年間16万も!? 思わず禁煙を考えたくなる「タバコの年間コスト」

投稿日:2018-01-31 更新日:

家族やあなた自身、タバコを吸っていますか?

タバコの健康被害だけでなくタバコ代がいくらかかっているか考えたことはあるでしょうか。

年間のタバコ代はなんと16万円!!

JT(日本たばこ産業株式会社)が毎年実施している「全国たばこ喫煙者率調査」によれば、2016年5月現在の全国の喫煙者率は、男性29.7%、女性9.7%、男女計で19.3%となっています。

この喫煙率から推計した喫煙人口は男性1,498万人、女性528万人、男女計で2,027万人です。

1日当たりの平均喫煙本数は、男性 18.5本、女性 14.7本でした。ほとんどの男性は1日に約1箱、女性は1日も約4分の3箱を消費している計算です。

2017年3月現在、人気銘柄の「メビウス」の価格が440円ですので、これを元に年間のタバコ代を計算してみましょう。

1日1箱吸う場合

1ヵ月のタバコ代:440円×30日=1万3,200円
1年間のタバコ代:1万3,200円×12ヵ月=15万8,400円

これが喫煙者の年間のタバコ代になります。
想像以上に大きな金額ではないでしょうか。

1箱数百円の出費ですが、これを10年吸い続けると約160万、20年だと320万…。

積み重なるとこんなに大きな金額になるのです。

さらに、タバコ税の増税は避けられない状況になりつつあります。そこで、タバコ価格が値上げされた場合のシミュレーションもしてみましょう。

消費税増税に合わせた値上げの場合

2019年10月に予定されている消費税増税ですが、同時に軽減税率導入も見込まれ、嗜好品であるタバコは増税される可能性が高くなっています。

仮にタバコ1本あたり3円の増税となった場合、メビウスは1箱あたりちょうど500円になります。

1日1箱吸う場合

1ヵ月のタバコ代:500円×30日=1万5,000円
1年間のタバコ代:1万5,000円×12ヵ月=18万円

年間2万1,600円の負担増

喫煙者にとっては、軽減税率の巻き添えを食らうかたちで腑に落ちないと思いますが、年間約2万円の負担増となってしまいます。

電子タバコに乗り換えると?

最近では「iQOS(アイコス)」などの電子タバコに乗り換える人も増えています。
電子タバコを使うには、本体や充電器がセットになった本体と、「ヒートスティック」や「リキッド」などが必要です。

ニコチンなどのタバコの成分が入っていないタイプ(フルーツ味やチョコレート味など)もあり、人気があるようです。

しかし、ランニングコストがかかる上に、電子タバコはやはり機械なので、壊れてしまうというリスクもあります。

禁煙も考えるべき時代に


現在、受動喫煙防止対策として「健康増進法」の改正案が国会に提出される見込みです。

この改正案では飲食店などの屋内の全面禁煙が盛り込まれているため、ますます喫煙者は肩身が狭くなることでしょう。

また、先にも書いたとおり、近い将来、タバコ税の増税は避けられないでしょう。現在、年間16万円というタバコ代がさらに増える見込みですので、健康と家計の両面から、禁煙について一度真剣に考えてみる必要があるのではないでしょうか?

【参考】
JT(日本たばこ産業株式会社)

【ライター】
小日向 淳(フリー編集・ライター)
家計の節約術から資産運用、老後資金、相続対策などを中心に構成から執筆までを手がける。『法改正対応 バッチリ相続まるわかり 2015-16年版』(学研マーケティング)/『これで安心! 月5000円からはじめる老後資金の作り方』(宝島社)/『親の入院・介護で困らない!)』(宝島社)ほか、書籍、雑誌、ムック、Web記事など多数。


金運占い燕京無料

-マネー
-,

関連記事

冬暖房高熱電気節約

身体も財布もホクホクに!冬の電気代・暖房代を簡単に節約できるコツ

寒い季節、あなたはどんな暖房器具を使っていますか? 暖房機器にはさまざまな種類がありますが、それぞれ暖め方に特長があります。 温風や赤外線で部屋全体を暖めるタイプは消費電力は高いものの、家族で暖をとる …

<祝・貯金成功!>誰でも簡単にできるお金を貯める3習慣

待ちに待った給料日! 生活費に子どもの習いごとに……とお金を振り分けていったらもうお金が足りない! と嘆く女性が少なくないでしょう。 また、お金を貯めようと無駄遣いをしないように頑張っても、なかなか貯 …

【実態調査】旦那に内緒!主婦のへそくり額はいくら!?

旦那に内緒でコツコツ蓄えをする「主婦のへそくり」。 とあるニュースの調査によると、主婦のへそくり平均額は約400万円という驚きのデータもあるほど!(すごい!) やりくり上手な主婦ほど家族に内緒でコツコ …

30代・40代の貯金額の真実

人には聞きにくいお金事情【教えて!】30代・40代の貯金額の真実

「私の貯金額って多い? それとも少ない?」 お金のことって、なかなか人には聞けませんよね。 でも、気になる……。 そこで今回は、総務省から2018年5月に発表された、2017年の家計調査の結果をもとに …

【その保険は本当に必要?】 保険の見直しで投資の原資を生み出せる

前回まで、住宅購入に関わるリスクについて書いてきました。 今回はもう少し身近な、しかし、日本人の多くが必要以上に支払ってしまっているといわれる保険について考えてみたいと思います。 過去のコラムはこちら …