今の子どもは、小さい頃から多くの習い事をしています。
友達と遊ぶ時間もないほど毎日何か習い事をしている子どもも、少なくありません。
「子どもには色々なことを早くから経験させて、可能性を見出してあげたい!」
という親の思いからでしょうが、それは子どもにとって良いことなのでしょうか?
実は、うちの娘について考えさせられた事件があったので、今回は是非その時の話をさせて下さい。
「ピアノを弾きたくない!」娘が泣きながら訴えてきたこと
娘が歩けるようになり、日々出来る事が増えてくるようになると、欲が出てきました。
「次は何が出来るか」
「もっと何が出来るか」
「何か才能があるのではないか」
はっきり言って親バカです。
娘が2歳になるとスグにピアノに通わせました。
3歳になると英語にダンスと、娘の習い事は年齢とともに増えていきました。
私は毎日送り迎えに忙しくバタバタしながらも、子どもの成長を日々実感し、充実した毎日を過ごしていました。
ある日、ピアノのレッスン中、急に娘が弾くことを嫌がりました。
家での宿題も増えてきた時期でしたので疲れているのかなと思っていましたが、ピアノを嫌がる様子は数か月も続きました。
家でも練習しない。
だからレッスンに行っても楽しくない。
この繰り返し。
真面目にレッスンをしないなんて!
もう、私は限界でした。
そしてつい言ってしまいました。
「もうピアノ辞めて!」と…。
すると、娘は泣きながら言いました。
「私はピアノなんてやりたくなかったのに、ママが勝手に習わせただけでしょ!」
その時、思ったんです。
子どもに習い事をさせていたのは私の自己満足だったのでは、と。
もっと私が、ピアノを嫌だと言っている娘を受け入れるべきではなかったか、と。
嫌だと言っている娘としっかり向き合うべきではなかったか、と。
反省しました。
親子ともに向き合い根気よく!
出来る時もあれば、出来ない時もある。
やりたい時もあれば、やりたくない時もある。子どもも大人も同じです。
しかし、失敗を繰り返してこそ、上達へと近づくことも事実です。
失敗をした時に、失敗した子ども受け入れて、認めて。親も子どもと一緒に学んでいく。
根気よく。
そんな姿勢が大切だと、私は娘とピアノにまつわる事件から学びました。
そして、そんな姿勢が子どもに伝わり、習い事を通じて興味や好奇心を育むきっかけになるのではないか、と感じています。
執筆/まゆみ
二児のママ。子育て応援ZEROSAI代表。