小さな頃からいろいろ経験をさせて、才能や可能性を早くみつけてあげたいと思っている親御さんは多いと思います。
昔に比べ、習い事の種類も増え、スタートさせる年齢も早くなっているように思えます。
私は、3歳~小学生までを対象とした、「歌・ダンス・表現のレッスン」を毎週主宰しています。
主宰している私だからこそ言える「無料体験レッスン」という言葉で気を付けたい事を書いてみます。
無料体験レッスンは宝石箱!
無料体験レッスンの魅力って何でしょうか?
①教室や先生の雰囲気を知る事ができる。
②子どもが興味を持つか、合っているかを見ることが出来る。
まずは、この2つを目的に無料体験される方が多いのではないでしょうか。
とっても大切な事ですよね。
子どもの成長にも関わりますし、毎月の月謝も継続となると、かなりの出費になるのです。
それを考えると、まずは無料でいろんなところを体験したいと思うのが親だと思います。
数年前の話ですが、娘が3歳頃にバレエの無料体験に行った事があります。
70分の体験中には、基礎レッスン、簡単な振り付け、最後には、可愛いバレエの衣装を着用し、ヘアメイクまでしてくれました。
そして、簡単な発表会をする。という、凝縮されたバレエを体験させて頂きました。
それはそれは娘はテンションがあがり、「絶対にやりたい!」と連呼するのです。
娘にとっては、まるで宝石箱のようにキラキラ輝いた瞬間だったと思います。
ここで気を付けて欲しいのですが、この凝縮された無料体験レッスンは、毎回のレッスンで実施しているわけではないのです。
基礎を積み重ね努力した結果、バレエの発表会に辿り着けるのです。
が、娘にはまだそれは理解できないので、「毎回あの綺麗な恰好をしてレッスン出来る」と思ったのです。
大切なのは、お子さんがどこに興味を持っているか親が知る事です。
残念ながら、うちの娘は「綺麗な衣装が着られる」という事だけに興味があり、基礎レッスンなどには見向きもしませんでした。
それどころか「やりたくない」とやらなかったのです。それでも良いと判断される家庭は、子どもがいつか興味を示すまで気長に付き合う「覚悟」を決めたのだと思います。
主宰者が見せたいのは「未来」
私も主宰している側なので、このバレエの方の気持ちが良くわかります。
決して悪意があって、凝縮されたものにしているのではありません。
この教室についてひとつでも多くのことを知って欲しい!
子ども達に体験し学んで欲しい!
ママ達には、レッスンを通じて子ども達がどんな姿になるか想像して欲しい!
きっとそんな思いを込めて無料体験レッスンを凝縮させているのだと思います。
勘違いしてはいけないのは、無料体験レッスンの内容が毎回のレッスンではないという事。
大切なのは、「子どもが興味を持っているか」「親として子どもを見守る気持ちがあるのか」という事だと思います。