子どもを産む前は「ママ友つきあい怖い!」と思っていましたが、実際に足をつっこんでみるとそれほど怖いことはなく、穏やかな幼稚園ライフを送り始めることができました。
でも、災いは忘れた頃にやってくるようで……。
自分の知らないところで悪口・陰口を広めてしまうAさんというママに出会ってしまいました。
ケース1.他愛のない会話が、嫌み話に変えられ広められる
私が仲のいいママ友と話していたときのこと。
流れで「私たち、子どもも同じ年で、住んでいるところも近くて、生活範囲が大体同じだよね~。」というようなことを話しました。
それを聞いていたAさん。
私が「うちらは、みなさんとは生活レベルが違いますから!」と言っていたという話に変えて広めていました。
いつ、そんな話に…。
話の内容は同じでも、ちょっとしたことで雰囲気が180度逆になるという恐怖を感じました。
ケース2.いつもほかのママの行動を見張っているかのようにしたてられる
ある日、幼稚園の送りの時間。
いつもいるママ友の姿が見えなかったので、そのママに「今日はお休み? 病気だったらお大事にね~」という内容のLINEを送りました。
すると、なぜかその内容がAさんの耳に入ったようで、「シャーミーさんは1日でも仲のいいママ友がいないと、不安になって、しつこくLINEを送る」という話で広まっていました。
理解に苦しみます。
私を陥れたいのか、笑いのネタにしたいのか。
ケース3.裏のボスママだと広められる
AさんにPTAの役員決めについて相談されていたときのことです。
出るわ出るわ、よそのママさんたちのゴシップ。
でもきっと、悪く盛られた話なんだろうなあと、そっけない態度をとっていたら、後日私が裏のボスママだという話になっていました。
私が指令を出して、あるママを無視しようと画策しているので、Aさんはそれに従っている、とのこと。
……ここまでくると、まったくの虚言でどうしたらいいものやらです。
どうしてそんな風に話を変えて広めるの?
みなさんの周りには、Aさんのような人はいませんか?
ママ友同士だけではなく、普段の人間関係もこういったことはあるか思います。
その人たちはどうして、こんな風に話を悪い方へ盛ってしまうのでしょうか。
いったい何のために?
話を悪いほうに盛り、陰で広めてしまう人の心理について調べてみました。
自分の存在価値アピールのため
人は誰にでもプライドや自尊感情(自分自身を価値あるものだと感じる感覚、自己肯定感ともいう)があります。
心理学者ウィリアム・ジェームズによると、その自尊感情の高低は個人の願望がどれだけ叶うかで決まるのだそうです。
本来、自身の力で満たしていくのが自尊感情の健全な状態なのですが、話を嘘で大きくすることで、自分自身の価値すらも高めるという、不健全な自己プロデュースをしてしまいます。
こういう人は、相手が少しでも信じたそぶりを見せると、虚言がどんどんエスカレートしてしまうのだとか。
本人の感覚もはや麻痺している
どんなにあり得ないような話でも、ずっと言い続けたり聞き続けたりすると、はじめは「嘘でしょう」と思っていたにもかかわらず、「本当かな?」と思い始めてしまうことがあります。
これを「※スリーパー効果」と呼びます。
話を盛ってしまう人は、嘘を言い続けるうちに、周囲だけでなく自分自身をもだましてしまうのです。
そして、盛っているという感覚が麻痺してしまい、もはや真実を話している気持ちになるのだそうです。
また、話を盛る人は、盛ることに対して罪悪感を抱いておらず、嘘と真実のボーダーラインがあいまいな人も多いようです。
虚言癖とまでは言わないにしても、話を膨らませるクセがある人なのだと心得ておいた方がよさそうです。
また、話を盛る人には、真実を指摘したところで、新しい嘘で返されてしまい、良い結果にはならないことも。
対処法はなるべく関わりを持たない!
なるべく、真に受けないように、あまり関わらないようにするのが一番なようです。
子どもとのつき合いもあるので、いきなり無視するわけにはいきません。またかえってトラブルにもつながります。
参観日・行事などで会うときは挨拶・相づちだけで終わらして、必要以上に交流を持たないように徐々に距離をとっていくのがよさそうです。
以上、知らないところで悪口・陰口を広めてしまうママ友への対処でした。
※スリーパー効果とは?
信頼性が低い情報源から得られた情報であっても、時間の経過とともに信頼性の低さがもたらすマイナスの効果が消え、
コミュニケーション効果(意見変容、態度変容など)が時間の経過とともに大きくなる現象をいう。