私が長女の発達のことで、はじめて自治体に相談したのは3歳児健診の時でした。
その時はまだ「発達障害」とは思っていませんでしたが、専門の人に相談しなければならないほど、幼少期から周りの子と違うな…と思うことが度々あったのです。
これから書くことは、全ての子どもに当てはまるとは限りませんが、我が家のケースをご紹介します。
産まれたときから他の赤ちゃんと違った?
何かと慌ただしい年末に、第一子となる長女が元気な産声をあげて誕生しましたが、喜ぶのもつかの間、授乳やおむつ替えなど、はじめての育児がスタートしました。
しかし、とにかく泣き止まない!
なぜ、こんなに泣くのかというぐらい四六時中泣いていました。
長女がニコニコしていたのは、大好きな沐浴の時間のみでした。退院してからも、昼夜関係なく泣き続け、泣き止むのは抱っこをしている時だけでした。
「この子はどうしてこんなに泣くのだろう?」「何か病気でもあるんじゃないか」小児科の先生や、訪問に来た助産師さんにも聞きましたが、「赤ちゃんはこんなものだよ〜」という答えのみでした。
育てていくうちに、徐々に気になることが増えていきました
生後半年になると、夜も少しずつ眠るようになってきました。
それでも連続1〜2時間でしたが、その間にわたしは家事や在宅での仕事ができたので有り難かったです。
しかし、1歳の誕生日が間近になると、以前より気になることが増えてきました。
人見知り、場所見知りが極端に激しい
なぜだか、家族以外の人に抱っこされると常に大泣きしていました。
じいじ、ばあばですら極端に触られるのを嫌がるため、短時間でも預けることができず、なかなかリフレッシュができませんでした。
お友達の家に遊びに行っても、自分の家じゃないとわかると終始大泣きで、泣く泣く帰ることもしばしばありました。
母乳以外受け付けない、哺乳瓶もNG
長女は完全母乳育児で、ミルクを一切受け付けませんでした。それだけでなく、哺乳瓶のゴムの感触も嫌だったみたいで、母乳を哺乳瓶であげることもできず、人に預けることが一切できない状況でした。
親がいなくても何処へでも行ってしまう
一方で、運動面の発達は周りより早く、9ヶ月で歩き始めて、10ヶ月では靴を履いて外を歩いていました。
しかし、中身はまだまだ赤ちゃん。好奇心旺盛すぎて、一瞬でも目を離すと何処へでも行ってしまい、何度も迷子になりました。
目を合わせようとしない、合わせられない?
小学生になった今もですが、長女は人と目を合わせるのが苦手です。顔はこちらを向いているのに、目は別のところを見ることが多いです。
そのため、こちらがいくら話しかけても反応があまりなく、聞いているのかいないのかもよくわからないことが多かったです。
中でも1番気になったのは「言葉」でした
上述のように、多少気になることもありましたが、1歳、2歳と成長するにつれ、様々なことができるようになりました。
しかし、それに伴い、徐々に意思の疎通が難しくなっていくことに気づきます。
なぜかというと1歳をすぎても、長女から意味のある言葉がほとんどでなかったからです。
パパ、ママと言えるようになったのは、おそらく2歳近くになってからだと思います。
それでも単語中心だったので、2〜3歳の頃の動画を見ても、しゃべってはいるけど何を言っているのかはわからず、またこちらの言っていることも理解していないように感じました。
よって、我が家の場合は「意思の疎通がとれない」ことが3歳児健診で相談する決定打になりました。
迷ったら自分の直感を信じてみて
子育てや子どもの個性は十人十色。
だからこそ、子どもの発達で気になるところがあって、相談するかしないかで悩んだら、ぜひ行動に移してみて欲しいのです。
相談はとても勇気のいることですが、有益な情報を得られるチャンスでもあります。小さい一歩からでも踏み出してみましょう!
執筆:牧ひとみ
てんかんと発達特性を持つ小学生姉妹の母。
フリーでWEBやDTPデザインのお仕事と、障がいのある子もない子も共に学べる「なっつの木」を主宰。