子どもの寝かしつけに苦労していた時期を描いた漫画「深夜に子連れでコンビニ行ってた話」がSNS上で話題となっています。なかなか寝ない娘を寝かしつけるために、深夜のドライブをする夫婦。途中、立ち寄ったコンビニで…という内容で、「うちも同じです」「懐かしい」「付き合ってくれる旦那さんがすてき」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
娘を産んで「こういうことだったのか!」
この漫画を描いたのは、ちくまサラ(ペンネーム)さんです。26歳で漫画家デビューし、現在は娘さん(3歳)の育児の傍らでイラストの仕事をしながら、育児漫画をインスタグラムやツイッター、ブログで発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
ちくまさん「学生の頃から描いていました。育児漫画を描こうとしたきっかけは、初めての育児でつらいことが多く、ストレスを発散させたかったからです。つらかった出来事をギャグっぽく描くことで、読んだ人に笑ってもらい、共感や感想を頂くことでつらかった記憶が消化されました。
面白いことはもちろん、きついことを経験しても『これはネタにできる』と思えるようになり、ストレスはかなり減りました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
ちくまさん「子どもを産む前は、『夜に小さい子を連れて出歩くなんて非常識』と思っていましたが、娘が寝ない子だったので独身の頃に見てきた親子と同じ状況になりました。そのとき初めて、『こういうことだったのか!』と理解できました。
子連れで夜出かけることにはちゃんと理由がある、親だって子どもには早く寝てほしいと思っているということを伝えたくて漫画にしました」
Q.寝かしつけの苦労は、いつごろまで続いたのでしょうか。
ちくまさん「深夜ドライブをしていたのは、1歳半ごろまでです。その後も、いろいろと試行錯誤しながら寝かしつけています。もうすぐ4歳の今でも寝つきは悪いです。だいぶマシにはなりましたが…」
Q.寝かしつけで苦労している「同志」に、どのような言葉をかけたいですか。
ちくまさん「もう『同じだよ! 分かる分かる!』としか言えません。寝ない子の親は、一般的に言われているような方法(昼間に遊ばせまくる、生活リズムを整える、音楽、室温、環境…)は全部試しています。寝ない子はとにかく何をしても寝ないので、よほどの専門家以外からのアドバイスは不要です。なるべく、自分のストレスを減らしていくことだけを考えてと言いたいです」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
ちくまさん「同じように寝ない子を持つ親御さんからの共感がほとんどでした。『懐かしい! うちの子も小さい頃やってました』というものや、『お店にいた年配の方から、こんな時間に子どもを連れて出歩くなんて!と叱られた経験があります。悲しかったです』というコメントも。
子持ちの方以外からは、『深夜の子連れって、こういう理由の場合もあるんだね』というコメントも頂きました。うれしかったです」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
ちくまさん「育児に関して思うことや描きたいことがたくさんあるので、引き続き、育児漫画を描いていきます」
(オトナンサー編集部)
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