冷えをほおっておくと危険!?30代からの温活とは?

投稿日:2020-01-20 更新日:

冷え対策30代
「冷えは万病のもと」よくいわれますが、女性が抱えがちな体の悩みの原因のほとんどは“冷え”にあるそうです。

頭痛も肩こりも生理痛も、うつ病までもが“冷え”からくるもの。

しかも、年齢とともに冷えやすい体質になってしまうのだとか。

どうして冷えてしまうのか?それは生活習慣にあるようです。

よかれと思っていた習慣でさえも、冷えの原因になっているかもしれません。

30代からの温活冷え対策をご紹介していきます。

冷えの原因

まずは”冷え”の原因を探っていきましょう!

冷えの原因1:食べ過ぎ

冷え原因食べ過ぎ
太っている人より、痩せている人のほうが冷え症になりやすいイメージがありますよね。
ところが実はその逆で、太っている人のほうが危ないのだそう。

太っているということは、脂肪が多いということ。
脂肪には断熱効果があります。
脂肪によって、寒さや冷えを体内にダイレクトに伝わるのを防いでいるんですね。
だったら脂肪があったほうがいいのでは?と思うでしょうが、その断熱性質から、一度冷えてしまうと冷えを逃がさないという特徴もあるんです。

しかも年齢とともに脂肪はつきやすくなってきますから、ますます冷え体質まっしぐら!
冷えやすい体質は生まれつきなどではなく、肥満を作ってしまう食生活にあるのかもしれません。

冷えの原因2:運動不足

冷え原因運動不足
一般的に、男性よりも女性のほうが冷えやすいといわれています。
それは、筋肉量に関係しているそうです。

人間の体温の4割は筋肉によって作り出されます。
筋肉を動かすことで、熱を生み出しているんです。

筋肉が少なければ、それだけ熱を生み出す力も弱いということ。
人間の筋肉量は20歳をピークに、徐々に減少していきます。
しかも、運動する機会もどんどん減っていくので、筋肉も減る一方なのです。

年齢とともに冷えやすくなっていくのは、ずばり、運動不足にあるのです!

冷えの原因3:空調の使い過ぎによる自律神経の乱れ

冷え原因空調自律神経
夏は涼しいクーラー、冬は暖かい暖房。
快適に過ごすためには、空調設備は欠かせません。
でも、これが“冷え”の原因!

人間の体は、自然の変化のなかでも生きていけるようにさまざまな機能が備わっているのだそう。
夏は汗をかくことで体温調節をしたり、余分な水分を排出します。
冬は寒さのなかで、静かにエネルギーを蓄える時期。
これに逆行すると、自律神経が乱れてしまうのです。

体温調整機能を持つ自律神経が乱れると、“冷え”を招きます。
冷えだけでなく、さまざまな不調の原因は自律神経の乱れにあります。
自律神経も年齢とともにバランスが崩れやすくなりますから、冷えの症状も重くなっていく可能性があるのです。

冷えの原因4:水分の摂りすぎ

冷え原因水分の摂りすぎ
美容と健康のためには、1日2リットルの水を飲むといい!なんていわれていますが、水分の摂り過ぎが“冷え”を招くことも。

体内の水分が少ないと、血液が濃く粘りつくようになるので血栓ができやすくなります。
だから、水分を摂るのは大切なことなのですが、うまく代謝できないほど摂るのが問題なのです。
汗をかく季節でもなかったり、運動もしないのに水を大量に飲めば、排出されずに体内に留まります。
すると、体の中から冷えてしまうのです。
体が冷えると、さらに排出しにくくなります。まさに、悪循環!

ちなみに、痰や鼻水が出るのは、体の中から余分な水分を出して冷えを取り除こうとする反応なのだそう。

体内の水分は、細胞内にあるものと、細胞の外にあるものに分けられるのですが、年齢とともに細胞内の水分は減っていくのだとか。
細胞の外にある水分量は変わらないので、これがむくみや脱水症状に繋がることもあるそうです。

年齢により冷えの症状は異なる

冷えはさまざまなトラブルを招きますが、年齢によって症状が異なり、どんどん重くなっていくのだとか。なぜ年齢によって異なるのか、そして、いったいどんな症状が起こるのかを見てみましょう。

冷えは体の末端から中心へと進行していく!

冷え進行年齢
冷え症の自覚のある人のほとんどは、手足の冷たさを感じているようです。
これは冷えの初期症状。
全身のなかで真っ先に冷えるのが、心臓から一番遠いところ。つまり、手足の先。

冷えは、体の末端から中心へ、そして体の表面から内側へとどんどん進行していき、変化していくものなのだそう。
進行段階は

  1. 手足の先の冷え
  2. ふくらはぎの冷え、むくみ
  3. 下半身全体の冷え、むくみ
  4. お尻の冷え
  5. 腰やお腹まわりの冷え
  6. 上半身ののぼせ

と、なっていくそう。

顔がぽっぽとほてるから、自分は冷え症ではないと思っている人は要注意です。
これは、進み過ぎた冷えを解消するために発熱している証拠。
かなり、冷えが進行しているということなのです。

冷えが原因で不調の症状が積み重なっていく!

冷え東洋医学
東洋医学では、「気・血・水」の3つの要素のバランスが崩れると病気になると考えられているそう。そして、バランスが崩れる原因は“冷え”。
冷えの進行と並行して、年齢ごとにトラブルを起こしやすい要素と、不調の症状も違ってくるようです。

●10代後半~20代「血のトラブル」

血行不良が起こりやすい。
肌荒れ、ニキビ、切れ毛、生理痛、肩こり、腰痛など

●30代「水のトラブル」

水分代謝が悪くなる。
むくみ、多汗、めまい、頭痛、関節の腫れなど

●40代「気のトラブル」

生命エネルギーを司る“気”が乱れる。
不眠、動悸、不安感、残尿感、ぼうこう炎など

そして、50代以降はこれらの症状がすべて出てしまうことに!
冷えを放っておいた結果なので、冷えを解消しないことには、なかなか改善されにくいようです。

妊娠中に体を冷やしていけない理由は?

冷え妊娠対策
年齢に関係なく気をつけたいのが妊娠中から産後1カ月ほど。
この時期、体は弛緩状態にあり、体を冷やしてしまうと、体の収縮を遅らせることに繋がるといいます。
つまり、ゆるんだまま、元の状態に戻らないというわけ。

体を冷やす食べ物を摂り過ぎたり、水を飲み過ぎたり、冷房をガンガンきかせた部屋にいるなんてことは絶対にNG。

産後に体型が崩れたままとか、冷え体質になったという人は、この時期に冷やしてしまった可能性が大きいといえます。

実は体を冷やしている!? NGな冷え対策とは?

もちろん、日頃から冷え対策は万全!という人も多いでしょう。なのに改善されないのは、その方法が間違っている可能性大です!
特に、冷えの進行が進んでいる30代以降は、若い頃と同じやり方では逆効果になることもあるようですよ。

NGな冷え対策1:半身浴での体温めには年齢制限アリ

冷え対策半身浴
冷えた体を温めるには、お風呂に浸かるのが一番!
ですが、汗をかくほどの長風呂や半身浴で効果が期待できるのは、せいぜい20代まで
30代からはのぼせやすくなってきます。
すると、大量に汗をかくので、逆に体が冷えてしまうのです。

特に気をつけたいのは夏。
のぼせやすい人は、真冬でない限りシャワーで十分。
冷えが入り込みやすい首の後ろから肩にかけてシャワーのお湯をあてるといいようです。

湯船に浸かる場合は、ぬるめのお湯でじんわりと温めましょう。
夏なら38℃、冬は40℃くらいが適温。

熱いお湯はのぼせやくなるうえ、皮膚の表面にバリアを作って熱が中に入らなくなってしまい、芯は冷えたままになるので避けましょう。

NGな冷え対策2:靴下をはく

冷え対策靴下
足裏が冷えて眠れないからと、靴下をはいて寝る女性も多いと思いますが、これも逆効果になることがあります。
足裏や足の指の間は特に汗をかきやすい部位で、汗をかくことで逆に冷えてしまうのです。

特に靴下の重ね履きをする人は要注意。
靴下で圧迫されて血流が滞る可能性があります。

とにかく締め付けはNG。
ハイヒールやきつい下着などにも気をつけて。

子どもの靴も同様です。
サイズが合わない靴は履かせないようにしましょう。

NGな冷え対策3:ホットでも体を冷やす飲み物がある

冷え対策緑茶
飲み物は必ず温めている、という人は正解!
でも、たとえホットでも体を冷やしてしまうものがあるのです。

それが、「緑茶」と「コーヒー」。
緑茶は発熱したときの解熱にいいといわれるくらい、体温を下げる効果があるそうです。

緑茶やコーヒーを飲むのであれば、体を動かす日中に。
就寝前は、体を温める紅茶やウーロン茶がオススメ。
もちろん、ホットで飲むようにしましょう。

また、体を冷やすといわれるアルコールの中でも、唯一「日本酒」だけは体を冷やしません。
お酒を飲むなら、温めた日本酒がいいでしょう。

NGな冷え対策4:冬場の過剰な温めは自律神経を乱す

冷え対策過剰な温め
この時季、とにかく体を冷やさないために、たっぷり着込んだり、辛い料理を食べたり、暖房を強めにきかせたりと工夫しますよね。
寝るときは電気毛布、なんて人もいるのでは?

本来、汗をかくべきでない季節に大量の汗をかくと自律神経が乱れて、ますます冷え体質になってしまうのだそう。
特に、30代以降ののぼせやすい年代の人は、上半身だけ熱を持って下半身は冷えたままの“冷えのぼせ”の症状になりがちなので気をつけましょう。

温活・30代からの冷え対策

正しい冷え対策とは、冷やさないコツを知ることです。いくつかのポイントをご紹介しましょう!

冷え対策1:冷え食材や温め食材にとらわれ過ぎない

冷え対策食べ物
夏に旬を迎えるものや、南の地域で採れるものは体を冷やすものが多く、逆に冬に旬を迎えるものや、寒い地域で採れるものは体を温めるものが多いといいます。

だからといって、どれが温め食材で、どれがそうでないのかといちいち考えるのは、ストレスがたまると思いませんか?
ストレスなど、心因性からくる“冷え”もあるんですよ。

基本的に、体を冷やす食材でも、加熱したり発酵させれば、冷やし過ぎることはありません。
それに、夏場は体の熱を逃がすことも冷え対策になるので、ある程度は摂ったほうがいいこともあります。

ポイントは、

  • 生で食べない
  • 水分の多い食材は食べ過ぎない
  • 甘みの強い果物や砂糖を摂り過ぎない

ことです。

こしょうやトウガラシといったスパイスも体を温めるのに有効ですが、摂り過ぎると内臓を傷めたり、大量の汗をかいてしまうことがあります。
風味付け程度に使うのがいいでしょう。

温活・冷え対策2:服装は冷えやすい部位を温めるアイテム使い

冷え対策服装
寒いと感じたら、冷えやすい部位を温めるのが効果的。
冷えが入り込みやすい「首の後ろ」、子宮やぼうこうなど女性にとって大切な臓器のある「お腹まわり」、そして筋肉がつきにくい「足首」の3か所です。

首の後ろはスカーフやストールで、夏の冷房の風や冬の冷たい風からガード。汗をかくようならはずしてもOK。

お腹

お腹まわりは、冬場なら腹巻きで。
夏でも、丈の短いシャツやローライズは避けましょう。


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足首は、トレンカやスパッツ、レッグウォーマーなどで冷やさないように。
できればロールアップも避けたいところです。

足全体をすっっぽり覆うタイツがおすすめです。


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お腹まわりや足首は、特に生理前、排卵日前後は冷やさないようにしましょう。

一年を通じて基本の服装は、“上半身薄着”に“下半身厚着”です。
お腹まわりと足首はしっかりと防寒して、上は涼しく。
室内や外気の温度によって、上着を脱いだり羽織ったりしながら体感温度を調整するのが理想。

ちなみに、大人よりも子どものほうが、寒さを感知するセンサーは正常です。
自分が寒いからといって子どもに厚着させたり、逆に暑いからと薄着させたりすると、子どもの自律神経が乱れる原因にも。
暑いのか寒いのかは、子どもの判断に任せたほうがいいかもしれません。

温活・冷え対策3:とにかく歩く!

冷え対策運動歩く
冷えやすいのは、筋肉量が少なく、脂肪が多いから。
つまり、筋肉量を増やせば、十分な冷え対策になるわけです。

そのためには、大きな筋肉が集中している下半身の強化が重要。
積極的に“歩く”ことを心がけましょう。
できるだけ階段を使ったり、ウォーキングなどがオススメです。
血行やリンパの流れもよくなるので、一石二鳥!

運動をする場合、あまり激しいと心身に緊張を招いたり、大量に汗をかいてしまうので、軽めのものでいいですよ。

ただし、運動後すぐに冷たい風にあたると“汗冷え”を起こし、体温が奪われてしまうので気をつけましょう。

”冷え”は毎年のことだから…とついつい見過ごしがちです。

体温が1度下がると、免疫力が30%低下するというデータもあるようです。

冷えの状態を「我慢する」「放置する」ではなく、きちんと向き合って対処していきたいですね。


【参考書籍】
タイプ別冷え症改善ブック/南雲 久美子(著))
冷え症・貧血・低血圧― カラー 冷え改善レシピつき/南雲 久美子(監修)

-ビューティー, ライフスタイル
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この記事を書いたライター
35style編集部
35style(サンゴスタイル)はちょっとした工夫で運気アップ、暮らしの質のアップを目指す女性に向けて、ライフスタイル情報を提供するサイトです。

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