みなさんの夫婦関係は良好ですか?
近ごろ、夫婦の仲が良いと夫が健康になる、という研究結果が出たそうです。
夫婦仲が良い家庭は旦那が健康になる?
今回の研究結果は、イギリスのブリストル大学が発表したもの。
子どもがいる既婚男性620人を対象に調査した内容で、研究開始後と6年後の夫婦関係について調べたそう。
その結果、夫婦の関係が「改善した」と答えた男性は、コレステロール値や血圧などが低下していたそう。
一方、夫婦関係が「悪化した」と回答した男性は、血圧が高くなっていたのだとか。
ブリストル大学では「夫婦の関係が改善すると、健康上にメリットがある」と見ているようです。
結婚するとは寿命を延ばす!?既婚者と独身者の余命に大きな差
結婚をすることで、寿命が長くなるという調査結果はさまざまなところで出ているようです。
アメリカのルイビル大学が、およそ5億人を対象にした調査では、既婚者と独身者の余命の平均が、男性は8~17年、女性は7~15年も差が出たそう。
日本でも国立社会保障・人口問題研究所が、既婚者・独身者の平均余命を40歳の時点で比べた調査では、独身者は8年以上余命が短いという結果に。
結婚そのものが健康に及ぼす影響はまだ不明な点が多いものの、夫婦でそばにいることにより、お互いの健康を気づかい合うため差があるのではないか、と考えられているようです。
離婚も寿命を左右する?男性は離婚というストレスに弱い?
アメリカの心理学者ルイス・ターマン氏と心臓外科医のメイヤー・フリードマン氏による研究でも、興味深い結果が出ています。
結婚生活が続いた男性では寿命が70歳以上という人が多かったのに対し、離婚をした男性はこの割合が3分の1以下に減ったのだそう。
再婚をした人と比べても、結婚生活を一途に続けた人のほうが平均的な寿命は長かったようです。
男性は「離婚」というストレスに対して弱いのだとか。
結婚に対して夢を抱くのは女性のほうが多いイメージですが、結婚後の影響が大きいのは、実は男性のほうなのかもしれません。
また、夫婦が長く連れ添ったとしても、夫婦喧嘩が多いと思わぬ影響が。
アメリカのノースウェスタン大学のクラウディア・ハッセ教授の、40~70代の夫婦156組を対象にした研究によると、夫婦喧嘩のタイプによって、発症する病気が違うことが分かったそうです。
大声を出して怒鳴る、爆発タイプの人は、高血圧や胸痛などの心血管を患う傾向があり、黙り込んで感情を押し殺す我慢タイプの人は、筋肉痛や肩こりなどの筋骨格系を患う傾向があるのだとか。
これを回避するには、ケンカしたとき、夫に腹が立った時などに、口角をあげることが有効なのだそうです。
意識的に作り笑いをすることで、副交感神経がアップし、気分が落ち着くのだそうです。
健康のために仲良くするのか、仲良くするから健康になるのか、まるで「にわとりとたまご」ですが、夫婦仲良く、一緒に長生きできたら素敵ですね。
【参考】ママニティ、Business Journal、保健指導リソースガイド、Business Journal、ライブドアニュース