあるはずです。その間だけでも頭金を貯めておけば、その分、ローンの期間を短く設定することが可能になります。
とにかく、長期のローンには手を出さないことをお奨めします。賃貸での支払額と同程度でローンが組めるなど、月々の負担の少なさを売りにしたローンも多々ありますが、冷静に支払総額を考えて対処することが肝心です。
低リスクで家を購入したいなら投資の視点で住宅を見よう

前回、住宅ローンを組んで家を買うのは、巨額の金融商品を買うのと同じだと書きました。
ですから、購入にあたっては「投資」の視点を持つことも必要になります。
かつて土地の値段は必ず値上がりすると信じられていました。実際、バブル崩壊まではそういっても過言ではありませんでした。
もちろん、いまではそんな夢のような話はあり得ませんが、地価が上がる場所、値下がりしにくい場所はあります。
さまざまな情報を精査して、万が一、購入した住居を手放すことになっても、売却額でローンを完済できると期待できる場所を検討していきましょう。
多くの人にとって、住宅購入には人生最大の投資です。衝動買いや無計画な買い物は避けるべきです。
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中小企業診断士、ライター。転職を繰り返していたため、他人より退職金が少ないことに不安を覚え、2008年ころより資産形成のために投資信託を活用した金融投資を開始。当初はインデックス投資を中心に運用していたが、徐々に投資哲学に共感できるアクティブファンドに軸足を移す。ただし、積立を基軸とする「コツコツ投資」のスタイルは維持している。
中小企業診断士兼ライターとして多くの経営者にインタビューさせてもらう中で、成長する経営者の「お金に対する哲学」を学ぶことができた。
現在は、経営者の資産形成のアドバイスもできるようになることを目指している。
主な執筆先は、クーリエジャポン、企業診断(同友館)、道経塾(モラロジー研究所)、など