子どもの描く絵は、自由にのびのびと描いている絵もあれば、細かい所まで忠実に描き込んでいる絵もあり、1人1人の個性が発揮される瞬間ですよね。
先日、娘が描いてくれた絵ですが、「ままといっしょにねる」という文章と共に、笑顔の私とオレンジ色の大きいハートから想いの強さが伝わって来ました。
このように、子どもが思いのまま描く家族の絵ですが、アメリカのノースキャロライナ大学の研究チームによると、描かれた絵から「家庭の混乱の度合い」が分かるというのです!
子どもが描いた絵の色使いや人物の大きさで家庭環境が分かる?
ノースキャロライナ大学の研究チームは、乳児から6歳までの962人の絵を調査しました。6歳になるまで、それぞれの家庭を複数回訪問して、家の様子や騒音等子どもを取り巻く環境を調べたそう。
そして、子どもが6歳になった時に、10色のペンと紙を渡し、家族の絵を描くように頼んだ所、驚きの結果が待っていました。
生き生きとした色使いで、家族が笑顔の場合家族からは温もりが溢れ、子ども目線で気持ちに寄り添っている傾向がある。
家庭環境も、規則的な毎日を送っており、部屋も整理整頓されている。
暗めの色使いで、自分が小さく描かれている場合家族が厳しく、否定的な態度が多い。
部屋が散らかっていたり、テレビがつけっぱなし等、生活が乱れ騒音がある。
以上の事から、研究チームは子どもの描く家族の絵は、家庭環境が少なからず影響し、「家庭の混乱の度合い」と関係しているという結論に至ったそうです。
しかし、1枚の絵でここまで断言してしまうのは少し気になりました。
色はその人の心理状態を示す。子どものSOSに気づく可能性も!
色彩心理学では、色はその人の心理状態を示すそうですが、子どもは自由に絵を描くので一概に「この色を使ったからこうだ」とは言えないと私は思います。
あくまで目安と考えるのが良いのではないでしょうか。
ですが、子どもが普段から描く絵を知っておくと、いつもとは違う色使いや描き方で、子どものSOSに気づく可能性もあります。
色彩心理研究家によると、実際にこどもの絵がSOSのサインを表すということも、あるそうです。
例1:背景を描かずに人物がぽつんと描かれている場合。
これは、ひとりぼっちで孤独を感じている場合があるのだそうです。
また、「自分のことを見てほしい!」という重要なメッセージが込められていることもあるのだとか。
描かれた人物のまわりに何を付け足して描くのかも、用心深く見る必要があるようです。
例2:急に色使いが乏しくなった場合。
これは、親や先生から強く叱られたり、友達からいじめられたりしたときに、現れる傾向だそうです。
気分で描いていることもあるので、様子を見守る必要がありますが、続くようなら話をしてみてもいいかもしれません。
他にも、赤と青、黒と白など対比的な色を好んで使う場合は、心の中でジレンマを抱えていることがあるそうです。
心の成長とともに、配色表現が豊かになっていくともいわれています。
もちろん、これらは傾向であってすべてがそうだというわけではありません。
ただ、子どもの心を知るヒントにはなるのではないでしょうか。
私の娘の場合ですが、機嫌が良い時は明るい色を選んで丁寧に塗りますが、嫌な出来事があった時や体調が悪い時は、暗い色を選んで荒く塗る事が多いです。
心配事があった時は、子どもの絵を見てみるのも一つかもしれませんね!
【参考】ママニティ、exciteニュース、ママのきもち.com、mamanoko、ママノート