冷え性対策・予防に役立つアロマ・ハーブティー

投稿日:2020-11-17 更新日:


暦では11月7日に「立冬」となり、これから寒さが本格的に始まる季節となり、冬の足音が聞こえてきます。
ですが、近年では気温変動の激しさの影響で体温調節機能が弱り、「冷え」で悩む人が多くなっています。
いわゆる「冷え性」と呼ばれるものを予防・改善することは、「体温を正常に保つ」ことが目的となります。
今回は体内の気の流れを司る「五気」(五臓から出る5種の気。心気・肝気・脾気・肺気・腎気。)の解説とともに、冷え性の予防改善に効果的なアロマとハーブティーを選んでみました。

気の流れから見る冷え性

気の流れ冷え性アロマ
人間の生命を維持する基本物質は、「気(き)」「血(けつ)」「津液(しんえき)」「精(せい)」という4つになりますが、この4つの中でも「気」は身体の働きや機能、そして精神を含めた「心身一如(しんしんいちにょ)」の概念を持ちます。

※心身一如:仏教で、肉体と精神は一体のもので、分けることができず、一つのものの両面であるということ。

気を構成している5つの作用

  1. 推動(すいどう)・・・生理作用の促進(成長・発育、臓器の働き、経絡・血液循環、津液)
  2. 温煦(おんく)・・・身体や内臓を温める、体温を正常に保つ
  3. 防御(ぼうぎょ)・・・ウイルスや細菌などが体内に侵入するのを防ぐ・追い出す
  4. 固摂(こせつ)・・・血液や汗、尿などが異常に体内に漏れ出すのを防ぐ
  5. 気化(きか)・・・変化をさせる

上記の5つの作用の中で、「温煦(おんく)」の作用が低い人・弱い人は冷え性もしくは冷え性になりやすい体質となります。
※温煦(おんく):あたためること。また、あたたかなこと。

冷えからくるむくみは「腎」の五行をチェック

五行
冷え性からくる身体のむくみで悩んでいる方も多いかと思いますが、五行の中では生命の根本を現す「精」である「腎」のバランスが崩れている時に起こります。

五行学説で見ると「水」の五行であり、水のバランスが過多になると、代謝の低下、足腰のだるさ、腰痛といった現象が起き、それが冷えにつながる可能性があります。

冷え性にオススメのアロマ(精油)3選

では次に、五行学説から見た冷え性の予防改善に効果的な成分が入っているアロマをご紹介します。

1. マンダリン

マンダリン冷え性アロマ
マンダリンは柑橘系の種類に入りますが、日本の「ポンカン」や「デコポン」と同じものになります。オレンジ・スイートのような子供っぽい甘さというよりも、爽やかさの方が強い香りなので、甘めの香りが苦手な方でも嫌悪感なく使える精油になります。マンダリンは血管を拡張し、血液循環を改善する効果が期待できるので、冷えによって足元がむくみやすい時にフットバスで足浴をすると良いでしょう。

また、柑橘系精油によくある「光毒性」はマンダリンにはないので、安心して使用できることも利点であると言えます。

※精油の光毒性:精油が肌についた状態日光に当たると皮膚そのものにダメージを与えるもの(例:ベルガモット、レモン、グレープフルーツ)

2.タイム

冷え性アロマタイム
タイムの精油は歴史が古く、古代ギリシャ時代に浴槽の中にタイムのハーブを入れて入浴をしていたという記録が残っており、特に当時の騎士たちにとても人気のハーブだったそうです。タイムはとても上品な香りで高貴なイメージがあるせいか、「タイムの香りがする男」」という最高の褒め言葉が存在していたほど男性に人気のハーブでした。実際に香りを嗅いでみると、女性的な要素よりも中性的・紳士的なイメージでもあるので、あながち間違ってはいないのでは、と感じます。
タイム精油の効能自体としてはマンダリンと同じく血管を拡張し、血液循環を改善する作用と発汗を促進させる作用があります。これからの寒い季節に半身浴または全身浴をすると、外側だけではなく内側からも体が温まります。

3. ジャスミン

冷え性アロマジャスミン
ハーブティーやお茶として知られているジャスミンですが、精油にするとかなり濃厚でフローラルな香りになっており、そして精油自体の粘度もあるので、違いそのものも楽しめる精油の一つです。ジャスミンの精油には神経のバランスを調節する作用があります。冷えには気温の変動以外にストレスからくる冷え(指先の冷え)もあり、ジャスミンはストレス性の冷えに対応できる精油です。

前出したように、濃度が高い精油なので1滴~2滴ほどの使用で十分ですが、ジャスミン精油はキャリアオイルに混ぜてアロマトリートメントの施術が一番効果がありますが、入浴や足浴で使用しても十分に効果があります。

冷え性・むくみの改善にタンポポコーヒー

冷え性飲み物たんぽぽコーヒー
タンポポコーヒーはあまり知られていない飲み物ですが、タンポポの根の部分を焙煎させたものです。寒い日に暖かいコーヒーを飲みたくなりますが、一定の保温の効果もあり、血管を収縮する作用があるので頭痛の軽減もありますが、妊娠中や授乳中にカフェインそのものを摂取することができない人も安心して飲めるノンカフェインの飲み物です。

タンポポの根には利尿作用があり、むくみを改善することができます。冷えというのは「腎(水)」の過多であることが多いので、体内循環を良くさせるために利尿作用があるものは効果滴になります。

タンポポコーヒーはノンカフェイン以外にも副作用もなく、そして腎臓の機能調節も担ってくれる作用もあるので、内面から代謝改善をしながら冷えを予防できるようになります。

冷えは万病の元・早めの対策をして冬支度を

2019年3月~5月春吉方位旅行九星気学
冷えの元々の原因は内側の体の機能が弱っているという内的要因と、ストレスからくる外的要因がありますが、どちらにしても大変辛いものです。
食事や運動で調節する方法ももちろん効果はありますが、逆に暑くなることも多く、なかなかバランスを取ることができない場合もあります。

アロマテラピーの活用法の中にある「沐浴法」は、精油自体の緩やかな薬理的作用の他に心理的作用も一緒に体験でき、それが温熱作用となって現れてきます。

沐浴法:無水エタノールに混ぜた精油を湯に入れ、全身または一部を浸ける方法
引用:AEAJ https://www.aromakankyo.or.jp/basics/howto/

また、冷えからくる免疫力の低下により、風邪やウイルスの感染の可能性も考えられるので、今の時期からしっかりとした対策をしながら冬本番を迎えられるように、できる限りの改善・予防を目指すようにしましょう。

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この記事を書いたライター
うのか/アロマセラピスト
アロマテラピー歴19年。
個人サロンの他、介護福祉施設やホテルでの施術を行う。
現在は占術研究家として活動し、様々な占術の中でもアロマテラピーやハーブを取り入れた「医術」も展開している。

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