私、しょっちゅう物をなくす女なんです。
ADHD(注意欠如・多動性障害)※1の症状の一つ、
「多動性」(落ち着きがない、じっとしていられないなどの症状)
というのは、年齢とともにおさまりやすいものなのだそうです。
結果、大人のADHDの人には「不注意優勢型」が少なくない
とのこと。
まさに私がソレ。
スマホや財布、鍵といった重要アイテムが不注意から随時行方不明になっている状態なんですwww
子どもの頃からずっとそうだったんですよね。
鉛筆や消しゴムなんて、使い切った試しがない(途中でなくしちゃうから)。
家の鍵は首から下げてたんですが、数回なくしてしまいました。
被っていた帽子をどこかで落としてそのまま気がつかなかったことも。
小学校がバス通学だった私。
定期券を入れた財布もしょっちゅう無くしていました。
高校生になった時、さすがにこれじゃやばい!
と思って首から下げるタイプの財布を買いましたが、それすらも買って早々にあっさり無くしました。
(・u・)
もーー、なんだか自分にはブラックホールの背後霊でもついてるのかっていうくらいでしたよね。アハハ。
大人になってから、ふと思い立って友人に聞いてみたことがあるんです。
「ねぇ、今までに財布って何回くらい無くしたことある?」
そしたら友人はこう言いましたよ。
えーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!(◎_◎;)
財布って、みんなが無くすわけじゃないんだねwww
→(私3回!あなた10回!?多いねー!!みたいな会話を予想していたwちなみに私はトータルで2桁行ってます。orz)
そんな物なくし人生を歩んできたわたくしですが、学生の頃まではそれを面白ネタとして重宝している部分もあったんですね。
実際に物なくして困るのは、自分だけであった場合がほとんどだったので。
ですが、就職してからはそういうわけにもいかず…。
次第に自分を同僚と比べては、ちゃんとできない、うっかりな自分を自分で責めるようになりました。
その後、子どもができたことでお仕事はお休みしていたのですが、自分のうっかりを自分で責める癖はそのまま続いていました。
例えばね、私、出がけにすごい確率で鍵が見つからないんですよね。
www
鍵の置き場所、決めてはいたのですが…。家から出ようとすると大概そこにはない。
なんでないかというと。
家に帰ってきて鍵を開ける
→その瞬間にもうすでに別のこと考えちゃってる
(夜ご飯どうしようかな、とか、子どもに手洗いさせなきゃ、とか)
→無意識に鍵をどっかに置いたりしまったりしちゃってる
で、そのまま鍵のことは脳内ブラックホールの彼方へ追いやっちゃってて、次に使う時まで気がつかない。
だから朝ドタバタと身支度して、やっとの思いでさぁ出かけよう!となった段階で「鍵がない!!」
と、なるわけです。
で、血眼になって鍵を探してると、なぜかゾロゾロついてくる子ども達。
→私、ますますパニックwww
→全く悪くない子どもに当たるwww
→超自己嫌悪orz
そんな悪循環が続いていたある日。当時2歳だった下の子が、こう言ったんですよね。
「一緒に探してあげるよ。」
もーーーさらに泣きましたよね。
あー、私、子ども達が無くしものをして探してる時、こんな風に言ってあげられてたかなぁって思って。
「使ったら元の場所にちゃんと戻しておかないからでしょ!」
って、100万回言われてきたのに自分ができてないというあのセリフ、子ども達に言ってたよなぁって思ったんです。
人がやってることに過剰にイライラする時っていうのは、そこに自分自身を投影している場合も多いんです。
私は、物をなくす自分を自分で責めてるから、子どもが物をなくしたときに過剰にイラついてしまってたんですね。
子どもたちが「一緒に探してあげるよ。」って言ってくれて、なんだか目の覚める思いがしました。
そうだ。何がなくなったって死ぬわけじゃない。
今私が生きてるのがその証拠じゃあないか。
自分を責めてる時間や、そのせいで子どもに当たってる時間こそ、ムダ。
って気づきました。
それからは、物がなくなった時、
「まーいっか。何とかなる。どっかにある。」
ってつぶやくようになりました。
「ないないナーーーイ!」ってパニックになってたら、見つかるものも見つかりませんからね。
なくしものに限らず、こんな風に自分を落ち着かせるおまじないの言葉を自分で見つけておくって、結構効果的だったりします。
心の中だけじゃなくて、実際に口に出して言ってみるのもオススメですよ♪
それからね、この鍵なくし騒動をブログに書いたところ、読者の方から
「鍵にリールをつけて、鞄につけておくと良いよ!」
というコメントをいただいたんです。
そうすると、鍵を使った後も鞄にくっついてるから絶対なくならない、という。
おぉぉぉ!!それだっっ!!!
100均で早速購入。こんな感じです。
キーケースと鞄をつないでいます。伸縮するので、このまま使ってすぐしまえます。
うっかり別の場所に置いてしまうということがなくなりました。
さて、この工夫を取り入れてから、どうなったかというと。
何と!「鍵がない」騒動はほとんど起きなくなりました。
劇的改善!!!(T ^ T)
鞄につけていることで、持っていく鞄を変えた時にはうっかり「どこだっけ!!」ってなることはたまにあるのですが、
そちらにも
「私はそれぞれの鞄ごとにすべてスペアキーをつけています。ぜひやってみて」
という猛者からのアドバイスもいただきました。
その視点なかった!!!爆
みんなの知恵を寄せあえば、「それ思いつかなかった!」という工夫が出てくるものですね。
ちょっとの工夫で、うっかりさんの困り感は軽減できるんだって、またまた実感した出来事でした。
そして。
「一緒に探そう♪」
って言えるようになりました。
人に言えるようになってくると、自分にも思えるようになってくるから不思議です。
やっちゃったー!!!って思うこと、もちろん今でもあるんですけどね、前ほど自分を責めることはなくなりましたよ。
自分が100万回言われてきた呪いの言葉より、自分自身が子どもの時に言ってもらいたかった言葉「何とかなる」を使っていこうって思ってます。
あなたももし、イライラすることがあったら使ってみてくださいね。
うっかりママおすすめの、魔法の呪文。
「まーいっか。何とかなる!」
※1)参考文献:「図解よくわかるADHD」榊原洋一著/ナツメ社