ターメリックにカルダモン、シナモン、クローブ、フェンネル――。これらはカレーのスパイスとして知られていますが、実は漢方の原料となる「生薬」でもあることをご存じでしたか。カレーを食べることは生薬を摂取することでもあるのです。
漢方美容家で韓方(はんばん)薬膳料理専門家の余慶尚美さんによると、これらのスパイスには体を内側から温め、消化機能や肝機能を向上・改善してくれる働きがあるそう。また、薬膳において「辛み」は気巡りや血巡りを改善してくれる特徴があり、心身のデトックス作用にも優れることから、本格的なカレーを食べることは二日酔いやダイエットに効果的といいます。
生殖機能向上にも役立つ
さらに、これらのスパイスは老化防止や生殖機能向上にも役立つことから、余慶さんは「男性機能を向上させ、女性ならば子宮を温める効果があり、ホルモンのような作用のスパイスも入っているため、最近疲れやすい人はぜひカレーを。便秘で悩んでいる人には、腸を潤し、お通じ改善に効果的な豚肉カレーがお薦めです」と話しています。
(オトナンサー編集部)
余慶尚美(よけい・なおみ)
美容コンサルタント・韓方薬膳料理専門家
1970年鹿児島県生まれ。上智短期大学英語学科卒。広告代理店、外資系企業に勤務当時、自身が重い体調不良に悩んだことから、ココロとカラダの両面をケアする「巡り」に着目。2007年から、リンパドレナージュサロン「Flow」を経て、美巡和漢サロンを白金高輪で主宰。また「毛髪診断士」や「漢方薬膳」の専門知識を生かし、講演セミナーや執筆活動、美容や健康に関する製品・サービスの企画監修、プロデュースなどを手掛ける美容コンサルタントとしても幅広く活躍中。毎日数時間、韓国ドラマに没頭するほどの韓国エンターテインメント通でもある。余慶尚美オフィシャルブログ「美巡ライフスタイル」(http://ameblo.jp/yokeinaoko)。