「やらないこと」から決める! 頑張りすぎない家事のススメ

投稿日:2021-02-19 更新日:

(photo by acworks/photoAC)


「できれば家事なんてやりたくない!」
「誰か代わりにやってくれないかな」

心の中ではこのように思いつつも「自分がやるしかない」とイライラしながら家事を頑張っている人は少なくないでしょう。『忙しくても家をキレイにしておきたい! 「やらないこと」から決める 世界一シンプルな家事』の著者であり、知的家事プロデューサーの本間朝子さんも毎日の仕事と家事の両立に悩み、つらさから泣いたことも少なくなかったとか。

そんな経験から生まれたのが、時間や体力がなくても家事がラクにできる「知的家事」という方法です。知的家事とは、生産性の高い工場の考え方や仕事における業務改善方法など、ビジネスの考え方を応用して本間さんが編み出したものです。

家事も、ある意味では作業です。効率的に行うには、やるべきことを絞り込み、やらなくていいことは極力やらないという、ビジネスの考え方が使えるのです。(本書はじめにより)

本間さんが家事の時短を目指す人にまず基本としてオススメするのが、家事に対する「発想の転換」です。本の内容よりそのエッセンスをみてみましょう。

家事を頑張らない

家事を一生懸命に頑張っている人ほど、「掃除機はかけないといけないもの」「朝食は朝から作るもの」「衣類はシワがあってはいけないもの」と思い込んで、完璧を求めてしまうものです。

しかし、本来の家事の目的は「家族が健康で楽しく暮らすため」ではないでしょうか。たとえば多少、家にホコリがあったり、洗濯物にシワがあっても、お母さんが無理なくニコニコ家事をしていることが、家族にとっては嬉しいはずです。

家事がつらいと感じている人には、今の家事のレベルが自分や家族のライフスタイルと合っているかどうか、もう一度見直してみることをおすすめします。家事をラクにするテクニックや道具はいろいろありますが、「自分にとって無理のないレベルを探し、調整すること」が、一番大切なことなのだと本間さんはいいます。

たとえば、おかずを何品も作ることが大変なら、具だくさんの汁物とおかず1品で栄養バランスは取れます。またピカピカになるまで掃除しなくても、ストレスを感じなければ多少の汚れは問題ありません。このように自分自身の忙しさに合わせて、「家事の頑張りすぎ」を調整してみてはどうでしょう。

「やらないこと」を決める

家事の時短に最も効く方法が「やらなくてもいい家事をやめてしまう」こと。

なぜなら、これまでと違ったやり方を取り入れるよりも、まずは自分のやっている家事を全体的に見て、「やらなくてもいいことをやっていないか」「今やっていることは本当に必要か」を考えるほうが、簡単に家事の時短に効果的だからです。

・あれやこれやと片づけをしていると、いつのまにか時間がたっている
・家事をやりたくないとグズグズしているうちに時間がたってしまう
・疲れていて、いつもより時間がかかってしまう

こうした時間を整理することができれば、それだけで時短になります。今まで絶対と思っていた「家事はこうやるべきもの」という思い込みにとらわれず、自分にとってその家事が本当に必要かどうかを一度見直してみましょう。

掃除の時間を作らない

掃除は、料理や洗濯に比べると緊急度が低いので、つい後回しにしてしまいがちです。そして、いつのまにか床にホコリがたまっていたり、洗面台が汚れてしまい、さらに掃除をするのがおっくうに……という悪循環にはまっている人も多いはずです。

そこで本間さんがおすすめするのが、日々の暮らしで無意識に動いている生活動線の中に、掃除をうまく組み込んでしまうことです。

掃除が苦手な人ほど、忙しい毎日のどこかで「きちんと」掃除の時間を作って掃除をしようとします。しかし、たとえば家の中を移動するときについでにフロアモップを持って床を拭いてしまえば、床掃除のための時間はいりません。また、玄関掃除になかなか手が回らないようであれば、ゴミ出しと組み合わせることも可能です。燃えるゴミの日に、ゴミ出しで玄関を通るときにサッとほうきで掃き、集めたゴミを一緒にして出せば「玄関掃除のための時間」は必要ありません。

生活動線に掃除を組み込むことで、無理して「掃除の時間」を作らなくても、家をキレイに維持できます。

畳まずにハンガー収納にする

  
洗濯物を畳むのを面倒と感じる人は多いのではないでしょうか?

そもそも洗濯物をなぜ畳むのでしょう? 
畳むとコンパクトになるので、収納量が増やせる。畳むことでシワを抑えられる。目的の服が見つけやすくなるというメリットが思いつきます。しかし、ならばこれらのメリットが影響しない場合は「畳まなくてもいい」ということになります。

たとえば、ブラウスやシャツ、カットソーなどのトップスはハンガーで干して、ハンガーのまま収納する方法があります。そうすれば畳む手間が省けるのはもちろん、シワもつかず、目的の服を見つけやすくなります。

クローゼットが狭くて衣類のハンガー収納がたくさんできないという人は、「よく着る服だけでも、ハンガー収納にする」ことで畳む回数を大幅に減らすことができます。

ズボラさんにおすすめの「放り込み収納」

また、洗濯物に関しては「放り込み収納にする」という方法も効果的です。洗濯物の種類別(ふきん、タオル、靴下など)にカゴなどの入れ物を用意し、そこに、該当する洗濯物を放り込んでいくだけです。これは放り込んでもシワにならないもの、あるいはシワになっても構わないものに便利な方法です。

普通は1枚につき3回ほど折り畳むフェイスタオルであれば、それを半分に畳むだけにしてカゴにポンポン入れて収納します。すると畳む手間が3分の1に減らせ、1枚畳む間に3枚畳めます。下着や靴下などの小物類も、引き出しの中に仕切りのついたケースを入れてしまえば、そこにサッと丸めて放り込むだけでOKです。

きれいに収納したり、小さい面積にたくさん入れることを目指すと、洗濯の負担が大きくなります。まずは、楽に洗濯物を収納することを目指しましょう。

「洗濯物を畳まないと……」と思うと面倒ですが、「ハンガーのままでいい」「カゴに放り込むだけでいい」「半分に折るだけでいい」と思えば気が楽になるのではないでしょうか。1つひとつは小さなことですが、積み重なれば大きな時短になります。

***

家事について負担を感じているのなら、やり方を変えたり、回数を減らすことで、きっと今よりラクに回るようになるはずです。本書の中で紹介されている、ムダな動きをなくす「仕組み」作りのコツや、さまざまな家事テクニックなどを、参考にしてはいかがでしょうか。

書籍引用:「やらないこと」から決める 世界一シンプルな家事 著者:本間朝子 価格:¥1,430(税込)

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