褒めて育てる。
何年も前から耳にする機会の多い育児法です。
褒めて育てると自尊心が育ち、自信に満ち溢れ、意欲的な子どもに成長していく。
…と思うかもしれませんが、なんでもかんでも褒めて育てる育児は叱り続ける育児と同じくらい子どもに悪影響を及ばします。
「褒め言葉=ご褒美」ではない
あなたは凄いね!
頭いいね!
走るの早いね!
子どもは褒められ続けると、自分はデキル人間だと自信が持てるようになります。
その反面、褒められることが普通となってしまうため、失敗することを恐れる心を持つようになります。
すると、チャレンジをすることを避け、自分がデキルことしかチャレンジしなくなります。
これでは意欲が育ちません。
また、褒められることが普通となると、嬉しいと思う感情が芽生えなくなります。
さらに、褒めすぎると「褒められないとやらない子ども」になるという可能性もあります。
「それでもやるなら良いじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、それは違います。
例えば、褒めてくれる人がいるところではゴミを拾うけど、いない場合はゴミを拾わないといった行動に出るのです。
もっと酷い場合は、自分でゴミを落として、褒めてくれる大人が来たら拾うという行動にに出かねません。
ここまで見てみると、ただ単に褒めるだけではダメだということを分かって頂けるかと思います。
それでは、私達は子どもの何を褒めればよいのでしょうか?
「努力を誉めること」が大切
人間が成長する上で大切なことは、結果ではなくプロセスです。
努力を誉めてあげることで、
- 達成感
- 楽しさ
- 自己実現
など、子どもは自分の内部から湧き上がる気持ちを感じることが出来ます。
そして、湧き上がる気持ちは次への意欲に繋がります。
「褒めて育てる」は、親の言い方ひとつで子どもの次のステップを左右します。
日頃から子どもへの言葉がけを気を付けてみては、いかがでしょうか。
執筆:まゆみ
二児のママ。子育て応援http://zerosai.com/代表。