少し前にタレント・モデルの紗栄子さんの息子がイギリスの超名門の寄宿制学校に通うことが話題あがりましたよね。
どうやら紗栄子さんの息子はとても成績優秀な様子で、紗栄子さんが世界基準で活躍して欲しいという願いから、寄宿制学校に入ることになったようです。
寄宿制学校とはどんなところなのでしょうか?詳しくみていきましょう。
寄宿制学校とはどういうもの?
寄宿制学校とは全寮制の学校で、ボーディングスクールと呼ばれるものです。有名なものとして、イギリスのイートン校などが挙げられます。
イメージとしてわかりやすいのは、映画のハリーポッターシリーズのように、全生徒が制服を着て寮に寝泊りし、監督生がいる学校です。
寄宿制学校は単なる学校と違い、自立、礼儀、マナーなどを身につけなければなりません。そのため、寝起きから食事に至るまで徹底したしつけを教育されます。
中学から高校まであるイートン校の学内の生徒数は約1300人にも登ります。その中でも奨学生として選ばれた学生は王の学徒(キングス・スカラー)と呼ばれていて、黒いガウンを着ています。
その他にも、生徒会役員はポップと呼ばれ、赤いチョッキを着ていたり、最高レベルの優等生は銀色のボタンをつけたりなど、階級が一目でわかるようになっています。
寄宿制学校はこのように、一般的な学校と違い社会に出る前のマナーや礼儀だけでなく、自分たちのレベルなどを目に見える形で教育していく場所なのです。
寄宿制学校はとにかく規則が厳しい!
先に述べたように、学内の生徒の中で階級があるのは、いずれ社会に出た時に自分が誰かをとりまとめる役になるということを示すものなのです。
英国のウィリアム王子もイートン校出身ですが、日本のいわゆる進学校と少し異なります。
日本の寄宿制学校は?
日本にある寄宿制学校は函館ラ・サール学園などです。
ただ単に良い大学に進学するだけならば、学校の規則は緩くても許されますが、寮内に持ち込み禁止のものが多く設定されており、函館ラ・サール学園ではゲームも携帯電話もパソコンも持ち込み禁止です。
トランプなどは許されているそうですが、キャラクターもののカードゲームなどは禁止だそうです。
そして、函館ラ・サール学園ではイートン校の監督生に当たるチューター制度が設けられており、上級生が新入生に寮のすべてのルールを教えることになっています。
気になる寄宿制学校の学費はいくらするの?
イートン校では年間の学費だけでなんと3万ポンド(約430万円)だそうです。
では、日本の函館ラ・サール学園はいうと…年間の学費68万5,200円だそうです。
※参考 平成29年度 函館ラ・サール中学校の場合 授業料及び諸費より
ちなみに日本の公立中学校の年間学費の平均は48万1,841円です。
※平成26年度「子供の学習費調査」の結果について
海外の寄宿制学校にお子さんを入れたい親御さんは、教育費を相当貯金する必要がありますね。
一般家庭の子はどうやって入学するの?
では、どうやってイートン校に合格することはできるのでしょうか。
まず、武蔵高等学校中学校の交換留学制度を使うという方法が考えられます。この学校は、イートン校と同じ男子校です。
毎年若干名の生徒をイートン校に送り出しているので、それを利用すればいけないこともないです。
その前に、サマースクールなどで寄宿制学校への短期留学をすることができるので、それを利用することで寄宿制学校に入ることができます。
一般家庭の子どもで海外の寄宿制学校に入ろうとすると、相当な学費がかかるので、裕福な家庭の子しかいけないことになります。
いかがでしたでしょうか。
寄宿制学校はとても厳しそうですが、そこで鍛え上げられたら、「自分のことはなんでもこなせる子ども」に育ちそうです。
寄宿制学校へお子さんを入れたい場合は、小さい時から自立を促すように心がけてあげましょう。
【参考】
Asajo
エキサイトニュース
函館ラ・サール学園
武蔵野高等学校中学校
読売新聞
文部科学省 平成26年度「子供の学習費調査」の結果
出典:ママニティ