公共の場(例:病院など)で、静かに待っていられる子ども達を見かけると「お利口さんだな」と思います。
子どもは元気である事は当たり前で、「静かに」という事は、最も苦手な事であるように思えます。
その子にとって「お利口さん」と言われ続けることが、これから「危険」になる可能性があるんです。
親の言いなりはNG
子どもの頃「お利口さん」と言われたら嬉しかったですよね。
褒められると誰でも嬉しいです。
そしてどう思いましたか?「また褒められたいから、静かにしていよう」と、思った方も多いと思います。
ここなんです。
「また褒められたいから」という理由で、静かにするというのは、少し違うような気がするんです。
大切なのは「静かにしてくれていて助かった」という事を明確に子どもに伝える事だと思います。
- 静かに待っていてくれたおかげで用事が早くすんだ。助かったよ。ありがとう。
- お友達の○○くんと仲良く遊んでいたね。ママとても嬉しかったよ。
- ご挨拶ちゃんとできたね。とっても立派だったよ。
「お利口さん」という理由だけで済ませるのではなく、何が良かったと子どもに伝えてあげる事で、「今、何をしなければいけないのか」という事を学んでいきます。
ただ、お利口さんと褒められると「親が喜ぶ事をすれば褒められる」と勘違いしてしまう場合があります。
そうなってしまうと、自分の意志が薄く、親の言いなり(ロボット状態)でいる事が一番良い状態となってしまい、「いい子を演じる子ども」になってしまうのです。
つまり、表と裏」がある子どもに成長する可能性があります。
叱る時も同じ
子どもを叱る時も同じです。
頭ごなしにいきなり叱られると大人だって納得できません。
「何故、いま、その行為をしてはいけないのか。」それを伝える事が大切です。
病院には、具合の悪い人がたくさん待っているの。だから、静かに待っていようね。
など、子どもも大人も同じです。
自分が納得できない事は、子どもも納得できない。
そう考えると、子どもにどんな声を掛けてあげるといいか、自然と浮かんできますね。
まゆみ
二児のママ。子育て応援ZEROSAI代表。