みなさんは、朝ごはんを食べていますか?
筆者はなるべく食べるように心がけていますが、忙しさを理由に食べない日も…。
子どもの寝起きが悪い時は、朝ごはんをしっかり食べずに学校へ行く、ということもあるのではないでしょうか。
しかし朝ごはんを抜くと、さまざまな影響があると言われています。
そのうえ最近では、朝ごはんを食べないと学力が低くなる、冷え性になりやすくなる、脳出血になる確率が上がるという調査結果まで出ているそうです。
子どもの朝食抜きは、学力や体力にも影響するという指摘も
朝ごはんを食べていない子どもは、どのくらいいるのでしょうか?
農林水産省によると、小学6年生で12.7%、中学3年生では16.6%もいると公表されています。
また、学力の調査では、朝ごはんを全く食べない子は毎日食べる子よりも平均正答率が2~3割も低いという結果も出ているようです。
体力テストでも、同様の結果が見られたそう。
近頃は「早寝・早起き・朝ごはん」と、朝ごはんの重要性を子どもに伝える学校もあるのだとか。
それだけ朝ごはんを食べずに登校している子どもが多いということなのでしょうか。
大人はどう?朝食抜きの実態
では、大人はどうなっているのでしょうか?
厚生労働省の調査では、男性14.3%、女性10.1%が朝食を食べていないという結果が出ています。
年代別でみると男性は30歳代、女性は20歳代に朝食を抜く人が多いようです。
働き盛りの20~30歳代が朝ごはんを食べずに仕事に出ている様子がうかがえます。
しかし、朝食を抜くと体が冷えやすくなるという調査結果があるようです。
冷え性率を調べた調査では、朝食を週の半分以下しか食べていない人は、食べている人に比べ約2倍も増えるのだとか。
また、国立がん研究センターによると、空腹によるストレスなどで血圧が上昇し、脳出血のリスクが高まる可能性があると指摘しています。
忙しい朝の時間、朝食を食べれるようにする対策とは
国では、食育に取り組む内容をまとめた「第3次食育推進基本計画」に、朝食を食べるのが週3日以下という20~30歳代の割合を、現在の24.7%から15%以下に下げる目標を設定するなど、対策に乗り出しているようです。
では、家庭でも具体的にできることはないのでしょうか。
たとえば、夕食を少な目にすることがあげられます。
夕食が軽めだと、朝起きたときに、適度な空腹感を感じられ、朝ごはんを食べたいという欲求が高まります。
また、夕食が多すぎると、睡眠中にも消化にエネルギーが使われ、体が休まりませんが、夕食が少な目だと、体もしっかり休めることができ、うれしいこと尽くしです。
それから、朝食を用意する時間がないという人は、前日に用意するという手も。
前日の夕ご飯の残りをお弁当のように詰めておいたり、ごはんを多めに炊いて、おにぎりを作っておいたりするのはどうでしょうか。
今まで、まったく朝ごはんを食べる習慣のなかった人は、まずは朝、何かを口に入れるということから始めてみてもいいかもしれませんね。
国の取り組みだけでなく、普段から「朝ごはん」の重要性を認識することが大事だと改めて感じました。
【参考】
ママニティ、産経ニュース、農林水産省、厚生労働省、文部科学省、マイナビニュース