子供のお小遣いっていくらあげればいい?

投稿日:2018-02-26 更新日:

子供のお小遣いっていくらあげればいい?
子供が成長し、小学生になるころにはお友だちとの付き合いも始まり、お小遣いが必要になってきます。

お小遣いは、子供にお金の使い方を学ばせる絶好の機会です。

しかし、
「いつからあげるのか?」
「どれくらいの金額が適性なのか?」

迷っている方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は学年別のお小遣いの金額や効果的な渡し方について紹介していきます。

調査結果:みんなは子供にいくらお小遣いを渡してる?

調査結果:みんなは子供にいくらお小遣いを渡してる?
いったい、みんなは子供にどれくらいお小遣いをあげているのでしょうか? 金融広告中央委員会が実施した「子供とくらしとお金に関する調査(2016年)」の結果をもとに見ていきましょう。

「暮らしと金融なんでもデータ」金融広報中央委員会

出典:「暮らしと金融なんでもデータ」金融広報中央委員会

この調査結果によると小学生のお小遣いは…

  • 小学校低学年:平均1,206円
  • 小学校中学年:平均777円
  • 小学校高学年:平均1272円

でした。
一般的な小学生のお小遣いは500円未満
ただし、小学校低学年の平均は、世帯年収500~700万円未満の世帯の2,342円という金額が異常に突出して高く平均額を押し上げていますので、一般的には500円未満と考えた方がよいでしょう。

感覚的には小学校低学年は数百円、中学年で500円、高学年で1000円というのが小学生のお小遣いの相場です。

中学生以上のお小遣いの実態
そして、中学生以上のお小遣いは……

  • 中学生:平均2,453円
  • 高校生:平均5,578円

という結果です。

実際に渡している金額は、中学生2,000円、高校生5,000円という回答がもっとも多くなっていますので、これがお小遣いの目安となるでしょう。

子供とお小遣いで何を買うかを相談して決める

お小遣いの金額を決める際は、子供とお小遣いで何を買うかを相談して決めなければなりません。

お菓子やおもちゃはお小遣い、学用品や文房具は必要な分を別支給といった具合に、あらかじめルールを決めておきましょう。

もし、文房具などもお小遣いで賄うということであれば、金額は多めに渡す必要があります。

子供にお小遣い帳を付けさせる

もうひとつ、お小遣いを渡し始めたら、お小遣い帳を付けさせるのもポイントです。

お小遣い帳をつけることで、子供はお金の使い方などを見直せるようになり、親も変な使い方をしていないかアドバイスできます。

子供にお小遣いをどうやって渡す?

子供にお小遣いをどうやって渡す?

お小遣いは金額も重要ですが、どうやって渡すかも重要なポイントです。

決まった金額を定期的に渡す、必要なときに必要な分を渡す、お手伝いに応じて渡すといった方法を選んでいるのではないでしょうか?

しかし、必要なものがあればその都度渡すというのは、あまりおすすめできません。

この渡し方ではお金の管理の方法や計画的に使うといったことが学びにくいのです。

必要だからお金を要求することがクセになると、「欲しいけどお金がないから買えない」という経験ができません。

お手伝いに応じて渡すという方法も賛否がわかれる渡し方

また、お手伝いに応じて渡すという方法も、賛否がわかれる渡し方です。

「働いた報酬としてお金がもらえることを学べる」のがメリットですが、逆に言えば、「お手伝いは家族の一員として当たり前のこと」という意識が育たないともいえます。

すると、お手伝いを頼むと「いくらくれるの?」となってしまい、「お小遣いが貰えないなら手伝わない」となってしまうでしょう。

欧米では、定額制+報酬制というやり方をすることが多いようです。

それぞれのメリット・デメリット、子供の性格なども考慮して渡し方は工夫する必要があるでしょう。

お小遣いが足りなくなった子供

お小遣いが足りなくなった子供に追加をねだられることもあるでしょうが、そこは心を鬼にする必要があります。

ただし、理由も聞かずに却下するのではなく、「どうしてお小遣いが足りなくなってしまったのか」を訪ねることが大切です。

無計画に使って足りないのであれば、計画的に使うことの大切さを教えます。

お金があればあるだけ使ってしまうと、そのあと切ない思いをすること」を理解させるのです。

もし、どうしても計画的に使うのが苦手な子供の場合は、週ごとや日ごとに分割して渡すなどしましょう。

お小遣いを細かいお金で渡すのも効果的

また、子供が小さい場合は、お小遣いが100円なら10円を10枚渡すといったように細かいお金で渡すのも効果的です。

30円の駄菓子を買うと10円玉が3枚減るので、小さな子供でも、お金がどれくらい減るかが視覚的にわかるのです。

もし、高価なものを買ってお小遣いがなくなってしまったのであれば、コツコツ貯金して買うことを教えます。

「毎月ちょっとずつ貯金をして欲しかったゲームを買った」という経験は、我慢を知りお金の使い方を学ぶよい経験になるでしょう。

逆に「友だちの誕生日のプレゼントを買いたい」といった前向きな理由の場合は、相談に乗ってあげることも必要です。

子供は失敗しながら学んでいきます

子供は失敗しながら学んでいきます。

「お小遣いをもらった日にムダ使いしてしまった…」
「そんなに欲しくなかったのにお金を持っていたので買ってしまった…」
「欲しいものをレジに持っていったけどお金が足りなかった…」

こういった経験が計画的なお金の使い方やお金の大切さを学ぶきっかけになります。

ついつい、いろいろ口を出したくなるでしょうが、そこはグッと我慢。

お小遣いは、自分で考えてお金を使う大切な訓練です。

将来、お金にだらしない大人になって苦労しないよう、幼少期からお金に対する正しい使い方や知識を学ばせるようにしましょう。

 

<参考元>
「暮らしと金融なんでもデータ」金融広報中央委員会


小日向 淳(フリー編集・ライター)
家計の節約術から資産運用、老後資金、相続対策などを中心に構成から執筆までを手がける。『法改正対応 バッチリ相続まるわかり 2015-16年版』(学研マーケティング)/『これで安心! 月5000円からはじめる老後資金の作り方』(宝島社)/『親の入院・介護で困らない!)』(宝島社)ほか、書籍、雑誌、ムック、Web記事など多数。


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