2020年に入ってすぐに見舞われたコロナ禍によって、ドラッグストアからはトイレットパーパーやティッシュといった消耗品が一時的に棚から消え、食品の供給も不安定な状況に陥りました。「日本は台風、地震など自然災害が多い国だからこそ、平常時から備蓄が必要」とは言われていたものの、実際にその大切さを感じた方も多いでしょう。
そのような状況の中、今再び「ローリングストック」の大切さが広められています。自然災害だけでなく、新型コロナウイルスの感性拡大のような予期せぬ出来事が起こっても、消耗品と食品がしっかり確保されていれば、緊迫した状況の中でも安心感が生まれます。
ローリングストックならば収納箇所が少なくて、なかなか備蓄できない……といった悩みを抱える一人暮らしの女性であっても、実践できるかもしれません。今回は一人暮らしの方向けにローリングストックのやり方、そして必要な備蓄量をお話していきましょう。
ローリングストックとは?
購入品を無駄にしない! ローリングストックのやり方
ローリングストックのポイント1:古いものから使う
ローリングストックのポイント2:使った分を補充する
一人暮らしの女性におすすめしたいローリングストックの食品
ローリングストックにおすすめの食品1.缶詰
ローリングストックにおすすめの食品2.パックご飯
ローリングストックにおすすめの食品3.レトルト食品
ローリングストックにおすすめの食品4.乾物や乾麺
ローリングストックにおすすめの食品5.フリーズドライ食品
ローリングストックにおすすめの食品6.野菜ジュース
ローリングストックにおすすめの備品:カセットコンロ
一人暮らしに必要な備蓄量とは?
一人暮らしに必要な備蓄量:水9リットル(3日分)
一人暮らしに必要な備蓄量:食品 約1週間分程
一人暮らしに必要な備蓄量:消耗品・日用品 2週間分
一人暮らしの女性におすすめしたいローリングストック まとめ
ローリングストックとは?
そもそも「ローリングストック」とは何なのか?から説明していきます。ローリングストックを簡単に説明するのならば、「日常生活で使った分を買い足す」といったイメージです。
使ったら買い足すのは当たり前では?と思ってしまいますが、一連の流れに「備える」といったアクションが加えられるのが特徴です。一定量を備えておき、普段の生活で使うときにはストックから使用します。そしてストック分を買い足していく……といった方法がローリングストックです。
もっと分かりやすく例を出すのであれば、2リットルの水を5本備えておくと決めます。1本飲もうとキャップを開けたのならば、次の買い物でまた1本新たに水を買い足します。すると常に未開封の水が4本または5本ある状態になるでしょう。成人女性は一日あたり、おおよそ3リットル程度の水が必要といわれているため、おおよそ3日間はローリングストックしている分だけで補えるということになります。
このように、ローリングストックの場合は長期保存に特化した非常食を備えておくというよりも、日常で使用していて日持ちがする消耗品や食品(生鮮食品や日配品以外)を多めに購入しておき、使った分を次回追加するだけなので、誰で簡単に実践できるでしょう。万が一の非常時であっても普段慣れている食品を食べられたり、賞味期限を切らしたりすることなく、無駄のない備蓄が行えるメリットがあります。
購入品を無駄にしない! ローリングストックのやり方
ローリングストックは普段使っているものを、ただ多めに購入すれば良いというわけではありません。保存が可能な食品であっても時間が経過すれば期限が切れ、ゴミになってしまいます。無駄のないローリングストックをする上で、ポイントとなるのは下記の2点です。
ローリングストックのポイント1:古いものから使う
保存が可能なレトルト食品であっても、気づいたら期限が切れてしまっていた経験はありませんか? そのため、ローリングストックをしている食品に関しては、「古いものから使う」ことが鉄則です。
だからといって、いちいち期限をチェックするのはめんどくさいもの。だからこそ、保管方法に一工夫することをおすすめします。
例えばパスタソースならば本のように並べ、右にいちばん古いものを置き、買い足したものに関してはいちばん左に置くといった自分なりのルールを定めましょう。スーパーのように、新しく買い足した分は常に後ろに重ねていき、いちばん前にあるものを使うのも分かりやすいかもしれませんね。
ローリングストックのポイント2:使った分を補充する
災害用持ち出し袋にストックされている食品の場合、日常的に食べることはないでしょう。ローリングストックの場合は日ごろ買い物をしている商品と同じように、いつ食べても構いません。
雑貨や食品のストックとして活用して良いのですが、ポイントは使ったらすぐに補充をするところです。ストックの補充を怠ったタイミングで災害がくる可能性があるので、できるだけ早く補充することが大切になります。
日頃から買い物メモを作成しておくと、買い忘れを防げそうです。
一人暮らしの女性におすすめしたいローリングストックの食品
続いて、実際にローリングストックにおすすめしたい食品をいくつかご紹介していきます。
- 普段の食事に一品追加できる
- 食べなれている日持ちする食品
という基準で選ぶといいでしょう。
ローリングストックにおすすめの食品1.缶詰
缶つま 贅沢 12種セット (簡単レシピ付き)/¥6,298
温める必要がなく、缶を開ければすぐに食べられる缶詰は、ローリングストックには欠かせない食品です。手軽なだけでなく、非常時でも栄養価の高い食事を摂ることができるでしょう。
魚・肉・豆といった缶詰ならば、普段の食事で一品たりないときに追加したり、アレンジしたりして無駄なく使えそうです。
また防災用の乾パンなどではなく、普段のご褒美として食べるパンやデザートといった変わり種の缶づめもあります。
こちらのボローニャ缶は3年間の長期保存が可能。常温保存が可能で衝撃にも強いので、防災用以外にもキャンプや登山などアウトドアランチにも使えますね。
ボローニャ 缶deボローニャ 12缶セット 2.5kg/ ¥5,184
ローリングストックにおすすめの食品2.パックご飯
長期保存パックごはん 180g ×12個 ¥2,980
電子レンジだけでなく熱湯でも調理できるパックご飯は、非常時にも大変便利です。普段の生活でもつい炊飯器のスイッチを入れ忘れてしまった……なんてときに役立ちます。
尾西食品 アルファ米 白飯 100g×10個 / ¥2,650
ローリングストックにおすすめの食品3.レトルト食品
カレーやパスタソース、どんぶりの具材をパウチしたものからお惣菜まで、さまざまなレトルト食品が存在します。とくにローリングストックでは非常時に手に入りにくい魚・肉・野菜を使ったお惣菜がおすすめです。
非常食おかずセット 東和食彩 備蓄用惣菜4種×2/¥2,480
ローリングストックにおすすめの食品4.乾物や乾麺
大根やニンジンといった野菜の乾物をストックしておけば、生鮮食品が手に入りづらいときに役立ちます。時間をかければお湯ではなく水でも戻せるので非常に便利です。普段はお味噌汁やスープに手軽に使えます。
パスタ、そばやうどんといった乾麺も非常時には水で戻すことができ、もちろん普段は美味しく調理でるのでストックしておきましょう。
こちらのスープデリシリーズはパスタとスープがカップに入っていて、お湯を注げばカップのまま食べられます。食器を洗う手間も省けて便利です。
味の素 クノール スープDELI 6種×各1個 / ¥850
ローリングストックにおすすめの食品5.フリーズドライ食品
SOLIMO 料亭の味 フリーズドライ みそスープ ¥1,614
具沢山の味噌汁やスープなど、お湯を注ぐだけで食べられるフリーズドライ食品もストックしておきましょう。お湯がない場合は水でも代用できます。
ローリングストックにおすすめの食品6.野菜ジュース
信州・安曇野野菜ジュース(食塩無添加)190g×30本 / ¥3,717
先ほどの乾物以外でも、野菜ジュースならば非常時でも栄養を摂ることができます。缶入りの野菜ジュースならば日持ちがするので、一人暮らしでも消費できるでしょう。
また、野菜ジュースはカレーや煮込み料理にもアレンジできるので、平常時でも使いやすい食材です。
ローリングストックにおすすめの備品:カセットコンロ
また、日常的に使用する雑貨以外にも、カセットコンロを用意しておきましょう。ガスや電気が止まってしまっても、食品を温めることができます。
ミニカセット 小型カセットコンロ / ¥3,068
一人暮らしに必要な備蓄量とは?
一人暮らしの場合、以下が備蓄量の目安になります。ちょっと量が多いと感じるかもしれませんが、ローリングストックならば非常食専用の保管スペースが不要なので、負担を感じにくそうです。
一人暮らしに必要な備蓄量:水9リットル(3日分)
成人ならば1日あたり3リットルの水が必要だといわれています。
一人暮らしでも最低9リットル(3日分)、保管スペースばあるならば21リットル(1週間分)あると安心。500ミリリットルのペットボトルならば、3日分は18本、1週間分ならば42本です。
一人暮らしに必要な備蓄量:食品 約1週間分程
冷蔵庫の中にある食品も考慮しつつ、おおよそ1週間分を備蓄しておきましょう。日ごろから自炊をする人であれば、約1週間分程度の食品は冷蔵庫にあると言われていますが、電気やガスが止まったときのことも考え、先ほどの「ローリングストックにおすすめの食品」のリストに含まれているものや、カップ麺などインスタント食品もストックしておくと安心です。
おおよそ2週間から半月分くらいをストックするのが理想です。トイレットペーパーならば3巻程度、箱ティッシュならば2~3箱程度あると安心。消費期限があるものではないので、なくなるギリギリに追加購入するのではなく、余裕をもって買い足しをしておきましょう。
また女性は生理ナプキンもあるといいですね。
そして今や私たちの生活に欠かせなくなったマスクも感染症予防のために備蓄で用意しておくといいでしょう。
一人暮らしの女性におすすめしたいローリングストック まとめ
ローリングストックはわざわざ非常食専用の保管スペースを確保する必要がないので、一人暮らしのコンパクトは部屋であっても、さほど負担にならずに実行できます。防災用の袋を用意しなくても良いのもメリットだと言えそうです。
また防災用のものをわざわざ買うではなく、日ごろからよく食べる日持ちする食品をちょっと多めに買い置きおく!と思っていると備蓄のハードルが一気に下がり、負担なく行えるローリングストックができます。
実際の災害時にもいつも自分食べている好きな食べ物を食べられた方が「ストレスが軽減される!」「気持ちも明るくなった!」…なんて声もありました。
ぜひこの機会に消耗品や食品の備蓄を始めてみませんか?
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