便通の改善にも? 「トマトジュース」は美容や健康にどのような効果がある?

投稿日:2020-04-05 更新日:

美容や健康に良いとされる成分を含むトマトジュース。その健康効果とは、どのようなものでしょうか。

トマトジュースの健康効果とは?

トマトジュースについて先日、ネット上で話題になりました。トマトジュースは近年、美容や健康に有効とされる成分「リコピン」を豊富に含むことから注目を集めており、ネット上では、「おいしいから毎日飲んでいる」「飲み始めてから便通がよくなった気がする」「生のトマトよりジュースの方がいいの?」など、さまざまな声が上がっています。

トマトジュースの健康効果とは、どのようなものでしょうか。管理栄養士の川村郁子さんに聞きました。

リコピン、ビタミンB、ビタミンC、βカロテン…

Q.トマトジュースを飲むと、美容や健康に効果があるのは事実でしょうか。

川村さん「事実です。他の食材との組み合わせや全体的なバランスも関係しますが、トマトには抗酸化作用のあるリコピンや、代謝に関与するビタミンB群、コラーゲン合成に必要なビタミンC、粘膜保護に関与するβカロテン、腸内環境を整える食物繊維など美容と健康に良いさまざまな栄養素が含まれており、美容や健康に効果があります」

Q.栄養面では、生のトマトとトマトジュースのどちらが効果的ですか。

川村さん「どの栄養素を取りたいかにもよりますが、100グラム当たりの栄養素で見た場合、基本的には生のトマトの方が栄養価が高いです。生の状態で食べる方が、ビタミンCなど水溶性ビタミンの損失が少ないのでお勧めです。また、同じ生トマトでもミニトマトの方がより多くの栄養素を含んでいます。一方、トマトジュースは調理や洗う手間が不要なので、『手軽に取る』という意味では活用しやすいでしょう」

Q.トマトジュースの摂取目安量を教えてください。また、過剰摂取による弊害はありますか。

川村さん「過剰摂取の弊害は起こりにくいと思われますが、健康な人でも1日にコップ2~3杯が適量と思います。カリウムが含まれているため、腎機能障害がある人は医師に確認し、取り過ぎに注意しましょう。

トマトにはカロテノイド色素が含まれているため、取り過ぎると皮膚が黄色くなる『カロチン血症』の症状が出る場合もあります。また、冷えたトマトジュースを飲み過ぎると、胃腸を冷やして内臓に負担をかける恐れもあります。トマトジュースは美容と健康によい食品ですが、やはり取り過ぎには注意が必要です」

Q.トマトジュースの栄養成分を効率よく摂取するための飲み方を教えてください。

川村さん「飲むタイミングは食前がお勧めです。体温の低くなる夜に冷たいトマトジュースを飲むと、さらに体を冷やす恐れがあるため、朝や昼に飲む方がよいでしょう。

温度は常温か、スープなどにして温めて飲むのがお勧めです。加熱するとリコピンの吸収率が上がるとされています。また、トマトに含まれるリコピンは脂溶性なので、脂質と一緒に摂取することで吸収を高めてくれます。オリーブオイルなどと一緒に取るとよいでしょう」

Q.市販のトマトジュースを選ぶ際のポイントを教えてください。

川村さん「塩分の過剰摂取を避けるためにも、なるべく食塩無添加タイプのものを選ぶことをお勧めします。好きなトマトの品種で選んでもよいでしょう。

『色の濃いトマトジュース』を選ぶ方法もあります。リコピンは色素成分の一種のため、『色が濃い=リコピン含有量が高い』といえます。リコピンを効率的に摂取したい人は、色が濃く赤いものを選ぶとよいでしょう」

(オトナンサー編集部)

川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士、元気ごはん研究家

福岡県出身。自身が太っていたことからダイエットに興味を持ち管理栄養士の道へ。病院管理栄養士を経験した後、2012年に独立。服部栄養専門学校講師、発酵食の研究、飲食店のメニュー監修、ラジオパーソナリティーなどを行いながら、忙しい現代人向けの「カンタンにできる元気ご飯」を提案している。メディアには、自身の名前を一部使った“食育子(しょくいくこ)”として出演。公式ブログ(http://shokuikuko.net/)。

 

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