あなたのその不調、もしかして仮面うつ病かも!?

厚生労働省が実施している患者調査によると、平成23年のうつ病患者数は約70万人、患者数は年々増加傾向にあります。

うつ病とは、意欲・興味・精神活動の低下、焦燥(しょうそう)、食欲低下、不眠、持続する悲しみ・不安などを特徴とした精神障害。 (wikipediaより)

とありますが、まだうつ病の一歩手前の状態のことを「仮面うつ病」と呼ぶことがあります。

仮面うつ病は、心のバランスが崩れ始め、頭痛や肩凝り、胃痛などの体の症状も現れることがあり、うつ病に発展する限りなく近い状態となります。

自分や家族の体や心の不調はもしかしたら「仮面うつ病」ではないか。
もしそうであれば、家族はどのように対応したらよいのでしょうか。
今回は家族問題カウンセラーの山脇由貴子先生にお話を伺いました。

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自分診断

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危険度10%!

いまは心配ないでしょう。あえて言うとすれば、寝起きを良くすることを意識する。

朝、気持ちよく起きることが出来ると人間の心は劇的に変わります。

また、ストレスになっていることがないか、たまには客観的に自分をみつめながら過ごしましょう。

自分診断結果

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危険度50%!

頑張りすぎていませんか。自分なりに何か負担だなと感じることがありませんか。

もしちょっとしんどいなと思った時は、少しだけでも良いので手を抜くことを考えてみましょう。

また、趣味で没頭できることや楽しめることを一つでも見つけられると良いと思います。

料理でも絵を描くでも園芸を始めるでも何でもよい。
考え出すと悪いことばかり考えてしまうので、何も考えず無になって没頭できることが見つけられると尚良しですね。

そして、子どもや家族と楽しく過ごす時間を意識してつくってみましょう。

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危険度MAX!

何が出来なくて、何が苦しいのか、何が負担なのか、まずは家族に話してみましょう。

隠そうとしないことです。正直に伝えてください。
そして出来ればパートナーと一緒に通院し、家族全体でフォローしてもらいましょう。

出来れば会社にも事情を相談し、休職するなどの理解を求めましょう。

どうしてもパートナーに理解してもらえなかったら一人で通院も良いですが、「病院の先生に言われたから、次からは一緒に来て。」と伝えてください。

パートナー診断

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危険度10%!

現在のところはそれほど心配する必要はありませんが、居心地の良い家庭環境と、パートナーの少しの変化に気がつけるということがとても大切です。

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危険度50%!

「いつも心配しているよ。」「手伝えることあるかな?」ということを相手に伝えてあげてください。

ちょっとおかしいな、と思ったら、朝でも夜でも良いので「食欲どう?最近仕事忙しいの?」など調子を聞いてあげて欲しいと思います。

家族が気にかけてくれるという安心感はとても重要です。パートナーの好きな食べ物を作ってあげるなども、効果があります。

危険度50%のパートナーは家族のケアで回復できますよ。

パートナー診断結果

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危険度MAX!

本人は嫌がるかもしれませんが、パートナーを連れて病院に行きましょう。

「心配だよ。」「放っておけないよ。」という気持ちを伝えてあげてください。

本人がどうしても行くことを拒否したら、家族だけで行くのもアリです。

精神科やカウンセリングに行ったら、パートナーの症状を詳しく話し、対応の仕方を教わりましょう。
それだけでも全然違いますから。

子ども診断

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危険度10%!

いまは心配ないでしょう。あえて言うとすれば、寝起きを良くすることを意識して、規則正しい生活を続けることです。

朝、気持ちよく起きることが出来ると人間の心は劇的に変わります。

学校や友達との様子などは、今まで通り、丁寧に聞いてあげましょう。

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危険度50%!

大人の危険度レベル50%と違って、子どもの50%はちょっと心配。

例えば、
・急に宿題をやらなくなった
・今まで出来ていたことが出来なくなった
・おじゃべりが減った
・部屋から出てこなくなった
などが見受けられたら、注意が必要です。親は子どもの変化に気付いてあげてください。

「宿題、一緒にやろう」など、声をかけてあげ、意識してお喋りしながら子どもと一緒に食事を取る時間をつくってください。

学校に行き渋る、朝の準備にすごく時間がかかる、お腹が痛くなるなどの症状があれば、改めて丁寧にこどもの“いま一番嫌なこと”を聞いてみてあげてください。

親に学校の様子を聞かれても、漠然としていて子どもは答えづらいので、“一番嫌なこと”だけを聞いて、その“嫌なこと”だけはしばらくやめてみる。

学校の授業なのか、友達関係なのか、塾なのか、習い事なのか、原因はどこにあるのかわからないです。

子どもに何か無理をさせていないだろうか、一度考えてみましょう。

そして、子どもに対して「心配しているよ。」ということを伝えてあげましょう。

心配していると伝えるだけでも子どもには響くので。
積極的に子どもに関わってあげましょう。
危険度50%のお子様は家族のケアで回復できますよ。

子ども診断結果

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危険度MAX!

即、専門家のところに行き、子どもの心の状態をみてもらってください。
心療内科でも精神科でもカウンセリングでも良いので、じっくり個別に対応してもらってください。
そこで子どもとその親に対してのアドバイスをもらえるので。

何も話せない子は、実は山ほど悩みを抱えています。
この状態になっている子は親が聞こうと思っても難しいです。

家の中では無理をさせず目標は寝て起きて食べる。それくらいで十分です。
死に関わるメモやサイトを見た形跡があったら、かなり深刻な状態なので、本人が生活のための最低限の出来ることだけやっていればOKとしましょう。

定期的に病院やカウンセリングに通えるようになることが第一目標。
そして、家が安心できる場であること、お父さんやお母さんが守ってくれていると思える家庭環境づくりを行ってください。

監修者紹介

山脇由貴子(やまわきゆきこ)

女性の生き方アドバイザー。
家族問題カウンセラー。

東京都内の児童相談所に心理の専門家として19年間勤務。子どもの問題を扱ううちに見えてきた家族の問題、そして女性のあらゆる悩みを解決すべく、個人の心理オフィスを開設。子育てや夫婦関係、仕事や婚活などの悩みを始め、毎日の中の「なんとなく満ち足りない」といった思いの解消まで、幅広くサポート。
新聞、雑誌、TVなど多くのメディアにも出演。日本全国で精力的に講演会も実施。いじめ問題などテーマにした著書も多数。