特に男の子がはまってしまう「ヒーローごっこ」。これに頭を悩ませる親も多いのではないでしょうか。
うちの長男は、とても元気な男の子で、何よりヒーローに強い憧れを持っていました。もちろん、幼稚園などでもヒーローごっこをお友達と一緒にやっていました。
さて、ヒーローごっこは子どもにどんな影響を与えるのでしょうか。
ヒーローごっこは野蛮?乱暴?
とある講演で、「ヒーローごっこを子どもにさせてはいけない」を聞きました。
「野蛮で、乱暴で、子どもが善と悪に分かれるのはおかしい。」という理由でした。(※あくまでも、その方の考えです。)
本当にヒーローごっこは、野蛮で乱暴な遊びなのでしょうか?
私はヒーローごっこには、子どもを大きく成長させるものがあると考えています。
自分が子どもだった時のことを思い出してみて下さい。
子どもの頃は、常に本気です。先生が「オバケだぞー」と言うと、子どもは本気で怖がります。泣いてしまう子さえもいます。それと同じように、子どもは常に本気でヒーローになります。
そのお友達をやっつけているのではなく、「悪をやっつけている」のです。この世を悪から守るために、彼らは戦っているのです。だから、本気で追いかけ、ヤーと剣を振りかざす事もあるんです。
この時期の子ども達の素晴らしい特性「現実と空想をごちゃ混ぜにしながら、自分はヒーローになりきる」事が出来るのです。
そして、ヒーローごっこを通じて、子ども達は大切な事を獲得しています。それは「力加減」です。本気になり過ぎて、ついついお友達に強くしてしまった。
という事は多々あります。もちろん、自分が同じようにされる事もあります。そうする事で、子ども達は「力加減」を学んでいきます。そして、やられた側の気持ちを感じる事が出来ます。
私は、これはとても必要な成長過程だと思っています。力加減がわからないまま成長していくと、思春期以降、人の痛みがわからないという事もあるかもしれません。
何よりヒーローは子ども達に「善と悪」「勇気」「友情」「思いやり」など、色々な事を教えてくれます。自分たちが普段体験できない事を、物語で体験させてくれているのです。
親として気を付ける事
私が常に気を付けていたのは、「巻き込まれているお友達がいる」かもしれないという事です。
つまり「ヒーローに興味がないのに、やらされている」という子がいるんです。たいがい、その子達は「悪者」として巻き込まれている事が多いように感じます。
きっとその親は「うちの子が巻き込まれている。困った。」と頭を悩ませている事でしょう。
まずは保育園や幼稚園の場合は、先生から日頃の様子を良く聞いてみましょう。
もし、巻き込まれているお友達がいるようでしたら、送り迎えや参観日などで顔を合わせた際に、一言声を掛けて、親同士のコミュニケーションでカバーできるようにしておくといいですね。
※あくまでも我が家の考え方ですので、参考程度に読んで頂けると嬉しいです。