2020年の東京オリンピックが近づくにつれて、次世代を担う若き天才アスリートたちの活躍を目にする機会も多くなってきました。
そんな彼らの勇姿を見るとき、ついつい我が子を応援するような気持ちで見てしまいます。
実際、彼らはどのような両親のもとで、どのような環境で育ってきたのでしょうか?
トップアスリートの家庭には共通点が
元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんの母親にして、スポーツ教育研究者の杉山芙紗子さん。
彼女はトップアスリートを育てた両親たちに、インタビューを行い、さらに自身の経験をもとにして、「アスリートの両親による教育方針」についての論文を発表しました。
その論文によると、トップアスリートたち(およびその両親)には、以下のような共通点があることがわかったそうです。
◆一人遊びよりも、兄弟や友達と遊ぶのを好んでいた。
◆スポーツを始めた理由は「家族団らん」のため。
◆ほかの習い事や、専門競技以外のスポーツも習っていた。
◆ひとつの競技に専念するようになったのは小学校高学年。
◆競技に専念するようになってからは、親が無我夢中でサポートした。
家族でスポーツを楽しむ機会を増やす
どの家庭も、トップアスリートを育成しようなどという気持ちはなく、家族で楽しむことを目的にスポーツを始めた、と答えています。
これは、とても意外でした。
トップアスリートになるためには、小さい頃からのスパルタな英才教育を想像していましたが、決して強制ではなかったのですね。
親も楽しむことで、子供たちもスポーツを好きになり、勝つ喜びや技術の向上につながったのかもしれません。
また、一緒に取り組むことで、親と子供の絆も深まり、そのコミュニケーション能力がスポーツにも生かされると、杉山さんも述べています。
トップアスリートを生む原点は、家族の団らんなのですね。
さて、我が家はというと、運動音痴一家ですが…一緒に楽しむことならできそうです。
皆さんもお子さんと楽しむ気持ちでスポーツを始めてみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、世界で活躍するトップアスリートになるかもしれませんよ!?
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【参考】
杉山芙紗子論文「日本の若手トップアスリートにおける両親の教育方針」、共同通信PRワイヤー、ママニティ