質の高い眠りのためにおすすめのアロマ3選

投稿日:2020-10-29 更新日:

眠り効果アロマ
「質の良い睡眠」とはその人の体質や生活環境によって様々なパターンがありますが、共通するものは「その人それぞれのQOLに対してしっかりと心身を休めることができるか」であると言えます。「眠る」という行為は、人の人生の中でおよそ3分の1を占めるもので、人間だけではなくこの世に存在する全ての生物が行うものなので、当たり前ですがとても大切なものです。
ストレス社会の中で生活をしていると、寝つきが悪いこともあることの他に、現代では仕事をする時間帯が太陽が昇っている時間だけではなく、星空が綺麗な時間から働くこともあり、入眠する時間が人によって全く異なることが当たり前の時代になりました。その上でさらにコロナ禍の時代となり、在宅の時間やリモートワークが増え、全く違う暮らし方となっていることが原因でしっかりとした睡眠ができない人が多くなってきています。

ミニ・ナップ・パワーナップの有効性

睡眠アロマおすすめ
一般的に、眠りにつくのは夜の時間帯ですが、昼間の10分~20分だけの昼寝で仕事のパフォーマンスが向上すると言われている睡眠方法の中で「ミニ・ナップ(10分程度の昼寝)」や「パワー・ナップ(20分程度の昼寝)」というものが存在します。
パワー・ナップはNASAで採用されている睡眠方法として知られていますが、通常の長時間の睡眠に負担をかけないためにも効果的で且つ午後以降の活動のモチベーションが上がったりします。会社勤めをしているともちろん昼寝はできませんが、リモートワークや在宅の時間が増えた今だからこそ実践できるものの一つかなと思います。

睡眠改善を目的としたアロマテラピー

質の良い睡眠をするためには副交感神経が優位になること、つまりリラックスした状態になることが必要です。
昨今の生活様式の変化もそうですが、寝る直前までスマホを操作したりしていると交感神経が優位になっている状態になり、入眠に時間がかかる可能性や寝つきが悪くなる原因にもなります。
睡眠への支障が重い場合は専門の医療機関での処方も可能ですが、そうなる前に根本的な原因である「副交感神経」を入眠時に優位にさせるアプローチができるアロマテラピーをご紹介します。

睡眠効果を上げるアロマの成分とは?

睡眠の質を向上させる効果がある成分は「aピネン」と呼ばれているものになり、この成分はリラックス効果があります。この成分が多く入っているのは和精油です。森林浴をしたり、緑が多い中を散歩したりすると心が落ち着いたり、リラックス効果があるのと同じで、和精油は副交感神経が優位になる効果があります。

睡眠時におすすめのアロマ1.ヒノキ

ヒノキ眠り睡眠効果アロマ
ヒノキの精油は、aピネンの含有量が芯材によって異なりますが、中でも「吉川桧」の芯材から抽出した精油が最も含有量が最も多い精油になります。

睡眠時におすすめのアロマ2.クロモジ

クロモジ眠り睡眠効果アロマ
クロモジは、爪楊枝の材料として使用されていますが、精油も抽出することができます。aピネンの含有量は4%ほどですが、精神的な疲労よりも肉体的な疲労を感じる時に使用をすると良く、いわゆるノンレム睡眠(身体を休めるための睡眠)の質を向上する目的の時に使用をすると良いでしょう。

睡眠時におすすめのアロマ3.ゆず

眠り睡眠効果アロマゆず
一陽来複の冬至の日にゆず湯に入る習慣が日本ではあります。ゆずは柑橘系の精油の種類に入るのでスッキリとした香りになるのでリフレッシュにも使用することができますが、aピネンが入っているので睡眠時にも活用することができます。柑橘系の精油というのは、「圧搾法」と呼ばれる手法で果皮の部分を絞って芳香成分を抽出します。この抽出法の精油は「光毒性」と呼ばれる皮膚トラブルを起こす危険性があり、化粧品に柑橘系のものを使用していない理由でもあります。
ですが、ゆず精油はこの光毒性は確認されていないので安全に使用できる精油になっています。

睡眠不足度が分かるかもしれないハーブ・バレリアン

バレリアン睡眠不足
数多くのハーブの中で「バレリアン」というハーブが存在しますが、全てのアロマやハーブの中でも睡眠不足に効果があると言われています。ただし、癒し系のいい香りとは真逆で、言葉では表せられないような香りというよりも匂いが強いハーブで、「ものすごく嫌な匂いだな」と感じればそこまで気にすることはない睡眠不足、「とてもいい匂いがする」と感じれば専門の医療機関を受診した方がいいですよというお知らせをしてくれるハーブです。このハーブは本当に独特で強烈なので個人的にはオススメしていませんが、ヨーロッパの方では医薬品として使用されています。ハーブの専門店で見かけた時に一度嗅いでみると、この匂いの強烈さが分かります。

睡眠時のおすすめのアロマの使い方

1.アロマストーン

アロマストーン寝室アロマおすすめ
アロマストーンは石膏や陶器で作られているもので、この上に精油を数滴垂らして香りを楽しむことができます。電気や火を使わずに安全にアロマテラピーを行うことができるので、初心者の方やお子様がいるご家庭でも気軽に楽しむことができます。

2.デュフューザー

寝室アロマ加湿器ディフューザー
デュフューザー は家に1台あれば香りを拡散させるために一番手っ取り早いアイテムです。最近は加湿機能もついたデュフューザー も数多く出ているので、これからの季節は呼吸器の乾燥予防と一緒に香りを楽しむことも良いでしょう。

3.沐浴法

足湯沐浴法アロマ睡眠
沐浴法は、全身浴または足浴などの一部を入浴させる方法になります。全身浴であれば湯船の中に精油を入れて5滴ほど、足浴であれば精油を3滴ほど入れてよくかき混ぜてから浸かるようにします。
参照:https://www.aromakankyo.or.jp/basics/howto/

アロマで睡眠の質をあげて快適な暮らしを

筆者が鑑定をする時間はほぼ夜~深夜にかけて行うことが多く、どうしても睡眠の時間帯が深夜になることが多いです。個人的にパワー・ナップを導入して睡眠バランスを取ったりしてできる限りのストレスを解消することを習慣にしておりますが、それでも体調面で不安になることはもちろんあります。

日本では「もったいない」という文化がありますが、仕事に追われたり、何かに没頭すると「寝る暇がもったいない」という考えになる方が多いように思います。何かに夢中になったり、仕事を一生懸命することはとても素敵ですが、夢中になるものがあるからこそ睡眠はとても大事なものなのではないかと感じます。

しかし、もしかしたら仕事や趣味の時間ではなく、スマホを見ている時間が睡眠時間を削っているということがあるかもしれません。コロナ禍になって時間が足りない人・時間に余裕がある人様々ではありますが、こんな時代だからこそ睡眠の大切さを知ることもいい機会なのではないかと思います。



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この記事を書いたライター
うのか/アロマセラピスト
アロマテラピー歴19年。
個人サロンの他、介護福祉施設やホテルでの施術を行う。
現在は占術研究家として活動し、様々な占術の中でもアロマテラピーやハーブを取り入れた「医術」も展開している。

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