ちょっと疲れたときに、チョコレートや飴を口にしたり、コーヒーの砂糖をいつもより多めにして、脳に糖分を補給!
なんてことをしいませんか?
でもそれ、実は錯覚なんだそう。体の疲れも気分の落ち込みも脳が支配しているわけですが、脳のエネルギー源は“糖”なので、糖質を摂れば当然、脳も元気になります。
さて、糖質とはいったい何でしょう
簡単に言えば、炭水化物から食物繊維を抜いたエネルギー成分のことです。果物に含まれる果糖や牛乳に含まれる乳糖といった“糖類”や、穀物や根菜に含まれる“でんぷん”などが糖質と呼ばれるものです。もちろん、糖類に分類される砂糖(白砂糖)も糖質。
白砂糖はほかの糖質に比べて消化吸収が早いのが特徴。本来、ゆっくりと送り込まれるはずの栄養が急激に入ってくるので、脳はその多量の糖に驚きます。これで、「リラックスできた」「元気になった」と勘違いしているわけです。
普段何気なく摂っている「白砂糖」。
摂りすぎると、さまざまな悪影響を及ぼす可能性もあるようです。
今回は白砂糖の恐怖について、まとめてみました!
白砂糖の恐怖1:人間には砂糖に対しての遺伝子がない
白砂糖の恐怖2:血液中の白血球の働きを低下させる!
・免疫力低下、免疫不全が原因の病気の症状
白砂糖の恐怖3:カルシウム欠乏症に!
白砂糖を減らすには?
白砂糖を減らすポイント
・白砂糖減らすポイント1:ご飯をよく噛んで食べる
・白砂糖減らすポイント2:おやつを食べるなら自然のものを!
・白砂糖減らすポイント3:あえて甘くない飲み物を!
・白砂糖減らすポイント4:スイーツの買い置きはNG!
・白砂糖減らすポイント5:市販のお弁当や菓子パンに注意!
・白砂糖減らすポイント6:和食の甘みは本みりんで!
・白砂糖減らすポイント7:調味ダレは使わない!
白砂糖とは?実は食品ではない?
食品売り場に置かれている白砂糖。でも実は、化学薬品だって知っていましたか?
砂糖の種類は大きく分けると「含蜜糖」と「分蜜糖」の2つに分けられるそう。
含蜜糖は、原料となるさとうきびや甜菜などのしぼり汁をそのまま煮詰めてつくられたもの。黒砂糖やきび糖、メイプルシュガーといったものがこれに当たり、コクや風味が強く、ミネラルを多く含んでいるのが特徴です。
一方、原料のしぼり汁から糖蜜を分離して精製したものが、分蜜糖。不純物を取り除くために亜硫酸や石灰を使ったり、脱色や漂白にホウ酸鉛や塩酸を使ったりと、精製工程でさまざまな薬剤が使用されています。ベタつきをなくすため、ミネラル・ビタミンなどの栄養素も取り除かれているそう。こうしてつくられたのが“白砂糖”で、「C12H22O11」という化学方程式で表わされます。ほかに、三温糖、ざらめ、グラニュー糖なども分蜜糖です。
白砂糖の恐怖2:血液中の白血球の働きを低下させる!
白血球は、細菌やウイルス、老廃物などを食べる「貪食能力」を持っています。白血球1個で平均14個の菌を食べる能力がありますが、例えばドーナツ1つを摂るとその能力は10個に減り、チョコレートやミルクシェイクを食べた場合は2個に減り、バナナスプリットで1個にまで減ってしまうのだとか。
白砂糖は、白血球の仲間の好中球の貪食能力も低下させ、さらにはリンパ球の働きをも低下させることが、実験結果で分かっているそう。
免疫力低下どころか、免疫力ゼロになる可能性もあるということです。
でんぷんから消化された糖では、この現象は起こりません。
免疫力低下、免疫不全が原因の病気の症状
免疫力の低下や異常は、深刻な病気を引き起こします。
- アレルギー症状
- 痴呆(認知症)
- 貧血(血が止まりにくい)
- がん
- 感染症(インフルエンザ、結核)
- 肝炎
etc.
白砂糖の恐怖3:カルシウム欠乏症に!
消化吸収が早いということは、血糖値も急激に上がるということ。
血液中の高い糖分は酸性なので、体は、アルカリ性のカルシウムを使って中和しようとします。
つまり、白砂糖を摂れば摂るほど、カルシウムが失われていくということです。
カルシウムを蓄えている骨や歯がもろくなるのも当然というわけ。
それだけでなく、カルシウムは血清たんぱくと結合することで、ホルモンやビタミンと協力しながら細胞を守るという、重要な働きもしているのです!
カルシウム不足が原因の病気の症状
こんな症状が現れたら、白砂糖によるカルシウム不足が原因かもしれませんよ。
- 骨折しやすい
- 虫歯が治らない
- 高血圧症
- 骨粗しょう症
- 妊娠異常
- ストレスからくる精神異常
etc.
白砂糖を減らすには?
白砂糖を減らす生活をしましょうといっても、白砂糖は様々な食品に含まれており、完全に断つのは難しいですよね。
市販の食品で白砂糖がたっぷり含まれているものの摂取は控えたほうが無難…
市販されているお菓子やジュースには、白砂糖がたっぷりと使われています。
例えば、
炭酸飲料1.5Lに白砂糖は約150g。
チョコレート1枚には約36g
クッキー2枚で約12gも。
水分補給にはスポーツドリンク!という人も要注意です。
また、日本酒にも2Lで500~750gの白砂糖が使われているそう。
さらに、お惣菜の調味料やお寿司の寿司酢にも白砂糖は使われていますし、ちくわなどの練り物にも含まれています。
業務用では“液糖”がよく使われますが、精製糖を液状にしたものなので、成分表示を確認しましょう。
また、低カロ甘味料が使われていたとしても、それが天然甘味料なのか合成甘味料なのかをよく調べるようにしましょう。
白砂糖を減らすポイント
白砂糖減らすポイント1:ご飯をよく噛んで食べる
間食を控えて、食事をきちんと摂ること。バランスの良い食事は甘いものの誘惑に強くなれます。また、ご飯はよく噛んで食べましょう。ご飯も糖質です。噛めば噛むほど甘みが出ます。
白砂糖減らすポイント2:おやつを食べるなら自然のものを!
小腹満たしに甘いものが食べたくなったら、野菜やフルーツを。とうもろこしなどの穀物や、さつまいもといった根菜、枝豆などの豆類にも糖質は含まれているので甘みがあります。茹でてから、少量の塩で甘さを引き立たせるのがオススメです!
白砂糖減らすポイント3:あえて甘くない飲み物を!
甘いものはクセになります。甘くないものでも満足できるよう習慣づけるため、ノドが渇いたら、水やお茶など、甘みのない飲み物にしましょう。
白砂糖減らすポイント4:スイーツの買い置きはNG!
スーパーなどで安売りしているプリンやアイスに目がキラーン☆となるのをグッと堪えて、もう買い置きはしないように! 手づくりにすれば、白砂糖の代わりに黒砂糖やはちみつなどを使えばいいのでオススメですよ。
白砂糖減らすポイント5:市販のお弁当や菓子パンに注意!
菓子パン、総菜パン、デニッシュなどは主食にしないように! また、お弁当のおかずや、お寿司の食べ過ぎにも注意しましょう。お寿司はできれば手づくりで。酢飯は、良質の純米酢や柑橘類のしぼり汁を使いましょう。
白砂糖減らすポイント6:和食の甘みは本みりんで!
煮物や和え物などには白砂糖は使わず、本みりんで甘みを出すように。みりん風調味料には糖類や酸味料などが含まれているので、本みりんと間違えないようにしましょう。また、調理酒にも糖類などが含まれているものがあるので、購入時に原料をチェックしましょう。
白砂糖減らすポイント7:調味ダレは使わない!
料理の素やタレは簡単に調理ができていいのですが、液糖が入っていることが多いので、なるべく使わないようにしましょう。
【参考書籍】
・白砂糖は魔薬!? (カン・ジン・カナメの健康教室④)
・白い悪魔 白砂糖はも~いらない!! (現代日本食事情)
出典:ママニティ