その日、余ってしまった料理や、余分に買ってきた材料を冷凍庫で保存する――。私たちの食生活になくてはならない「冷凍」ですが、今回は「こんなものまで冷凍できるの!?」という意外な料理と、そのアレンジ法をご紹介します。
教えていただくのは、料理研究家で管理栄養士の関口絢子さんです。
生野菜を使った料理は冷凍NG
関口さんによると、冷凍できる意外なものとしては麺類やパン、ご飯、煮込み料理などが挙げられます。ただし、生野菜を使った料理は野菜がダメになるため、冷凍には向きません。
冷凍するとスイーツのようなおいしさになるのが、生クリームと缶詰で作るフルーツサンド。「ペンネアラビアータやクリームソースも、冷凍しておいしく食べられます。ゆでた野菜も冷凍しておくと便利。トマトは傷む前に冷凍すれば加熱用に使えます」(関口さん)。
またグラタンやシチュー、カレーなどを多めに作ってストックするのも便利です。ひじき煮や切り干し大根などは、お弁当のおかずに重宝します。
冷凍する時は、ストック袋かストックコンテナに入れ、あら熱が取れてから冷凍するようにします。ご飯はサランラップでもオーケー。解凍は、冷蔵庫に移して自然解凍するか、常温または電子レンジの解凍機能を使います。
「シチューなどの煮込み料理はそのまま電子レンジか常温で解凍し、電子レンジで加熱します。ローストビーフなどの肉料理や魚料理は、冷蔵庫でひと晩かけて自然解凍し、電子レンジで加熱します」(関口さん)
最後に、解凍した料理のアレンジについて聞きました。
ひじきやタケノコなどの煮物は解凍後、卵焼きに入れるとよく合います、シチューやカレー、トマト煮などは、ゆでたパスタや麺類、ゆでたイモを加えてアレンジするのもよいそう。また「豆腐を温めて煮込み料理ををかけると、ただの豆腐が立派な一品料理に生まれ変わります。『豆腐のカレーソースがけ』などですね」(関口さん)。
(オトナンサー編集部)
関口絢子(せきぐち・あやこ)
料理研究家・管理栄養士・インナービューティースペシャリスト
米国栄養カウンセラー、ヘルスケアプランナー。企業やウェブサイトなどの各種メディアで、レシピやコラム、企画提案などを行う。斬新なアイデアやニーズを捉えた企画が人気を博し、CM用のフードコーディネートやフードスタイリング、商業施設のフードプロデュースなど多岐にわたり活動。「毎日続けられること」をモットーに簡単・おいしい・おしゃれ、かつ美容と健康に直結したレシピを発信。自らの体調不良を食で克服した経験から執筆した著書「キレイになる!フェロモンレシピ」で「食から始めるアンチエイジング」をテーマに、女性が一生輝き続けるための食事法を紹介。セミナーや女性誌の特集で人気を集めている。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/ayako-sekiguchi/)。