顔の印象を大きく左右する眉
Q.眉の太さによる印象の違いとはどのようなものでしょうか。
花岡さん「眉は『顔の額縁』と言われるほど顔の印象を大きく左右します。太眉は、芯がしっかりとしている印象や落ち着いた雰囲気を与え、信頼感を与えます。小顔効果も期待できます。ただし、男性っぽい印象が出やすく、ロマンチックな雰囲気が出にくいため、男性ウケが悪くなる傾向にあります。一方、細眉は女性らしくすっきりとした印象を与え、美人に見えやすいため男性ウケが良いのが特徴です。しかし、弱々しく見えたり、顔が大きく見えやすかったりする面もあります」
Q.太眉が似合う女性、細眉が似合う女性それぞれの特徴を教えてください。
花岡さん「太眉が似合うのは、目がぱっちりと大きな人です。一方、切れ長の目の人は細眉が似合います。大きな目の人が細眉にすると目ばかりが目立ってしまいます。反対に、細い目の人が太眉にすると眉ばかりが目立ち、野暮ったい印象を与えてしまうので注意が必要です。自分に似合う眉の太さを見極めるポイントは、自分の目の大きさと眉の太さを比例させることです。目を開いた時の縦幅が広い人(黒目が丸くぱっちりとしている人)は太めの眉、反対に、目の縦幅が狭い人(黒目の上下がまぶたに隠れている人)は細めの眉が似合います」
Q.眉のベストな「位置」と「長さ」についても教えてください。
花岡さん「まず、眉の始まりである『眉頭』をチェックしましょう。彫りの深い顔の人は、目頭から垂直に上がったところが眉頭の位置です。一方、彫りの浅い顔の人は、目頭から垂直に上がった位置より数ミリ内側に眉頭があるとバランスが良くなります。左右の眉頭が離れすぎると子どもっぽく頼りない印象を、逆に左右の眉頭が近づきすぎると怖くて気難しそうな印象を与えてしまうので、気をつけましょう。次に、眉のカーブの一番高い部分『眉山』です。眉山は、黒目の外側から目尻までの範囲内に収まるようにするとバランスが良くなります。眉を上に動かした時に上がる部分を眉山にすることで、自然な仕上がりになります。眉頭から眉山までの長さと、眉山から眉尻までの長さを『2:1』にするのが美的バランスです。黒目の真上の位置を眉山にするとこのバランスが崩れ、カカシの『へのへのもへじ』のようになり、滑稽な印象になってしまいます。最後に『眉尻』は眉頭よりも位置を下げないのがポイントです。眉頭からの水平線と、小鼻のキワと目尻を結んだ線との交点が眉尻のベストな位置です。ただし顔幅が広い人は、眉頭からの水平線と、口角と目尻を結んだ線との交点を眉尻にして眉を短めにするとよいでしょう」
(オトナンサー編集部)
花岡ふみよ(はなおか・ふみよ)
カラー&イメージコンサルタント、株式会社ラピス代表取締役、ラピスアカデミー校長
人と企業をブランディングするカラー&イメージコンサルタント歴25年。似合う色や第一印象術のイメージコンサルティング実績は1万3000人。企業の色彩戦略コンサルティングやセミナー講演、研修、執筆実績も多数。株式会社ラピス(http://www.lapis234.co.jp/)、ラピスアカデミー(http://www.lapis234.com/)、サロン・ド・ラピス(http://www.lapis234.jp/)。