
想像だけで比べてほしくない
この漫画を描いたのは、あやか(ペンネーム)さん(30代)です。普段は会社員として働きながら漫画を描いています。インスタグラムやブログで双子育児の体験談などの漫画を投稿しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
あやかさん「小学生の頃から漫画を描くのが好きで、高校まで漫画を描き続けていましたが、大学に入ってからは忙しくて、漫画を描くのを辞めてしまいました。その後、子育てをしていて双子育児について発信したいと思い、インスタグラムで漫画を描き始めました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
あやかさん「双子育児は年子育児と比較されることがあります。『双子の方が一気に終わるから楽』と言われることが多いので、言われるたびにうまく反論できず、悔しい気持ちになっていました。その気持ちを見事に吹き飛ばしてくれる出来事だったので漫画にしました」
Q.「年子の方が大変」と言われたときの詳しい心境を教えてください。
あやかさん「想像だけで『いっぺんに終わるから楽』と決めつけてほしくないと思いました。比べるものではないですし、どちらも決して『楽』ではないはずです。実際に双子を育てていて、『2人いっぺんだから』人手が足りなくて困っていました。何とか子育てのヒントが欲しくて双子サークルに来ているのに、こんな話をされるのは残念でした」
Q.実際に双子育児をしていて、どんなときが一番大変でしたか。
あやかさん「社会インフラが双子育児に合っていないことが一番大変だと感じました。例えば、『双子用ベビーカーが通れないところが多い』『用意されている赤ちゃん用設備は1人用』などです。基本的に双子の赤ちゃんは外出することが大変です。他にも、申請書など用紙が何でも2倍なので、書くだけでも重労働に感じることがありました」
Q.「双子でよかった」と思うのはどんなときでしょうか。
あやかさん「たくさんあります! 1回の妊娠出産で2人を授かれた奇跡▽双子コーデや同時授乳▽双子同士で遊んでいるかわいい姿が見られる――など双子の親しかできない体験があります。大人になっても、お互いが良き理解者になってくれるのではないかと思います」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
あやかさん「『私も同じことを言われて落ちこんでいましたが、この漫画を見てスカッとしました!』など共感のコメントを多く頂きました。他にも『今度言われたら、お友達の言葉を使ってみます!』という声もありました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
あやかさん「出版することが夢です! 双子育児に悩んだときに解決のヒントが見つかったり、共感して気が楽になれたりする本を出したいです」
(オトナンサー編集部)
あやか
双子育児の体験談などをインスタグラム(https://www.instagram.com/ayakakagami/)やブログ「双子育児の方程式」(https://twins-tree.com/)で発信する他、LINEスタンプ(https://store.line.me/stickershop/product/13639605)を手がけている。