想像以上に奥深い? 「麦茶」の知られざる魅力とは

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真剣に飲んだら「麦茶」の奥深さが分かるはず――。こうした意見がSNS上などで話題となっています。今回は麦茶の知られざる魅力に迫ります。
しばしば「奥が深い」と評されるウイスキーなどと同様、「麦茶」も真剣に飲んだら、その奥深さに気が付くに違いない――。こうした意見についてSNS上などで「二条と六条の違いが知りたい」「おいしい煮出し方が知りたい」などと話題になっています。麦茶には私たちの知らない魅力があるのでしょうか。そのおいしい飲み方とともに、大麦・玄米などの穀物加工商品を展開する株式会社はくばく市場戦略本部開発部のヘンダーソン愛弓さんに聞きました。

焙煎の方法や度合いで異なる味と香り

まだ知らない「麦茶」の魅力とは

Q.そもそも、麦茶とはどのようなお茶でしょうか。

ヘンダーソンさん「麦茶は大麦を焙煎したものを『水出し』『お湯出し』『煮出し』などの方法で抽出した飲み物です。大麦の品種や焙煎方法、焙煎度合い、粉砕度合いによってさまざまな味や香り、色が楽しめます。焙煎の方法も『砂煎り焙煎』や『熱風焙煎』など多様で、焙煎温度・時間を調整した『低温長時間焙煎』『高温短時間焙煎』、焙煎度合いを調整した『浅煎り・中煎り・深煎り』などの組み合わせにより、香りや味の異なる麦茶を表現できます」

Q.栄養面から見た麦茶の魅力を教えてください。

ヘンダーソンさん「麦茶特有の香ばしい香りは、大麦を焙煎することによって生じる『アルキルピラジン類』という成分によるものです。この成分には血液サラサラ効果(血液流動性向上効果)があるとする研究結果も報告されています。また、一般的にお茶というと、茶葉を原料とするためカフェインが含まれるものが多いのですが、麦茶は大麦の種子を原料としているためノンカフェインです。小さなお子さまから高齢者、また就寝前の水分補給にも適しています」

Q.麦茶における「六条」と「二条」の違いとは何でしょうか。

ヘンダーソンさん「日本では、大麦というと一般的に六条大麦を指します。大麦は本来、六条(穂が6列)となるようですが、そのうち穂を上から見た時に対角線上にある2列だけが成長し、あたかも穂の列が2つしかないように見えるものを『二条大麦』と呼びます。そのため、通常は二条大麦の方が六条大麦よりも大きな粒になります。二条大麦はでん粉を多く含んで甘みがあるため、ビールや焼酎、みそなどの醸造に用いられることが多いです。一方、六条大麦は二条大麦に比べるとタンパク質が多いのが特徴で、すっきりとしており、麦茶特有の香りが強く出ます」

Q.「麦茶」と「はと麦茶」は何が違うのですか。

ヘンダーソンさん「はと麦茶は大麦ではなく、大麦と同じイネ科である『はと麦』を原料に使用しています。はと麦は昔から、殻を削ったものを、生薬や薬膳食材として宮廷料理などに使用していたほか、美容用途として楊貴妃が愛用していたとも言われています」

Q.麦茶の「水出し」と「お湯出し」の違いやポイントについて教えてください。

ヘンダーソンさん「水出しは香りに特徴があり、すっきりとした麦茶に適した抽出方法です。抽出時間がかかるものの、熱を加えないので、香りを飛ばすことなく抽出できるのが特長です。一方、お湯出し(煮出し)は、抽出しにくい粗粉砕や丸粒の麦茶に適した抽出方法です。やや香りが飛んでしまいますが、麦茶の内部から成分を抽出できるため、味やコクが出やすく、ボディー感のある麦茶を楽しむことができます。逆に細粉砕の麦茶は、雑味まで抽出されてしまうため、特に煮出しには適しません」

(オトナンサー編集部)

 


 

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