小学校に入ると、人の話が聞けているかという事が、わかりやすく表に出てきます。
保育園や幼稚園の頃は、お手紙などでの連絡事項があったので、抜かりなく保護者も準備が出来ていたのですが、特に中学年~高学年になると、お手紙は補足程度で、子ども達に詳しく説明をするという事も多々あります。
子どもに聞くと、「ちゃんと話は聞いていた。」と主張するのです。きっと話は聞いていたのでしょうね。そうだと思います。
では、何故、話に「抜かり」が出て来るのでしょうか。話が聞けない理由は、いろいろあると思います。性格、成長、環境、いろいろな要素がありますが、「聞く力」についてお話しますね。
「聞く力」を停滞されるのは、家庭での過ごし方が影響しているかも?
こんなことが思い当たりませんか?
- いつも子どもの話を家事をしながら、スマホを見ながら…などながらで聞いてしまっている。
- 〇〇しなさい!、〇〇はやったの?と親から一方的に話すだけになってしまっている。
- テレビがBGM代わりにいつもつけっぱなしになっている。
いかがでしょうか。
(私も思い当たる事が…)
「聞く力」を停滞させるのは、テレビかもしれない
テレビは、こちらがどんな状態であっても喋り続けます。話を聞いていなくても関係は成立します。テレビは観ないけど、BGM代わりにテレビをつけっぱなしでいる。
自分が用事をしたいから、ついつい子どもにテレビを見せてしまう。という方が多いのではないでしょうか。
実は、親・家族、テレビとの関係が、人間との関わりより強くなってしまうと「話が聞けない子ども」に成長していく可能性があります。
テレビは、一方的なコミュニケーションです。返事をしなくても、話を理解していなくても、どんどん話が展開していきます。
このテレビとの関係は、そのまま日常生活に影響していきます。
学校の先生の話を、テレビと同じ感覚で聞いてしまう。という事を起きてしまいます。
これの環境が、「話を聞いていたけど、聞けていない子」を育てているのかもしれません。
聞く力を育てるには、まずは親が子どもの話を聞く余裕をもつ
話を聞く力を育てるには、まずは子どもの話をしっかり聞くことが大切です。
親も毎日の仕事や家事などでなかなか余裕がないときもあり、時間がないときはながら聞きをしてしまうこともあるかと思います。
ですが、まずは1日最低3分。
携帯も持たず、自分の事も考えず、お子さんのためだけの時間を作って、思いっきり向き合ってあげて下さい。
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今からでも遅くない。子どもと向き合う時間を大切に
大丈夫。大切なのは、『子どもと向きあう時間』です。
片手間ではなく、目を見て聞いてあげて下さい。
子どもは、親や家族など、周りの人を真似します。最も身近な家庭環境から、コミュニケーションの仕方を学んでいきます。
親が子どもの話を「聞く」人であれば、子どもは、「自分の話を聞いてもらう」ことで、「人の話を聞く」ということが理解できるようになります。
また、夫婦や家族が、お互いに話を聞く関係なら、子どもは話し方や聞き方を真似しながら、「お互いに話を聞く」ことを学んでいけます。
話を聞いて貰えると「自分を大切にしてくれている」という気持ちが芽生えます。
自分が話を聞いてもらい、大切にしてもらっていると思えるからこそ、人にも同じようにできるようになります。
まずは、テレビを消して、子どもと話をする時間を意識して作る事から、子ども達の聞く力を拡げられたらいいですね。