「お正月」「心願成就」「初夢」「新年」の意味、あなたは何問分かる?

投稿日:2020-01-03 更新日:

「即効!成果が上がる文章の技術」を上梓した筆者が、お正月に関するツイートの中から反響の大きかったものを紹介します。

毎年、多くの初詣客が訪れる東京・浅草寺

玄関にしめ縄を飾り、暮らしの大切な場所に鏡餅を供え、大みそかは年越しそばを食べて紅白歌合戦を見ながら除夜の鐘を聞く。元日は初詣やおせち料理でお祝いし、デパートで念願の福袋をゲット。平凡ながらも幸せを実感できる瞬間です。

昨年、「即効!成果が上がる文章の技術」(明日香出版社)を上梓しました。筆者は文章術や語彙(ごい)力に関するツイートを毎日発信しています。年末年始には、お正月に関するツイートを流しました。その中で反響の大きかったものを10本紹介します。

読者の皆さまも一緒にお考えください

(1)除夜の鐘編
A氏:今日は大みそかだな
B氏:「除夜の鐘」が聞こえますね

除夜は、漢字文化圏における一年の最後の日のこと。日本では「大みそか」、中国では「除夕」と書きます。除夜の鐘は、大みそかから元日にかけて鐘を108回つくこと。凡夫(愚かな衆生)の煩悩を108種としているためです。

(2)108種の煩悩編
A氏:「除夜の鐘」が聞こえるぞ!
B氏:108回つかれますね

煩悩は心身を悩ませ、乱し、煩わせ、惑わし、汚す心の作用のことを表します。貪、瞋、痴(三惑)に、慢、疑、悪見を加えたものを指します。地域により、108回の鐘は除夜(夜間)だけでなく朝夕につかれることもあります。

(3)お正月編
A氏:新幹線が帰省ラッシュで激混みだな
B氏:「お正月休み」ですから

お正月とは年初のこと。旧年の終わりと新年を祝うことです。行政は12月29日~1月3日までを休日にしています。一般企業もこれに準じています。交通機関は休日ダイヤで運行します。

(4)心願成就編
A氏:初詣に行ってお願いをしてきたよ
B氏:「心願成就」ですね

心願成就の「心願」は心の中、「成就」は願いのこと。願いが具体的でない場合「神恩(しんおん)感謝」と願います。神様に感謝の気持ちを伝え、さらなる幸せに導いていただくことを意味します。

(5)出雲大社編
A氏:出雲大社に初詣に行ってきたよ
B氏:出雲大社は由緒ありますね

正式には「いずもおおやしろ」。地元でも「おおやしろ」と呼ばれています。近代社格制度下において唯一の「大社」です。二拝四拍手一拝の作法で拝礼します。

「初夢」は元日夜~1月2日に見る夢

(6)江の電編
A氏:江ノ島に初日の出を見にいったよ
B氏:「江の電」も風情がありますよね

正解は「江の電」ではなく「江ノ電」。「江ノ島電鉄」が正式名称です。関連バス会社は「江ノ島バス」。ところが近隣の住所は「江の島」、モノレールの駅は「湘南江の島」。

(7)初夢編
A氏:正月に宝船の夢を見たよ
B氏:初夢ですか? 縁起がいいですね

初夢とは、元日夜から1月2日にかけて見る夢のこと。大みそかから元日ではありません。これは明治改暦以降に広まった風習です。宝船の絵を枕の下に敷くとよい夢が見られるそうです。皆さまは、いい夢を見られましたか。

(8)新年編
A氏:新年明けましておめでとうございます
B氏:よろしくお願いいたします

新年とは「民間暦」で一年の最初のこと。日本の旧暦では立春の頃。当時は、大正月と小正月に分けられていました。大正月には年神や祖霊の儀式、小正月には豊穣祈願の儀式などを行います。

(9)年賀状編
A氏:「賀正」と書いた年賀状を送ってくる部下がいたよ
B氏:なんと! それは失礼ですね

新年の言葉は意味を理解して使いましょう。「謹賀新年」などは目下が目上に送る言葉。「賀正」「迎春」などは目上が目下に送る言葉。マナー違反になってしまいます。

(10)お正月飾り編
A氏:お正月飾りはいつ外している?
B氏:10日くらいじゃないですかね

お正月は年神様をお迎えし、お祭りするもの。高い山から下ってくるため、「ご来光」といいます。「お正月飾り」は「松の内」は飾っておきます。「松の内」は元日から7日までを指します。「七草粥」の7日に外すことが多いようです。

なぜ、語彙力が必要とされるのか

最近、語彙力に関する記事を見かけることが増えました。「大人にふさわしい語彙力をつけたい」というニーズがあるように思います。状況を俯瞰(ふかん)しながら言葉を使い分けるスキルは、さまざまな場面で役立つことは間違いありません。

スマホで文字を書くことが多くなったせいか、意味不明な言葉や非礼な文章が増えたように感じています。言葉は、コミュニケーションの手段として、なくてはならないもの。あなたの評価を高めるためにも、使い方を覚えておきましょう。

(コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員 尾藤克之)

尾藤克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書も多く、近著に「すぐやるスイッチ」(総合法令出版)がある。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

筆者への連絡先
FB:https://fb.com/bito1212
TW:@k_bito

 

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