家事ノート

優柔不断なO型夫に愛想が尽きた34歳女性、性格を利用して離婚に成功した方法(上)

投稿日:2019-08-03 更新日:

離婚しようとする夫婦にとって、「血液型別の傾向と対策」とはどのようなものでしょうか。今回は「A型妻とO型夫」のケースを紹介します。

離婚における「血液型別の傾向と対策」とは

 

Amazonで「血液型」と検索すると1000冊以上の本が表示されますが、これらの本はどのようなシチュエーションで使えるのでしょうか。例えば、恋愛中の彼氏彼女、職場の上司部下、家庭の兄弟姉妹などの人間関係ですが今回、焦点を当てるのは「夫婦の離婚」です。具体的には、離婚を拒む相手から同意を取り付けたり、不倫を認めない相手を白状させたり、慰謝料を渋る相手に払わせたり…「血液型別の傾向と対策」を夫婦の離婚に当てはめた場合、どうなるのかです。

例えば、「B型は×××でキレやすい」と前々から知っていれば、「×××」が起こらないように注意するし、「AB型は△△△にこだわる」と前もって分かっていれば、「△△△」を譲ることで話をまとめることができるし、「A型は◇◇◇を攻撃する」と先んじて気付けば、「◇◇◇」を奪われないように守ることも可能です。さらに、「O型の私は◎◎◎で相手を怒らせる」と勘付いていれば、けんかを避けるため、「◎◎◎」をやめればいいのだから。

トラブルメーカーはお化け屋敷の「お化け」と同じです。どこの誰なのか…正体が不明だから過剰反応するのでしょう。真っ暗闇の空間で気味悪い音楽を流し、怪しげな物音で突然、襲ってくるのだから当然といえば当然。しかし、お化け屋敷の照明をONにすれば大丈夫です。「お化け」の正体がアルバイトのヒョロいお兄さんだと丸見えなのだから。

今回の「血液型別の傾向と対策」はお化け屋敷の照明と同じ効果があります。トラブルメーカーの正体が分かれば安心です。相手の攻撃を先回りして避け、相手の感情に賢く便乗し、相手の弱点を上手に突けばいいのです。

とはいえ、私が相談者のエピソードを代弁するのは逆効果です。なぜなら、心に響くのは薄っぺらい他人事ではなく、濃すぎるくらいの自分事だからです。だから、今回は本人に自分の言葉で語ってもらうことにしました。前々回はA型妻とB型夫、前回はA型同士の夫婦でしたが、今回取り上げるのはA型妻とO型夫です。おっとりしたO型のだらしなさを、しっかり者のA型がフォローすればバランスを取れそうですが、どうなのでしょうか。

「AとOは相性がいいと思っていたのですが、合わないことの方が多かったです!」

そんなふうに振り返るのは本田明子さん(34歳)。明子さんは「ほどほど」に切り上げることができない頑固な性格。例えば、整理整頓もやるなら完璧にという感じで、何かに取りつかれたかのように片付けに没頭するのですが、一方でモノを捨てるのが苦手なので、完璧主義と相まって人一倍、時間がかかる…明子さんはそんな二面性を併せ持っているように感じました。

<家族構成と登場人物、属性(すべて仮名。年齢は現在)>
夫:本田翔馬(31歳)→会社員(年収400万円)
妻:本田明子(34歳)→会社員(年収350万円) ※今回の相談者
長女:本田皆実(7歳)→本田夫婦の娘

「自分のことしか考えていない」と怒り爆発

「私も主人も束縛が大嫌いで、自由を尊重してほしいタイプですが、一緒に出かけるのも一苦労です!」

明子さんは「待たされる」のが嫌なので出発の時間はきちんと決めたいし、時間通りに出発したいし、時間を守るのは当たり前だと考えていました。一方の夫は「縛られる」のが嫌なので、出発の時間を押し付けられたくないし、決めた時間も絶対ではないと思っていたようです。

外出先の予定が立て込んでいるわけではないので「そこそこの時間に」出発すればよく、例えば、前日に明子さんが「10時ね!」と伝え、明子さんと息子さんが10時までに準備を済ませて玄関で待っているのに、夫は10時になっても支度が終わりません。

「ああ、悪い悪い」という感じで待たされている明子さんの気持ちを考えず、のんびりと身支度に取りかかるというありさま。夫は自分だけ、明子さんは自分と息子さんの2人分の準備を間に合わせたのに、予定通り出かけられないことに腹を立て、「自分のことしか考えていないんだから!」と心の底で怒りを爆発させたそうです。

これは明子さんの夫に対する不安の一例に過ぎません。自分の当たり前が相手の当たり前ではない…8年間(約3000日間)の結婚生活において、血液型の不一致で生じたボタンのかけ違いは数知れず。血液型が違うという溝は埋めることは現世では不可能。「話が通じない相手」の意見を尊重して前向きに対応し、愛情を維持するのは無理があります。

「優柔不断で決断力がなく、私に言われないと何もできないところも全部嫌いです! だいたい声が小さいから、よく聞こえないし!!」

明子さんはとうとう堪忍袋の緒が切れ、ようやく夫のことを「いない方がいい相手」だと気付き、縁を切る方向へかじを切ったのです。

「もう嫌なんです! 主人に訳の分からないことを言われて傷つくのは!!」

明子さんはそう言いますが、話を聞く限り、夫は大ざっぱでいい加減で能天気なのんびり屋という印象。どう見ても難敵ではないので出たとこ勝負でも何とかなりそう。しかし、A型の明子さんは心配性なので「夫が○○と言ってきたらどうしよう…」と無数の不安に苛まれており、十二分に用意周到に理論武装をしないと気が済まなかったのです。

離婚の話を切り出すと夫は…

まず、娘さんの親権ですが統計上、離婚全体のうち母親が親権を持つケースは約8割に達しているので(平成23年度、厚生労働省・全国母子世帯等調査結果報告より)、ただでさえ明子さんは有利な立場。しかも、夫は学童の引き取り、宿題の補助、病院への送迎、学校行事への参加、病気の看病、習い事の管理など子育ての一切を明子さんに丸投げし、ワンオペ育児を強いていたのに、今さら「俺が引き取る!」とは、口が裂けても言えないでしょう。それでも、A型の明子さんは「念には念を入れて」という感じで想定問答集を用意しておいたのです。

例えば、夫が「俺が学童に迎えに行けばいいんだろ!」と言い出したら「仕事で出張のときはどうするの?」と言い返す。「俺が病院に連れていけばいいんだろ! 付き添って看病すればいいし」の場合は「急病のときはどうするの? この前もインフルのときはうつされたくないって言って何もしなかったじゃない! うつされたらしばらく寝込むし、体調が悪いのに看病するのはどれだけ大変か。あれだけ仕事を休むのを嫌がっていたし、結婚してから皆実のために休んだことはないのに!」。

「学校の行事に会社を休んで参加するから大丈夫!」の場合は「行事がいくつあるか分かっているの? 一人で全部出席するなら授業参観や運動会、文化祭、個人面談、引き渡し訓練だけでも月1回のぺースで休まないといけないのに…今年だって文化祭しか来なかったでしょ?!」という具合に。

次に養育費ですが、明子さんの希望額は3万円。現在、夫は毎月の手取り18万円のうち、6万円しか家に入れておらず、残りの12万円は使い放題というわがままぶり。しかも、離婚に応じれば明子さんへ渡す金額は6万円から3万円へ下がり、その分、小遣いが増える計算です。

もちろん、妻子の存在はプライスレスで離婚によって失うものはあまりにも大きいはず。しかし、夫には人生全体を長い目で見るほどの余裕はなく、目先のことしか考えていないので「使える金が増えてラッキー」と軽いノリで二つ返事する可能性は十分ありますが、明子さんは「そんなにうまくいくわけない!」と悲観的に考えていたようで…。

明子さんは裁判所のサイトを隈なく閲覧していたところ、家庭裁判所が公表している養育費算定表を発見したのです。例えば、夫の年収が400万円、妻が350万円、子1人(15歳以下)の場合、養育費は毎月3万円が妥当な金額だそうで裁判所のお墨付きは心強いです。A型とO型では別の人格なので、明子さんの個人的意見だと思われているうちは、いくら正論を言っても夫に信じてもらえないでしょう。しかし、法律の公式的見解だと分かれば話は別です。いよいよ夫も観念して受け入れるしかないでしょう。

そして、明子さんは娘さんが寝静まったのを見計らって「大事な話があります」と夫を呼び出し、恐る恐る離婚や親権、養育費の話を切り出したのですが、夫は「おお、分かった」という感じで明子さんの要望を丸のみしたのです。

※「下」に続く

(露木行政書士事務所代表 露木幸彦)

露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)
露木行政書士事務所代表

1980年12月24日生まれ。いわゆる松坂世代。国学院大学法学部卒。行政書士・ファイナンシャルプランナー(FP)。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化し行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界最大規模に成長させる。他で断られた「相談難民」を積極的に引き受けている。自己破産した相手から慰謝料を回収する、行方不明になった相手に手切れ金を支払わせるなど、数々の難題に取り組み、「不可能を可能」にしてきた。朝日新聞、日本経済新聞、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインで連載を担当。星海社の新人賞(特別賞)を受賞するなど執筆力も高く評価されている。また「情報格差の解消」に熱心で、積極的にメディアに登場。心理学、交渉術、法律に関する著書を数多く出版し「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷、いずれもメタモル出版)「婚活貧乏」(中央公論新社、1万2000部)「みんなの不倫」(宝島社、1万部)など根強い人気がある。仕事では全国を飛び回るなど多忙を極めるが、私生活では30年以上にわたり「田舎暮らし」(神奈川県大磯町)を自ら実践し「ロハス」「地産地消」「食育」の普及に努めている。公式ブログ(https://ameblo.jp/yukihiko55/)。

 

 

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