和食には欠かせない存在のだし。だしのきいた味噌汁を飲むとほっとしますよね。
まさにだしは日本人の心ともいえますよね。
だしは料理の旨味としての役割以外に、ダイエットや冷え改善など様々な健康効果が期待できるそうです。
だしの効果
だしに含まれている旨味成分にはさまざまな効果があるようです。
旨味成分とは、鰹だしに含まれる「イノシン酸」や昆布だしに含まれる「グルタミン酸」のことで、アミノ酸の一種だそう。
旨味を感じることで少ない量の食事でも満腹感を得られやすくなるのだとか。
また、鰹だしには血流を良くする効果があり冷えや肩こりを和らげるほか、疲労回復に役立つと言われています。
一方の昆布だしは、昆布の成分である水溶性食物繊維が含まれているため、脂肪の吸収や血糖値の急上昇を抑える効果があるそう。
旨味によって料理の減塩ができる点も魅力の1つ。
油や砂糖を食べると脳が快感を得ることが分かっていますが、それと同様にだしにも脳に快感を送りやみつきにさせる作用があることが分かっています。
油脂や糖の摂りすぎは、生活習慣病や肥満の原因になってしまいますが、だしならば、カロリーが低いので太る心配はありません。
物足りなく感じる減塩料理も、旨味によっておいしく感じられるようです。
だしダイエットの方法
そこで「だし」を飲むことで満足感を促し、食事量を自然と減らしていこうというのが、この「だしダイエット」です。
だし汁をおわんに1杯でいいので、食前に飲むようにします。
1日1杯でもかまいません。
飲み続けることで、味覚が研ぎ澄まされ正常になり、濃い味付けのものや、こってりしたものが好きな体をあっさりと薄味好きの体にリセットすることができるのだそうです。
この時、市販の顆粒だしを使ってもいいのですが、塩分や添加物が入っているものだとむくみの原因となります。
リセット効果が得られないことがあるので、無添加のものを選ぶようにする方がいいでしょう。
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だしをとる方法
だしをとるのはそれほど難しくないので、これを機に自宅でだしをとってみては、いかがでしょうか?
昆布だし
- 固く絞った濡れ布巾で表面を拭き、ハサミで昆布に切れ込みをいれます。
- 昆布(20g)を水(1.5l)につけて3時間ほどおいて、できあがり。
- 冷蔵庫で1週間ほどもちます。(夏場は早めに飲み切りましょう。)
鰹だし
- 鍋でお湯(1L)をわかして、沸騰したら、鰹節(40g)を一度に入れる。
- すぐに火を止め、鰹節が鍋の底に沈むまでしばらくおく。
- ざるにキッチンペーパーをしき、だし汁をこす。このとき、鰹節をしぼらないこと!
鰹だし、昆布だし、どちらも効果がありますが、旨味成分は組み合わせることで旨味自体が強くなり、相乗効果も得られるのでブレンドして使うと良いそう。
アレンジする場合は体を温める効果のあるショウガや血流を良くする梅干しなどがオススメ。
トマトとの相性も良いそうなのでスープにするのも美味しそうですね。
また最近では、粉末だし(だしの素)をつくって、あとからお湯を加えて飲むやり方もあるようです。
詳しい作り方は書籍に書かれています。
参考:1日1杯飲むだけダイエット やせる出汁 工藤孝文 (著)
冷え性改善、ダイエットにも!?生姜(しょうが)の嬉しい健康効果5つ
だしの飲み方
だしを飲む際には温めて、食前に飲むようにしましょう。
香りを嗅ぐことで、より満足感が得られるので、充分に香りも堪能してください!
たくさんだしを作りたい場合や、しっかりとだしを取りたい場合は、鍋を使い100℃の温度で10分以上煮出すと、より効果が高まるそう。
作っただしは製氷機などに入れ、凍らせて保存ができるようです。
まとめて作っておけば料理にも使えて一石二鳥ですね!
旨味が分かるようになると、食事も素材を生かした薄味のものが美味しいと感じるようになり、体から毒が抜けていくのがわかりますよ。
この冬、ほっと一息、だしで自分の体を癒してあげてみては?
出典:ダダダダイエット