
バイト時代に培った料理テクニックは、超一流。
テレビではその腕を生かし、たった30分で何品もの絶品料理を作り出す「ウル得マン」としておなじみの「犬の心」・いけや賢二さんにお話を伺ってきました!
犬の心いけや、子育てを語る!

今、娘が小学校1年生で下の男の子が、5カ月になります。(2018年6月現在)
娘は6歳まで、ひとりっ子として、たっぷり甘やかしてきまして(笑)
弟が生まれる寸前までは軽いライバル視というか、ちょっとギラギラしていました。
奥さんが出産間近になってくると、「うんちが出ない!」と言い出したり、保育園の先生から、「園で些細なことで3回も泣きました。」と聞かされて。
精神的にだいぶ、キテるなーって思いました。
赤ちゃんが生まれてくるという新たな経験を前に娘も少し不安定になっていたのかもしれないですね。

奥さんの出産当日、娘が起きたら、もうママが病院へ行って家にいなかったので、シクシク泣いて泣いて…。
なだめてもどうにもならなかったので、「保育園から帰ってきたらリカちゃんのドレスを買ってあげるよ」って言ったら、ニコニコして出かけていきました(笑)。
モノで釣る作戦を決行してしまいました(笑)

息子が生まれる前までは、正直、男の子のかわいさが分からなかったんですよね。なんせ娘ラブでしたから。
でも実際生まれてきたら、もう可愛くて可愛くて!家族全員で溺愛です!
特に娘はすごく張り切ってお世話してくれて、すごく助かっています。いま家族が息子を中心にまわっている感じです。
男の子が生まれてきたことで「しっかり育てないとな」という自覚が芽生えてきました。

もちろん娘の時も思ったのですが、やっぱり男の子なので「自分で稼いで飯が食えるように、社会の荒波に揉まれても負けない男に育てないといけない!」というような新しい感情が沸いてきたんですよね。
僕の祖父母、両親たちが繋いできた池谷家のバトンを、息子にもしっかり繋いでいかないといけない、というか。
あと、俺も含めて男は母親が大好きですよね。だから息子も母親を大事にする男の子に育ってくれたらいいなと思っています。
アルバイト三昧で料理の腕を磨いた20代、そして30歳で結婚!

20代の前半は、先輩のつきあいがあったり、ノーギャラでADがわりのことをしたりして、まったくアルバイトができない時期がありました。
それでいつの間にか借金が膨れ上がってしまったんですね。
これではいけないなと思って、25歳から、3年くらいかけて返そうと計画して、とにかくがむしゃらに働きました。
借金返済のため月に30日くらい働いているうちに、料理を覚えていったという感じですね。月に1日くらいしか休まなかったですから。
ただその時の、料理の経験が今の仕事に繋がっているので、結局はいい授業料だったなと思っています(笑)。

あと、僕は昔から30歳で結婚するって決めてたんですよ。
30歳までは自分のために生きて、30歳を過ぎたら誰かのために生きる、と。
20代で奥さんと出会い付き合っていたのですが、30歳で結婚するということを受け入れてくれた奥さんには感謝です!
きっと不安もいっぱいあったと思いますが、肝っ玉すわっているというか、本当に女性は強いですね。
結婚後、妊娠発覚からまさかの悲しい経験…

30歳からは誰かのために生きるという信念通り、結婚し家庭を持ちました。
しかし娘が誕生するまでは順風満帆にはいきませんでした。
結婚して1年経つ頃、奥さんの妊娠が発覚しました。もう、すごくすごく嬉しかくて2人ですごく喜んだんですね。
・・・でも数週間後、悲しいことに赤ちゃんを失ってしまいました。その日がまた、僕たちの結婚記念日で。その時は本当に立ち直れなくなってしまいました。一撃で叩き潰された感じでした。

たまらなく辛かった毎日ですが、奥さんと話し合って「もう一度頑張ろう」と決めたんです。それから数カ月後の2011年2月、奥さんが妊娠しました。
「病院へ行くにはまだ早いかな…?」なんて話していたら、そこで東日本大震災が起きてしまったんですよ…。
当時は東京でも計画停電などがあったりして、なかなか病院にも行けず4月になってようやく病院で心音が確認できました。そのときは、もう大号泣でしたね。

娘の出産の当日は夜7時からライブがありました。
6時25分になって「そろそろライブに行かないと…」ソワソワしていたタイミングで、有難いことに一気に生まれてきてくれました。(娘は空気を呼んだのかな?笑)
いや~!一目見た瞬間、やっぱり大号泣でしたね(笑)
震災で日本が大変なことになっていたし、過去の悲しい経験もあったので、生まれたときは喜びもひとしおでした。
頑張ってくれた奥さんと、元気に生まれてきてくれた娘、病院の方々には、本当に感謝感謝です!
いけや家の教育方針や夫婦間の決まり事は?

僕も奥さんも娘も、ほぼTVを見ていないのですが、娘が小学校でたまに「お父さんってウル得マンだよね?」的なことを言われるようで、ちょっとだけ嬉しいみたいなんです(笑)
家では、たまに娘と一緒に餃子を作ったりしますが、基本は奥さんにお任せです。
いけや家は基本、奥さんがうまくまわしてくれています。家のこと、子どものこと、全部把握しているし、ママ友ネットワークを広げて、たくさんの情報を持ち帰ってきてくれます。
ほんと全部任せっきりなので頭が上がりません(笑)

娘も小学校に入学してしばらく経ちますが、そろそろ習い事も考えたりしています。いけや家の教育方針は、基本的に何もないのですが、しいて言えば、「本人がやりたいことをやらせる」「思ったことをやらせる」くらいかなあ。
僕は子どもの頃、習字を習っていたんですね。兄たちが習っていたので、習いに行くのが当たり前って感じで。
自分から「行きたい」と言って始めたわけではないので、当時はものすごく嫌でした!(結果的に字は綺麗に書けるようになったので良かったのですが。笑)

自分が「やりたい」と思ったことをやらないと、楽しめないし、やっぱり楽しくないと長続きしないですよね。
親となった今、子どもに対して出来ることの一つとして“本人がやりたいように仕向ける”というのも大事だと思っています。
娘とお風呂の中で「2+3はー?」とか算数の問題を出して、正解したらすごく褒める!「すごいね!もっと難しい問題も出来るんじゃない?」みたいな感じで「もっとやりたい」と思わせるように促しています(笑)

インタビューでも優しいお人柄が垣間見えたいけやさん。
自身も積極的に子育てに関わろうという姿は、お子様の成長にもよい影響を与えるのではないでしょうか。
娘さんや息子さんが成長していくにつれ、また親としての心境の変化はあるのでしょうか!機会があればお伺いしたいと思います。

犬の心 いけや賢二
1978年7月5日生まれ。静岡県出身。趣味は小銭集め、特技は料理、野球、サッカー、柔道。
淡々とした口調と独特の世界観から繰り出されるネタが持ち味。体育系の大学出身で運動神経は抜群。
また、愛らしいキャラクターで女の子のファンも多い。
得意の料理技を生かし、NTV「あのニュースで得する人損する人」にウル得マンとしてレギュラー出演中。