「私の貯金額って多い? それとも少ない?」
お金のことって、なかなか人には聞けませんよね。
でも、気になる……。
そこで今回は、総務省から2018年5月に発表された、2017年の家計調査の結果をもとに、30代・40代の貯金額について考えていきましょう。
30代・40代の2人以上世帯の平均貯蓄額は?
2017年、二人以上の世帯における貯蓄額(平均値)は1812万円でした。
前年、2016年は1820万円でしたから、8万円(約0.4%)減少しています。
実は、減少するのは5年ぶりのことなのです
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引用:総務省統計局 URL:http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/h29_gai2.pdf
これは平均値ですから、一部の裕福な人たちによって引き上げられた値です。
よりリアルな貯蓄額を表すのは、「中央値」と呼ばれる値です。
2017年の中央値は1074万円で、前年の1064万円を上回りました。

引用:総務省統計局 URL:http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/h29_gai2.pdf
30代・40代の貯蓄額(平均値)は?
では、気になる30代・40代の貯蓄額(平均値)について見てみましょう。
調査によると、40歳未満の世帯の貯蓄額が602万円、40歳~49歳の貯蓄額が1074万円となっています。
どちらの結果も、2017年の結果よりも増加傾向にありました。
過去10年の結果を遡って見てみると、30代が含まれる40歳未満の貯蓄高は10年前よりも増加しているのに対し、40代の貯蓄高は10年前よりも減少していました。
30代の人たちよりも、40代の人たちのほうが「貯金ができない」という感覚を味わっているかもしれませんね。

引用:総務省統計局 一部抜粋 URL:http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/h29_gai4.pdf
30代・40代の負債額はどうなっている?
先に述べた貯蓄額は、負債を考慮していない額です。
調査によると、40歳未満の負債額は1123万円、40歳~49歳の負債額は1055万円。
30代も40代も、前年より増えています。

引用:総務省統計局 URL:http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/h29_gai4.pdf
30代にいたっては、貯蓄額よりも負債額の方が高くなってしまっていますから、実際の純貯蓄額はマイナスです。
厳しい家計事情はみんな同じ?
30代・40代は、マイホームの購入などローンを組んだ買い物をする人が多くなります。
その分、負債が増えていくことになるでしょう。
一方、収入のアップという面では劇的な増加は難しい昨今。
貯蓄をするには厳しい世の中といえるでしょう。
「なかなかお金が貯まらない……」という感覚は、決してあなただけのものではなく、世の中全般の30代・40代の人が感じていることでもあるのです。
もしあなたの貯金額が、今回の調査の平均値を下回っていたとしたら、貯蓄額を増やすという意識を持ったほうがいいかも。
いざというときや、緊急事態が起こったときなどに、貯金はあなたの支えになります。
生活を見直すなどの意識を持つことから始めてみませんか?
ファイナンシャルプランナー。
30代女性を中心に、相談者に寄り添うライフプランニングをしています。
2つ年上の旦那と東京で2人暮らしをしており、お酒&お肉LOVEの妊活中ライターでもあります。毎日の食生活や運動を意識しながら、自分の子どもを妄想しつつ世界各国の育児ノウハウも収集しています。