マンガで読む!大人の発達障害ADHDうっかり女子 第4話:料理ができナイ!

投稿日:2020-12-21 更新日:

発達障害マンガ料理ができない
私、家事が苦手な女なんです。
ありとあらゆる家事がほぼ壊滅状態ですがw、その中でも第一回では「片付けができない」についてご紹介いたしました。今回は料理について。

私は2017年7月に児童精神科にてADHDの診断を受けています。

そして、ADHD傾向がある人は、片付けが苦手な人が多いとは言われていますが、料理については必ずしも共通している事項というわけではありません。

ですので、今回はちょっとスピンオフ的な感じでお読みいただければ幸いです。

さて、さかのぼって考えてみますと、いつごろから料理が苦手だったのか・・・。

子どもの頃は料理が好きでした。
好き、というか、料理をするということに憧れを抱いていたんですね。

それで、親と一緒にお菓子作りをしたり、小学校では料理クラブに入ったりして楽しんでいました。

なぜそれを楽しめたかというと、他人が全部段取りをしてくれていたからなんですよねー。

言われたことをやって、なんだか自分でやった感もあって、そして美味しいものが出来上がるという。

あー料理ってなんだか楽しいなぁ、と思っていました。

しかしながらその一方で、やらかし案件な思い出ももちろん多数ご用意しておりますよ。( ̄▽ ̄)v

【ADHDタイプの人というのは、発想力が豊かであると言われています。】

いつも通りのことをコツコツやることより、クリエイティブなことに喜びを感じるんですよね。

お菓子とかお料理とかって、まずは基礎が大事だったりするじゃないですか。

なんですけど、子どもの頃の私はいつもそこをすっ飛ばして、何か斬新な独自のメニューを考案しようとしてたんです。

小学生の頃、やたらと謎の「オリジナルスープ」を大量に作っていました。

何を入れるか、下ごしらえをどうするか、何ていうのはもちろん全くお構いなしに、自分のインスピレーションで具材をどんどん入れ込みグツグツ煮るという・・・。

それは闇鍋に近いかもしれない。
発達障害料理苦手
んなのを気が向くと大量に製造していたので、家族はたまったものじゃなかったと思います。もちろん味はゲキまずです。w

クリエイティブが生んだ悲劇の他には、不注意特性からなる珍エピソードも、もちろんご用意があります。w

あるときお呼ばれしていた友人の家に、クッキーでも焼いて持って行こうと思いつき←しかも当日に。普段作ってるわけでもないのにw

「簡単にできる」と書いてあるレシピを見ながらなんとか材料を混ぜ、

「あとはオーブンで焼くだけだー!!」

と意外にもスムーズに進んでワクワク待っていると、出てきたクッキーは・・・。

こんな。
発達障害料理失敗
えーと、まさかの小麦粉を入れていないというwww

*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)’・*:.。. .。.:*・゜゜・*

これ、確か小学校高学年の時のエピソード。

他にも、べっこう飴を作ろうとして砂糖と水をレンジにかけ過ぎ、異臭と何やら目にしみる有害物質を放つ謎の物体の製造に成功し、あわや消防騒ぎになるところだったことも。
発達障害小学生

( ̄▽ ̄)v

思い返せばきりはないのですが、こんなに料理失敗エピソードに事欠かない割には、「自分は料理が苦手」とは、長年全く思っていなかったんです。なぜかって、そんなにお手伝いをする方でもなかったので料理をする機会自体がなかったのと、たまに料理したらしたで、闇鍋スープでさえも家族は「うまい」と飲んでくれていたからw

だもんだから、結婚して産休に入って、時間に余裕ができてから、私はすっかり張り切ってしまいました。料理を教えてくれる市民講座に通ったり、料理本を買い漁ったりして。

「今までは時間がなかったからできなかっただけで、私はやればできるのよ。」

くらいに思っていたのかもしれません(笑)

そしてやってみたら・・・できないことはなかった。

だけど・・・ものすごぉーーーーく時間がかかる。

そして同時並行でやる作業が苦手なので、何品も一緒に作るとか、使った食器を片付けながらやるとか、そういうことが全くできない。

時間を読むことも不得手なので、食べたい時間に全然出来上がらない。そして最終的に慌てて指を切るとか、食器を割るとか、そんなことがしょっちゅうだったんですね。

そこに子どもが生まれたらも~お手上げです。( ̄▽ ̄)

それでもねぇ、子どもの離乳食も上の子は全て手作りでやってたんですよね~。

あと、頼まれてもいない旦那の弁当まで、自分から申し出て作っていました。それが良き嫁であり、良き母であると信じていたんですね。

そしてノイローゼのようになりましたorz

3年はこの料理修行に没頭していたわたくしですが、やればやるほどにしんどさが増し、
最終的に自分は料理に向いていないのだということを自分で認めることにしたんです。

そしてそれを旦那に打ち明け、弁当は買ってもらうことにしたんです。

そしたら旦那は・・・
ADHD夫婦旦那カサンドラ症候群
はい、洋服管理の時と同じ。
そりゃそーだ。もともと頼まれてないんですもん。自分で勝手にやってただけw

あれからさらに3年。今、子どもたちのお弁当を作っているのは私ではなく旦那です(・v・)/
自分の「できない」を家族に公表したことによって、まさかの家族の隠れた才能が花開いたというw

結論。
【苦手なことは諦めよう。得意な人に任せよう。】

誰だって苦手なことはあります。苦手なことがあるからといって、あなたの価値が変わるわけではないのです。

自分を何かの理想像に当てはめる必要なんてないのだと、私は思っています。

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-ライフスタイル
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この記事を書いたライター
雨野千晴(あめのちはれ)
1981年北海道生まれ、神奈川県厚木市在住。
公立小学校教員として10年勤務した後、2017年春に退職。 ADHD不注意優勢型と診断される。 現在フリーランスでライター、インタビュアー、PRサポート、発信コンサルタントなど、複数の肩書で多動力を活かして活動中。2018年より障害の有無に関わらず楽しめるお祭り「あつぎごちゃまぜフェス」を主催、メディアにも取り上げられる。実践障害児教育にてコラム連載中。ブログ「 うっかり女子でもちゃっかり生きる」では、うっかりネタや自閉症の長男、お調子者の次男との日常等を綴っている。インクルーシブ教育『学び合い』神奈川の会事務局。

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