私は息子が小さい頃から「嘘つきは泥棒の始まり」と言い続け、育てました。
すると小学三年生となった息子は「どうしよう…警察に捕まってしまう…」とビクビクするようになってしまいました。
厳しくするのは程々に、そして、何故、嘘がいけないのかという理由を説明しないといけなかった…反省しました。
4歳児では2時間に1度、6歳になると1時間に1度は嘘をつく。
そんな説があるほど子どもと嘘とは切っても切り離せない関係です。
だからこそ、ママとしては子どもの嘘が問題ある嘘と問題ない嘘のどちらなのか見極め、適切に対処する重要性を知っておきたいところです。
問題ある嘘と問題ない嘘、その違いとは何なのでしょうか?
問題ない「2つの嘘」って何?
1:空想の嘘
幼児期特有の嘘、それは空想の世界にまつわる嘘です。
例えば「大好きな人形がおしゃべりした」というようなカワイイ内容です。
空想の世界と現実の世界の境界線がなくなるので、現実にはないことを本当にあったと思い込んでついてしまうのです。
ただ、このような嘘は成長とともに減ります。
2:願望の嘘
強い願望があるために、つい出てしまう嘘です。
例えば、お母さんが「春休みに遊園地に行けたらいいなー」と言ったとします。
それを子どもが遊園地に行きたいという強い思いから「春休みに遊園地に行くんだ」とお友達に言ってしまうような嘘です。
この場合、本人は嘘をついている意識がないことがあります。
問題ある子どもの嘘ってどんなもの?
1:叱られないようにするためにつく嘘
子どもは自分が叱られることを避けるために嘘をつくことがあります。
自分を守るための嘘ですから、親が「何故?」「どうして?」と厳しく問いつめると嘘を重ねてしまうこともあります。
2:自分を見てもらうための嘘
人に認められたい、注目されたい気持ちからつく嘘のことです。
例えば、親に対しては「今日また100点だったよ」とか、お友達に対しては「ぼく○○のゲーム持ってるんだよ」などと言ってしまうような嘘です。
3:親の真似をしてつく嘘
親が子どもに適当なことばかり言っている場合、子どもは罪の意識がないまま親と同じように気軽に嘘をついてしまうことがあります。
子どもの嘘…親が出来ることは?
理解させる
嘘を繰り返すと本当のことを言っても嘘をついていると思われ、信じてもらえなくなります。
それがどんなに辛いことかを、ママは繰り返し子どもに伝えましょう。
本当のことを言ったら叱らない
子どもが嘘をつかず正直に言った時には、その行動を褒めてあげましょう。
絶対、叱ってはなりません。
「絶対に叱らないから本当のことを言って」とママが言ったから、子どもは正直に話そうと思えたのです。
正直に言ったことの行動すら叱ってしまうと、子どもはもう二度とママに正直にはなってくれません。
そして、正直に言ってくれたら、子どもに悪かった点などがあればママは理由を聞いて今後はどうしたらいいか親子一緒に考えましょう。
誠実な態度をとる
ママはママ自身の胸にも手をよく当ててみて下さい。
ママには嘘を重ねる癖、ありませんか?
前述のように、子どもはママの真似をして気軽に嘘を重ねることがあります。
自分の日頃の行動を振り返ってみることも、親だから出来ることです。
嘘は子どもが成長していく過程の1つです。
問題ある嘘、問題ない嘘。
しっかり見分けていきたいものですね。
まゆみ
二児のママ。子育て応援ZEROSAI代表。