SNS上で先日「どんな顔がショートヘアorロングヘアに似合うのか」という趣旨の投稿が話題となりました。投稿者によると、ショートヘアが似合う女性は「顔の横幅が狭い」「顔のパーツがシャープ」「あごが細い」「首が長い」「どちらかというと個性的な顔立ち」、ロングヘアは「顔の横幅がしっかりある」「目か鼻に丸みがある」「あごが尖っておらず存在感が薄い」といい、「重要なのはどれだけ自分の顔を引き立たせる事ができるのかってこと」と結論付けています。
これについて「とても参考になりました」「ずっとロングヘアが似合わなかった理由が明確に分かった」「ショートヘアに憧れてましたが、ストンと腑に落ちて諦めがつきました」などの反応が見られますが、顔立ちとヘアスタイルの関係性とはどのようなものでしょうか。カラー&イメージコンサルタントの花岡ふみよさんに聞きました。
顔の横幅が広い人に似合うショートヘアも
花岡さん「顔の横幅が狭い人はもちろんショートヘアが似合いますが、横幅が広い人にも似合うショートヘアはあります。横幅が狭い人はサイドヘアにボリュームを出し、広い人はサイドヘアでフェイスラインをカバーするとよいでしょう。『顔のパーツがシャープ』『あごが細い』『首が長い』『どちらかというと個性的な顔立ち』といった顔立ちの方はボーイッシュあるいはモダンな印象で、シャープなカットのショートヘアが似合います。ただし『顔のパーツに丸みがある』『あごが曲線的』『どちらかというと可愛い顔立ち』といった顔立ちの人も、ふんわりとしたスタイルのショートカットならば似合います」
Q.ロングヘアが似合う女性の顔立ちとして、「顔の横幅がしっかりある」「目か鼻に丸みがある」「あごが尖っておらず存在感が薄い」は適切でしょうか。
花岡さん「『顔の横幅がしっかりある』『目か鼻に丸みがある』『あごが尖っておらず存在感が薄い』という条件は、必ずしも正しいとは言えません。『顔のパーツがシャープ』『あごが細い』『首が長い』『どちらかというと個性的な顔立ち』の人であっても、ウエービーヘアで髪にボリュームを出せば、ロングヘアでも寂しい印象とはならず、似合うスタイルになります」
Q.顔立ちのほかに、似合うヘアスタイルに関係する要素はありますか。
花岡さん「似合うヘアスタイルは顔立ちだけで決まるのではありません。身長とのバランス、身のこなしやファッションスタイルとのバランスも重要です。たとえば、身長が高い人はロングヘアもショートヘアも似合いますが、身長が低い人は、ロングヘアでは重心が下がってバランスが悪くなりがちなので、ショートかミディアムがオススメです。また、身のこなしがゆっくりと柔らかな人は曲線的なウエービーヘアが似合い、動作がキビキビとスピーディーな人は直線的なストレートヘアやシャープなカットのヘアスタイルが似合います。さらに、エレガントなファッションスタイルにはウエービーなロングヘア、モダンなファッションスタイルにはシャープなカットのボブやショートヘアが合います」
(オトナンサー編集部)
花岡ふみよ(はなおか・ふみよ)
カラー&イメージコンサルタント、株式会社ラピス代表取締役、ラピスアカデミー校長
人と企業をブランディングするカラー&イメージコンサルタント歴25年。似合う色や第一印象術のイメージコンサルティング実績は1万3000人。企業の色彩戦略コンサルティングやセミナー講演、研修、執筆実績も多数。株式会社ラピス(http://www.lapis234.co.jp/)、ラピスアカデミー(http://www.lapis234.com/)、サロン・ド・ラピス(http://www.lapis234.jp/)。