
隠れてオマタを触る娘…。親としては少し受け入れがたいものですよね。
オマタへの興味は成長の証ですが、ばい菌が入ったりなどトラブルがあっては困ります。
親としてはどのように対応すれば良いのでしょうか。
姉妹サイト「ママニティ」の読者からの体や心、お金やくらしのことなど日頃の「気がかり」を解決するコーナーからお悩みをピックアップしました。
専門家やその道のプロが、問題を解決します。
今回はポートサイド女性総合クリニック ビバリータ 院長の清水なほみ先生にご回答頂きました。
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Q,マスターベーションする8歳の娘。異常ですか?

以前は注意していたのですが、最近は隠れてコソコソするようになりました。
どうすれば良いのかわからず、困っています。
幼児自慰という「癖」のようなもの。いやらしいものではない!

マスターベーションとおっしゃっていますが、おそらくは「幼児自慰」と呼ばれる行動と考えられます。
思春期以降の、性的興奮を求めて行うマスターベーションとは異なり、性的な意味や妄想は伴わないものです。
頭を撫でられると気持ちいいとか、お気に入りのタオルを触ると気持ちいい、といったものを同じレベルの「気持ちよさ」を感じているだけです。
幼児自慰は、ある意味「クセ」のようなものなので、無理にやめさせる必要はありません。髪の毛をいじる癖や、鼻くそをほじる癖と同じようなものだと考えてみてください。

大人の持っているイメージで「性器を触る」=いやらしい・卑猥である、という認識をもってしまいがちですが、子どもは自分の性器に対して「卑猥である」という認識は持っていません。
むしろそのような認識を植え付けることは、自分の体に対する自己認識をゆがめてしまうことになります。正常な成長過程の1つとして、自分の性器に興味を持ったり、このような行動がみられるだけです。
もし、お母さん自身が、性器や性的なことに対して「いやらしい」「汚らわしい」というイメージを持っているのだとしたら、むしろその認識を先に処理したほうがよいでしょう。
今後、お子さんが思春期を迎えた時に、親がどのような性に対する自己認識を持っているのかは大きく影響することがあります。

幼児自慰は、自宅でこっそり行っている場合は、特に注意をしたりやめさせようとする必要は全くありません。
注意をされると、その行為が「悪いことなんだ」という誤解が生じて、隠れて行ったり、罪悪感を感じながら行うことになってしまいます。
人前でも行ってしまったり、不潔な状態で性器を触る可能性がある場合は、プライベートゾーンの説明や、性器を不潔にすると困ったことになることがあるという説明をしていくとよいでしょう。