パートナーとつまらないケンカが多かったり、倦怠期を迎えたり、もうちょっと関係をよくしたいな…と思っているのに、なかなかうまくいかない、という方も多いのではないでしょうか。
確かに、人と人の関係を改善するというのは、多大なエネルギーが必要ですし、パートナーとの意思の疎通が必要です。
おいそれと気軽に行えることではありません。
しかし、簡単にパートナーとの関係が改善できる方法があったらどうでしょうか。
いま、写真を見るだけでパートナー関係の満足度が向上したという研究が話題になっています。
パートナー+かわいい動物の写真=好感情に
この研究はアメリカのフロリダ州立大学が、6週間にわたり、144組の夫婦を対象におこなったもの。
その調査によると、パートナーの写真と一緒に、動物の赤ちゃんや夕日などの良いイメージの写真を見たグループは、シャツのボタンなどの良くも悪くもないイメージの写真と一緒に見たグループより、相手に対する好感度が上がったそう。
そのうえ、多くの夫婦が結婚生活の質も上向きになっていたといいます。
いったいなぜ写真を見るだけで感情が変化するのでしょうか?
これは社会心理学で「評価的条件付け」と言うそうです。
評価的条件付けは、人や物など、その近くにいたときに感じた感情に結び付くと起きるものだそう。
例えば、ある曲を聞くと初恋を思い出す、などがこれに当てはまるようです。
評価的条件付け、と言うと難しく感じますが、実は誰でも経験したことがある感覚のようですね。
それにしても写真を見るだけで感情が変化するとは驚きました。
評価的条件付けは、恋愛感情以外でも使える?
親や兄弟、同僚などもポジティブな物と結び付けることで、好感情になれるそう。
逆に、ネガティブな物と人を関連付けてしまうとその人が嫌いになる可能性があるといいます。
研究に携わったマクナルティー氏は、
とのこと。
気づかないうちに不満をためこんでしまうのは、こういったことも一因だったのですね。
日頃、パートナーとの関係に悩んでいる人は試してみる価値がありそうです。
ちなみに私も夫と喧嘩したときに、娘の赤ちゃんだったころの写真を見て、心を落ち着けよう!と思ったのですが、その当時にした小さな喧嘩などを思い出してしまって、余計に腹が立ってしまった経験があります。
評価的条件付けをするなら、無条件にかわいい子猫や子犬の写真がいいかもしれません。
動物の赤ちゃんの写真をたくさんストックしておいて、夫との関係がうまくいかないときは、眺めるようにしようと思いました。
【参考】
ママニティ、NEWSWEEK、The Wall Street Journal 、ねとらぼ、NATIONAL GEOGRAPHIC