片づけられない、忘れ物や落とし物が多い、時間や期限に間に合わない…
あなたはそんな自分を「自分がだらしないから」「性格に問題があるんだ」と責めていませんか?もしかしたら、別の原因があるのかもしれません。
近年、自身の発達障害について告白する著名人が増えました。『ADHD 注意欠如・多動性障害(注意欠如・多動症)』聞き覚えのある方もいるかもしれません。中でも特に、不注意傾向の強い方というのは、女性に多いそうです。
私はとてもうっかりしています。大人になってからは、社会生活、結婚生活、子育ての中で、不注意傾向のミスがより目立つようになり、いつも自分の不甲斐なさを自分で責めていました。
冒頭文に書いたこと……それは全て、かつての私の姿なのです。
さて、「自分はダメな人間、いなくなった方がいいんだ」とまで思っていた私は今、「うっかり女子でも大丈夫」をテーマに発信しています。こんな自分も、そう悪くないんじゃないかなって思っているんです。
そう思えるようになるまでの過程を全7話のマンガ&コラムでお届けします。あなたにも、「大丈夫」が届くことを願って。
大人のADHDうっかり女子 第1話:片付けができない
私、片付けられない女なんです。
部屋は常に散らかっています。
机の上には書類やら何やらが地層となって積まれており、鞄や財布の中、そしてPCのデスクトップまでwww
物が散らかっている状態が逆に平常運転な感じですorz
現在6歳の長男と3歳の次男が生まれてからは、その状態に拍車がかかっております。
子どものものがどんどん増え、収拾のつかない状態に!!!
じじばばから送られてくる洋服やおもちゃ。
そりゃーありがたいことこの上ないですよ。
もちろん。えぇ。でもね・・・・
これ以上しまうところがないんです!!!
ただでさえ片付けられないんだってばよ。
そんな私が今一番片付けられないもの。
それは・・・洋服!!!
洗濯して、たたんで、引き出しにしまうという一連の流れ。これがとにかくできない。
で、どーなってるかっていうと、こーなってます。
さて、この状態を見かねたライフオーガナイザーの(プロでお片づけをやっている)友人からは、
「ハンガーにかけて干したものをそのまましまえる収納にするといい」というアドバイスを頂きました。
フムフム。それは良さそうだぞ!!
と、思ってみたものの。
そんな仕組み作りのためには収納を総とっかえするくらいのことが必要になりそうですぞ。
そうなると、今度は重い腰が上がらない。
うーむ、どーにかならぬものか・・・・
と言ってるうちにも洗濯物は毎日出る→洗う→山はどんどん高くなる・・・
キーーー!!!発狂寸前!!!!!!
ちょっと前まで、私はそんな自分のことをすごく責めていたんです。
片付けられない人って、子どもの頃から口を酸っぱく「片付けなさい!!」って言われてきたと思うんです。
もちろん私もそう。
で、必死に片付けるものの、すぐに元通り。
お道具箱の奥からしわくちゃのプリントが出てくる、何てことは日常茶飯事で。
親に怒られ、先生に怒られ、それでも片付けられない。
そして社会に出てからは、
片付けられない→必要なものをすぐに出すことができない・ものがなくなる→ミスにつながる
という負の連鎖。
そんな自分はダメな人間なんだ、みんなができてることをできないなんて、社会人失格だ・・・って思っていたんですね。
そして、家庭でも。
結婚してからは「今度こそ綺麗なおうちを目指すぞ!」そう張り切っていたのですが。
気合いで変われるぐらいなら、とっくに変わってる。orz
そんな私に、変わるキッカケをくれたのは……
そんな時に、私は一冊の本と出会いました。
ADHDタイプの【部屋】【時間】【仕事】整理術「片付けられない!」「間に合わない!」がなくなる本(大和出版)
司馬クリニック院長司馬理英子 著
この本に、自分についての考え方が大きく変わるきっかけをいただいたのです。
みなさんは、ADHDって聞いたことがありますか?
注意欠如/多動性障害という発達障害の一つです。
障害というとびっくりしてしまう方もおられるかと思います。
でも、いわゆる障害の範疇に入らない方の中にも、そう言った特性をお持ちの方や、傾向に悩んでおられる方というのは多いのではないでしょうか。
この本には、こんな風に書かれています。
(ADHDタイプの【部屋】【時間】【仕事】整理術「片付けられない!」「間に合わない!」がなくなる本/本文より引用)
そして、こうも書かれています。
(ADHDタイプの【部屋】【時間】【仕事】整理術「片付けられない!」「間に合わない!」がなくなる本/本文より引用)
そうか。
私が片付けられないのは、根性が足りないとか、だらしがないからとか、努力してないから、とかじゃなくて
そういう脳タイプだったのか。
そう思ったら、なんだかちょっとホッとしたような気持ちになれたんです。
それでね、その後私がどうしたかというと。
まず、旦那の服の管理を辞退することに致しました。www
「主婦たるもの、旦那の服の管理をして当たり前!」なぜかそんな思い込みがあった私。
それって、私の中の「良い奥さん」に、自分がなりたかったんだと思うんですね。
だけどやっぱり片付けられないから、例えば旦那に「あのコートどこかな?」と言われても、どこにしまってあるかわからない。
すぐに出せない自分に対するイライラは募り、しょっちゅうキーーー!!となっていたんです。
それをね、やめました。
意を決して、旦那に相談したんです。
「私、子どもの頃から片付けができなくて・・・それで、洋服の管理、実は自分のもままならない状態なの。これからは、自分の洋服は自分で管理してもらえる?」
って、すごぉーーーく申し訳ない気持ちで打ち明けたんですね。
そしたらねー。旦那、なんて言ったと思う?
だって。
………。(・u・)
ええ、そうなんです。
別に誰も私に「服の管理して」なんて頼んでなかったんですwww
あはははは。
私が勝手に、主婦たるものこうあるべき!!って思い込んでただけだったんですね。
「いい奥さんって、部屋の片付けが上手で、何か言ったらすぐに必要なものを出してくれて、気が利いてて・・・」
って思ってたのは旦那ではなく、他ならぬ自分だったんですよね。
こんな話を聞いたことがあります。
「男性が最も妻に求めているものは何か」というアンケート。
答えの上位を占めたのは何だったかというと。
それは、料理が美味しいとか、掃除が行き届いているとかじゃなくて。
一位はね、笑顔。
それってね。
料理が美味しくても、部屋が片付いてても、不機嫌な女と一緒に暮らしたいかってことだと思うんです。
だからね。
大切なのは何かができることじゃなくて、できないことを正直に開示すること。
苦手と得意をパートナーや家族に伝えること。
まずはそこからなんじゃないかなって、私は思っています。
そんでね、それはそれとして。
洗濯物の山問題は解決していないわけですよ。orz
ハンガー収納にもしてないしね。
解決の糸口はツイッターにあった!
さー困ったぞ。片付けが好きじゃないとはいえ、洗濯物の山に埋もれて生活するのは避けたい。
そこで私はツイッターにつぶやいてみたんです。
そ・し・た・ら!!!
こんなお返事が!!!
そーなんです。
- 洗濯する
- 干す
- たたむ
ここまでは全然へっちゃら。
それを、分類して収納することができない。
分類することに不得手があるんです。
じゃ、分類しなきゃいいじゃん?ヽ(´o`
というわけで、私もたえこさん方式を早速やってみることに致しました。
- 洋服の収納近くに物干しを吊るす。
- 全部の引き出しを開けておく。
- 目についたものから外して適当にたたむ
- たたんだそばから一つずつしまう
そしたらね。
あっという間に片付いたんですーーーー!!!
えっっまじーー!?Σ(・□・;)
そうなんです。
人から見たら、一つずつしまうなんて非効率!
全部分類してからしまった方が早い!!
そう思われるかもしれないし、実際他の方がされるにはその方が早いのかもしれない。
でもね。
そんなの関係ねぇーー!オッパッピーです!!!!小島よしおさん、再ブレイクおめでとう!!←ファン
ある一つの「いい奥さん像」が誰にとってもいい奥さんというわけではないように、どんなに便利なやり方も、効率的な方法も、すべての人にマッチするわけではないんです。
一人一人違ってていい。
自分に合う方法を選べばいいんです♪
自分で方法が思いつかないときは、こんな風に人から教えてもらったり、本やネットで情報を拾ったりして、試してみればいいんです!!
そして、
一人でも多くの人が、自分を責めるのをやめて、できない自分のまま、そんな自分を一緒に楽しみながら、工夫を共有していけたらいいなって思っています♪
そんなわけで、この後もわたくしのうっかりできないネタを計7本にわたって皆様にお届けしたいと思っておりますので、お楽しみに~~!!!
うっかり女子でも大丈夫♪
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