家事ノート

風邪やインフルエンザになっても、お風呂に入って大丈夫? 昔は「ダメ」と言われたことも…

投稿日:2019-12-22 更新日:

インフルエンザや風邪の流行が拡大しています。かかってしまった時、お風呂に入っても大丈夫なのでしょうか。

インフルエンザのとき、お風呂に入っても大丈夫?

厳しい冷え込みと乾燥で、インフルエンザや風邪の流行が拡大しています。もし、かかってしまったら、医療機関の受診や休養が大切ですが、熱が出て汗をかいたときなどに「今日、お風呂に入ってもいいのかな」と迷ったことはありませんか。子どもの頃、「風邪をひいているときはお風呂に入ってはダメ」と言われたことがある人もいるようです。実際のところを医師の市原由美江さんに聞きました。

ぬるめで短時間、水分補給をしっかりと

Q.インフルエンザにかかったとき、お風呂に入ってもよいのでしょうか。

市原さん「高熱で動くのがつらければ無理して入浴する必要はありませんが、通常はインフルエンザにかかっても入浴して構いません。ただし、発熱していると脱水状態になりやすいため、ぬるめのお湯にして、湯船につかるのは短時間にとどめ、入浴前後には意識して水分を摂取しましょう。

特に子どもや高齢者は脱水による症状を訴えなかったり、気付きにくかったりするので注意が必要です。また、体力を消耗している場合は入浴を控え、蒸しタオルで全身を拭いて対応しましょう」

Q.風邪をひいたときはどうでしょうか。

市原さん「風邪をひいたときも入浴して構いません。インフルエンザの対応と全く同じです」

Q.家族はインフルエンザや風邪になっていない場合、お風呂に入る順番など注意点があれば教えてください。

市原さん「インフルエンザや風邪のウイルスは、患者のせきやくしゃみによって飛び散った鼻汁や唾液などを吸い込むことで感染する飛沫(ひまつ)感染と、ウイルスが付着した手で鼻や口を触ることで感染する接触感染によって広がります。インフルエンザや風邪のウイルスは高温多湿の環境では感染力を失うので、お風呂で他人へ感染させる可能性は低く、入る順番は気にしなくてよいです。

ただし、入浴前後に使ったタオルなどにはウイルスが付着しているため、取り扱いに注意しましょう。接触感染を防ぐため、患者と家族は違うタオルを使うようにしてください」

Q.なぜ「風邪のときは風呂に入るな」と言われていたのでしょうか。

市原さん「昔は銭湯を利用する人が多かったり、家の脱衣所が寒かったりして、湯冷めをしてしまう可能性が高かったため、風邪をひいたときは風呂に入らないように言われていたのでしょう」

Q.高熱で体を動かすのがつらいときなどに、風呂以外で体の清潔を保つためには。

市原さん「清拭(せいしき)といって、蒸しタオルで全身を拭くことで清潔を保つ方法があります。拭き終わったら、乾いたタオルで水分を十分に取り除いて、体が冷えることを防ぎます。これは主に入院中に入浴できない患者さんに対して行われています」

(オトナンサー編集部)

市原由美江(いちはら・ゆみえ)
医師(内科・糖尿病専門医)

横浜鶴ヶ峰病院付属予防医療クリニック副院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。

 

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