「お利口さん」と言われる子に潜む危険!

投稿日:2021-02-23 更新日:


公共の場(例:病院など)で、静かに待っていられる子ども達を見かけると「お利口さんだな」と思います。

子どもは元気である事は当たり前で、「静かに」という事は、最も苦手な事であるように思えます。

その子にとって「お利口さん」と言われ続けることが、これから「危険」になる可能性があるんです。

親の言いなりはNG

子どもの頃「お利口さん」と言われたら嬉しかったですよね。

褒められると誰でも嬉しいです。

そしてどう思いましたか?「また褒められたいから、静かにしていよう」と、思った方も多いと思います。

ここなんです。

「また褒められたいから」という理由で、静かにするというのは、少し違うような気がするんです。

大切なのは「静かにしてくれていて助かった」という事を明確に子どもに伝える事だと思います。

  • 静かに待っていてくれたおかげで用事が早くすんだ。助かったよ。ありがとう。
  • お友達の○○くんと仲良く遊んでいたね。ママとても嬉しかったよ。
  • ご挨拶ちゃんとできたね。とっても立派だったよ。

「お利口さん」という理由だけで済ませるのではなく、何が良かったと子どもに伝えてあげる事で、「今、何をしなければいけないのか」という事を学んでいきます。

ただ、お利口さんと褒められると「親が喜ぶ事をすれば褒められる」と勘違いしてしまう場合があります。
そうなってしまうと、自分の意志が薄く、親の言いなり(ロボット状態)でいる事が一番良い状態となってしまい、「いい子を演じる子ども」になってしまうのです。

つまり、表と裏」がある子どもに成長する可能性があります。

叱る時も同じ

子どもを叱る時も同じです。

頭ごなしにいきなり叱られると大人だって納得できません。

「何故、いま、その行為をしてはいけないのか。」それを伝える事が大切です。

病院には、具合の悪い人がたくさん待っているの。だから、静かに待っていようね。

など、子どもも大人も同じです。

自分が納得できない事は、子どもも納得できない。

そう考えると、子どもにどんな声を掛けてあげるといいか、自然と浮かんできますね。

まゆみ
二児のママ。子育て応援ZEROSAI代表。

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この記事を書いたライター
まゆみ
二児のママ。子育て応援ZEROSAI代表。
長男の出産をきっかけに、子育て支援スタート。
女性、主婦の立場への風当たりの強さを感じながら「価値のある主婦」でありたい!と奮起。
現在は、主婦である強みを生かし、自治体や企業等とコラボ。キャリア講演、子育て講演、子育てコラムなど東京プチ田舎生活中。

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