仕事でよく使う白ワイシャツですが「洗濯しても襟元の頑固な汚れが落ちない」――。そんな悩みを抱えている人も多いことでしょう。そこでオトナンサー編集部では、東京・旗の台のクリーニング店「三共クリーニング」の田村嘉浩社長に、家庭でできる、簡単な洗濯方法を聞きました。
重曹と液体漂白剤を混ぜ合わせる
用意するのは重曹、酸素系の液体漂白剤、コットン、割りばし、輪ゴム、やかんです。手順は以下の通りです。
- 「重曹1:液体漂白剤2」の割合で混ぜ合わせる
- 割りばしの先端にコットンを巻き付け、輪ゴムで縛る
- 汚れがひどい部分に、「2」を使って「1」を塗り込んで3分ほど待つ
- やかんで沸かしたお湯の蒸気を、「1」を塗った部分に5秒ずつ当てる
- 洗濯機に入れて通常と同じく洗う
カレーなどの汚れの場合、最初にぬるま湯ですすいだ後に「1」を塗り、蒸気を当てると効果的です。
火傷のリスクが気になる人には……
ただし、割りばしなどの小道具がたくさん必要になる点と、やかんの蒸気による火傷のリスクも考えて、田村さんがオススメするのが「つけ込み漂白」という方法です。シミの部分だけでなく、全体の黄ばみの元を除去できる特徴があります。
用意するのは洗面器、お湯、粉末酸素系洗剤、液体漂白剤。手順は以下の通りです。
- 液体漂白剤キャップ1杯分をワイシャツのシミに直接つけて2~3分待つ
- 50度ほどのお湯を洗面器の8分目まで入れる
- 洗面器のお湯に粉末酸素系洗剤を大さじ2~3杯程度溶かす
- 「2」「3」で用意した洗面器にワイシャツを30分間つけ込む
- ワイシャツを普段通り洗濯機で洗う
この方法ならば、カレーやワインの汚れ、黄ばみも一度に落ちる可能性大です。
(オトナンサー編集部)
田村嘉浩(たむら・よしひろ)
三共クリーニング社長
東京・旗の台で1927年から続く三共クリーニングの3代目社長として、テレビや雑誌など各種メディアで活躍する。クリーニング技術を研究する、NPO法人「日本繊維商品めんてなんす研究会」事務局長も務める。お客さまのファッションケアに関する難問を解決するため、洗濯・クリーニングに関する相談などを受け付け、広くクリーニング技術の啓蒙に力を注いでいる。三共クリーニング(http://www.sankyo-c.com/)。