夫婦なんだから、何でも打ち明け合うべき。
秘密がある夫婦はうまくいかない。
こんなことをいう人、いますよね。
確かに間違いではないけれど、夫婦の間でも秘密にしておいたほうがいいことってあるんです。
何でも打ち明けていると、逆に、夫婦仲が悪くなっちゃうかも……?
「秘密=思いやり」という考えもある
「秘密を持つ」と聞くと、なんだかだましているような気がして、悪いことに思えるかもしれません。
ですが、少し考えてみましょう。
心の中に、悪口が浮かんだとします。
それを、ぐっとこらえ、心の中に隠すことってありますよね?
「こんなことを言ったら、傷つけるかも」と、相手のことを慮ってこらえることは、思いやりです。
たとえ夫婦という親しい間柄であっても、思いやりを持つことは大事。
そういう点で、秘密にしておいたいいことって、あるんです。
夫婦の秘密ごと1:過去の恋・過去の恋人や結婚相手のこと
昔あなたが付き合っていた恋人の話や好きだった人の話、そして、もし結婚経験があるのであれば、その相手の話……。
これらは、あまり恋人の前でしないほうがいいでしょう。
「昔話だし、別にいいじゃん」と思うかもしれませんが、それはあなたの感覚。
もしかしたら、その言葉に相手は傷ついたり、ショックを受けたり、不安になったりしているかもしれません。
たとえば、過去の恋人や結婚相手の容姿について褒めてしまえば、今のあなたのパートナーは、「自分より素敵な見た目だったのかな?」と感じることも。
「容姿は変えようがないし……」と落ち込んでしまうこともあるでしょう。
「比べられているのかも……」とか「忘れていないんだ……」と感じさせてしまう話は、思いやりに欠けます。
過去の恋・結婚の相手の話は、その人を褒める話題でも悪口でも、心の中にとどめて。
最低限のマナーと考えるといいかもしれません。
夫婦の秘密ごと2:相手の両親への不満
付き合っている相手や結婚相手にも、あなたと同じように親がいます。
会話をしている中で、「うちの親なんて○○○で……」なんていう、ちょっとした愚痴みたいなものが飛び出すこともあるでしょう。
もしあなたがその愚痴に共感したとしても、勇んで「分かる!」と言ったり、一緒になって愚痴を言ったりするのはやめたほうがいいです。
自分の親について自分が悪く言うのはいいけれど、他人に悪く言われるのは気分が悪い。
身内のことって、やっぱり悪く言われたくないものです。
そういう話題は、しら~っと沈黙して受け流しましょう。
相手が親のことを悪く言わないのに、あなたのほうから、「あなたのご両親って、○○○なところがあって困るよね」みたいな話題を持ち掛けるのはもってのほか!
もちろん、気が合わないと感じることもあるかもしれません。
でもその気持ちを、わざわざ恋人や結婚相手に伝える必要は、ないのです。
夫婦の秘密ごと3:あなたが一生懸命貯めたお金のこと
金銭感覚について話し合うことは、交際や結婚を長く続けるためには必要なことでしょう。
とくに、結婚した場合、夫婦生活の家計はオープンにしておくことが大事。
お金の切れ目は縁の切れ目と言うほど、お金と人間関係は密接に関わっているのです。
ですが!
たとえ親密な仲へ進んだとしても、あなたが頑張って貯めたお金については内緒にしておいたほうがいいでしょう。
一人で贅沢をするため、ではありません。
万が一のときのためにお金をためておくことは、お互いの人生を大事にすることと同じです。
うっかり貯金額を伝えてしまったばっかりに、「じゃあ、あれもこれも買えるね」とか「生活費に使おう」なんて話になっていってしまう危険があるので、秘密にしておくことをおすすめします。
夫婦とはいえ、他人です。
すべてを打ち明けることですれ違いや誤解、衝突が起こってしまうリスクもあります。
思いやりや配慮といった意識は、夫婦仲を良い状態に保つために必要なものなのです。