みなさんのまわりで、一人っ子が増えてきたと感じることはありませんか?
2015年に国立社会保障・人口問題研究所が行った「結婚と出産に関する全国調査」によると、子供が一人の、いわゆる一人っ子家庭の割合は、全体の18.6%を占めていたそうです。
1997年の同調査では一人っ子家庭の割合は、9.8%だったと言いますから、約20年で約2倍に増えていることになります。
実際、保育園に通う我が家の娘も一人っ子。一人っ子のお友達も少なくありません。
さて、割合的にはまったく珍しくなくなった一人っ子ですが、やはりよく言われるのが「一人っ子はわがまま」と「一人っ子だとかわいそう」というご意見。
確かに、私自身も兄弟の中で育ってきたので、一人っ子は、かわいそうだと思うこともあります。
果たして一人っ子だと本当にそのようなことがあるのでしょうか。
実際に一人っ子を育てているママとして、一人っ子のメリットを探ってみました。
一人っ子のメリット:自己肯定感が高まる
一人っ子は両親からの愛情を一身に浴びて育ちます。
なので、自分は愛されているのだと、強く実感しながら育つ傾向にあるようです。
兄弟がいる場合、いくら親が平等に接したつもりでも、他の兄弟と比較して劣等感を抱くこともあるでしょう。
その点、一人っ子は自己肯定感が高まりやすいそうです。
すると、何事にも頑張ることができ、人を愛する優しい人に育つのだとか。
ただ、その自己肯定感が我が道を行きすぎて「わがまま」だと捕らえられることがあるのかも……。
甘やかすことと愛情を与えるということは別物だと心得ながら、育てる必要もありそうです。
一人っ子のメリット:おでかけや旅行が楽
我が家が一人っ子でよかったな~と思うのが、おでかけのときです。
兄弟が多いお友達のママは、旅行の準備だけでヘトヘトになるし、上の子と下の子で興味のあることが違うので、家族そろって楽しめないと嘆いていたことがあります。
その点、一人っ子は準備もわりと簡単です。
さらに、子供の成長や興味に合わせて旅行先が選べ、家族一丸となってじっくりと楽しむことができるでしょう。これは一人っ子ならではのメリットかもしれません。
一人っ子のメリット:大人とのかかわり方が上手に
兄弟姉妹がいない一人っ子は、親や祖父母、親戚など大人と接する時間が多くなります。
それにより大人との付き合い方がうまくなるといわれています。
また、成長してからも、空気を読むのが上手な傾向にあるようです。
一方で、同世代の子供と争うという経験がない……というデメリットもあるようですが……。
その場合の対策として、スポーツの習い事などを始めると、同世代の中での上下関係や横の関係を学べるようになるそうです。
娘はまだそういった習い事はしていないのですが、小学校に上がったら、ガールスカウトに参加してみようと思っているところです。
他にも、親が兄弟代わりになって、子供と競争することも子供の成長につながるそうなので、
娘とカードゲームをするときは、本気で挑むようにしています。
我が家の場合は…一人っ子を謳歌しています
我が家の場合、私の兄弟にも夫の兄弟にも子供がいないので、娘にはいとこすら一人もいません。
今後、私たちが年老いていく中で、娘に支え合える兄弟がいたらどんなに心強いだろうかと、考えたこともあります。
しかし我が家だけでなく、一人っ子が増えているのも事実。
娘が大人になるころには、兄弟ではなくとも支え合えるコミュニティができあがっているかもしれません。
私も含め周りが勝手に「かわいそう」と決めつけてはいけないなと思いました。
一人っ子がひとりぼっちだというわけではないのです。
ちなみに我が娘、「妹も弟も絶対にいらない!」と言って一人っ子生活を謳歌しています。
一人っ子なりの楽しみ方を本人も身に着けているのかもしれません。