赤ちゃん(0~1歳)の発達障害とは?特徴と傾向

投稿日:2019-09-19 更新日:

赤ちゃん(0~1歳)の発達障害とは?特徴と傾向
昨今メディアでもよく取り上げられている「発達障害」。一概に「発達障害」と言っても、症状や特性によって障害の種類が異なります。

乳幼児期から明らかに特性が現れる場合もあれば、ある程度成長してから診断がつくケースなど、その障害が発覚する時期も様々です。「うちの子、他の子どもとちょっと違う?発達障害かも…?」と不安になる保護者の方もいらっしゃるかも知れません。

まずはその子の持つ特性や症状について正しく理解してサポートしてあげましょう。

発達障害の原因は?主な種類と特性について

発達障害の原因は?主な種類と特性について
発達障害の原因は、生まれつき持った何らかの脳機能異常によって起こるものだと考えられています。よく親の愛情不足や育て方に関係しているとも言われますが、そうではありません。「障害」という言葉がついてしまっている為に、どうしても悲観してしまいがちですが、それよりも「個性」や「性格」などに近いものと考えられます。

それでは発達障害の主な種類である四つ、自閉症やADHD(注意欠陥多動性障害)、アスペルガー症候群、LD(学習障害)についての特性をご紹介していきましょう。

自閉症スペクトラム障害(ASD)

自閉症スペクトラム障害(ASD)
自閉症は正式には自閉症スペクトラム障害(ASD)と呼ばれています。
主に対人関係やコミュニケーションの障害、言葉の遅れや、感覚過敏(特定の音やにおい、光を異様に眩しがるなど)、特定のものや偏ったこだわり・行動などの特徴があります。自閉症スペクトラム障害は0歳児の頃からその症状が現れてくることが多いようです。
主に目が合わない、他の子供に関心がない、集団行動が苦手などが挙げられます。

注意欠如・多動性障害(ADHD)

注意欠如・多動性障害(ADHD)
多動性、衝動性が強く、コントールすることが難しいため、常にじっとしていられず動き回ってしまう障害です。女児より男児の方が約3~4倍ほど多く、7歳までに症状・特性が現れるとされています。
落ち着きがない、着席せず立ち歩く、集中力がない、よく忘れ物をするなどが挙げられます。

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群
言葉の遅れはなく、知的な遅れもない一方で、相手の気持ちがわからない・共感力に乏しい、空気が読めないなどの対人関係やコミュニケーションを取ることが苦手などの特徴があります。知的障害がないため、ある程度成長してから保護者が気づくケースが多いようです。

LD(学習障害)

LD(学習障害)
全体的に知的な発達に遅れはないが、話す、聞く、読む、書くなどについて極端に困難になる障害です。小学校入学後に明らかに成績不振として現れてきます。数を数えることが苦手、一文字づつは読めるが文章で読むことが難しくなるなどの症状が挙げられます。

発達障害の赤ちゃんの特徴のチェックリスト(泣き方、睡眠、顔つき、声などの傾向)

発達障害の赤ちゃんの特徴のチェックリスト
上記でも説明した通り、乳幼児から明らかにその特徴が現れる障害(自閉症など)がある一方で、ある程度年齢が上がらないと発見しにくい場合もあるので、低月齢からの診断は非常に見極めが困難です。

しかし、発達障害と診断された保護者の方の中には「そういえば乳幼児から違和感があった」と感じることも多いそうです。今回は赤ちゃん(0〜1歳)の時に現れる代表的な発達障害の特徴・症状をチェックリストにまとめたのでご紹介していきましょう。

0歳

  • 目線が合わない、合いにくい
  • ほとんど泣かない、または些細なことでも激しく泣く
  • 抱っこしても仰け反る、抱きにくい
  • 一人にされても親を探さない
  • 常に不安そうな顔つきをしている、輝くような笑顔がない
  • あやしても笑わない
  • ずっと寝ていてほとんど手がかからない、またはほとんど睡眠をせずに気難しい

1歳

  • 名前を呼ばれても振り返らない
  • 大きな音や特定の音に敏感すぎる、または鈍感
  • 光を異常に眩しがる
  • 睡眠の異常(睡眠時間が短く、夜泣きが多い)
  • 1歳代には指さしをしない
  • 人見知りをしない、後追いをしない
  • 他の子供に興味・関心がない
  • 関わりにくさを感じる多動がある
  • 言葉が出ない(1歳半以降)
  • 痛みを感じにくい
  • 食べ物を自分で口に持っていかない

※すべてに当てはまるからといって発達障害というわけではございません。
診断はあくまで専門家である医師にしか出せません。専門機関への受診をおすすめします。

3歳までは診断がおりにくい!心配なら専門の医療機関へ

3歳までは診断がおりにくい!心配なら専門の医療機関へ
今回は0歳〜1歳の年齢別にわけた症状・特徴をご紹介いたしましたが、低月齢であれば定型発達の子供でも当てはまることはよくあります。

また2歳ぐらいまでは全く問題なく、育てやすかった子供が実は発達障害だったという話もよくあるケースです。それぐらい赤ちゃんの時の見極めは難しいのです。

しかし発達障害は早期に発見できれば、保護者のサポートや教育支援によって、子供の困りごとや問題行動も大きく改善することがあります。
子供の発達について心配事がある際は一人で悩まずに、まずは地域の保健センターや子育て支援センターに相談することをお勧めします。必要であれば適切な医療機関に繋げてくれることもあるので、不安はそのままにせずに相談してみましょう。

参考図書
0〜4歳の脳を元気にする療育 発達障害と改善事例44/浅野幸恵

食事でよくなる!子供の発達障害/ともだかずこ

編集:35style編集部

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