新たな人生の選択肢として注目を集めている卒婚。
卒婚とは、婚姻関係を維持しながら、夫婦それぞれが新しい道を選ぶ状態をさしています。
旦那さんは旦那さんで別の場所に住み、奥さんは奥さんで新しいことを始める。
でもあくまでも夫婦関係は成立していて、いざとなれば頼れる関係。
デメリットもありますが、気になるのは、どんなメリットがあるのか、ということ。
今回は、卒婚のメリットをご紹介いたします。
世間の常識を覆す!夫婦二人のやり方を徹底的に
卒婚の最大のメリットは、やはり安定を維持しながら、夫婦別々にやりたいことをやれるという点ではないでしょうか。
また、一定の年齢まで達してから離婚となると、周りからも心配されたり、冷たい目で見られたりと、あまり風当たりがよくありません。
しかし、あくまでも婚姻関係は維持し、夫婦であることを主張すれば、余計な詮索はされずに、夫婦二人のやり方を徹底できるのです。まさに世間の常識や古い価値観を壊す、といったところでしょうか。
今の時点では、まだ新しい慣習としてしかみられませんが、そのうち卒婚も新たなライフスタイルの選択肢となるのかもしれません。
旦那の帰りなんて待っていられない!大人になっても私は私
お互いに年齢を重ねれば、頑固な部分も増え、どうしても譲れない部分が出てきて衝突する機会も多いかもしれません。また、定年退職を機に旦那さんの更年期が始まり、今まで以上に夫婦そろって精神的にきつい状況が続く可能性も十分考えられます。
もちろん、お互いに必要としていて、一緒にいることで改善されるなら、その選択肢を選びましょう。ただし、それぞれが一人の時間を欲していて、なおかつ新たな居場所を求めているなら、卒婚を考えてみても悪くはないのかもしれませんね。
自分自身だけではなく、パートナーが卒婚に対して、どう考えているのかも事前に確認を。
ずっと自由になりたかった!私だけの居場所を確保できる
長い間、夫婦生活をしていれば、嫌なことも自然と我慢できちゃうように。でも、ふっとしたときに爆発をして「あ~一人になりたい!」と思うことも多々あるでしょう。前々から、絵を描いていたり、本を読むのが好きだったりと、自分だけの拠点を求めていたなら、婚姻関係はそのままに、新しい居場所を探し始めても問題はないでしょう。
あくまでも、夫婦関係は続いていますから、ときどき会って食事をすれば、ほどよい気分転換にもなるはず。ずっと自由になりたいと思っているなら、ぜひ明るい未来に向かって初めの一歩を踏んでください。
完全一人はつらすぎる!いざとなったら駆け込める安心材料
夫婦関係を完全に解消すると、いざというときに頼れる存在さえも失ってしまいます。いくら最後は一人で寿命を全うするとはいえ、病気のときに誰もいないのは、なかなかしんどい。たとえ娘や息子が近くにても、彼らは彼らの家庭があり、100%では頼れないでしょう。
卒婚の場合は、婚姻関係が成立しているため、いざとなったら駆け込める心のよりどころをキープしたまま、やりたいことを始められる状態に入れます。「私は一人ではない」と思えるのは、想像以上に精神を安定させるためには必要な要素なのです。
いかがでしたか?
卒婚には、デメリットもあります。
中途半端な関係といえば、それも正解なのです。
最初はお互いに合意できていても、次第にズレが生じれば、最終的には離婚する可能性も0ではありません。
メリット・デメリットの両方を考えたうえで、夫婦二人のこれからについてじっくり検討しましょう。